寄り添う中村獅童・寺島しのぶの表情が印象的 『十二月大歌舞伎』第二部の『芝浜革財布』特別ビジュアルが公開

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18:44
『芝浜革財布』特別ビジュアル

『芝浜革財布』特別ビジュアル


2025年12月4日(木)より、歌舞伎座にて『十二月大歌舞伎』が行われる。第二部では、『芝浜革財布』が上演されるが、この度、特別ビジュアル、中村獅童・寺島しのぶのコメントが公開された。

『芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)』は、三遊亭圓朝の人情噺による夫婦の情愛に心温まる名作。江戸っ子気質の魚屋政五郎を中村獅童、しっかり者の政五郎女房おたつを寺島しのぶが勤め、2023年10月の『文七元結物語』に続き歌舞伎座にて再び夫婦役での共演を果たす。

ある朝、大金の入った革財布を拾った魚屋の政五郎は仲間を集めて酒盛りを始める。しかし、酔いつぶれて寝てしまった政五郎が目を覚ますと拾ったはずの大金が見当たらず…。

このたび公開された特別ビジュアルには、どこか寝ぼけた様子で財布を探す政五郎(中村獅童)とそれを心配そうに見つめる女房おたつ(寺島しのぶ)の姿が。寄り添うように佇む2人の表情が印象的なビジュアルとなっている。

寒さが染みる年末、一つの革財布を巡って繰り広げられる夫婦の物語に注目しよう。

中村獅童 コメント

しのぶちゃんとは同い年で、ちっちゃい時からよく知っているので今回もご一緒するのが楽しみです。
お父様(七代目尾上菊五郎)の『芝浜革財布』をずっと見てきたしのぶちゃんが「最高、父の一番好きなお役」と話しているのを聞いているので、 正直ものすごいプレッシャーではあります。
ですが、菊五郎のお兄さんにも「自由にやりなさい」と言っていただきましたので、 二人ならではの“芝浜”をお見せできればと思っています。劇場でお待ちしてます。

寺島しのぶ コメント

2年前歌舞伎座で『文七元結物語』の千穐楽を終えた際に、父から「次は芝浜とかがいいんじゃないか」と言われました。それがまさか実現するとは思いませんでしたので、本当に嬉しいです。
獅童君じゃないと歌舞伎座に出ることは叶わなかったと思いますし、獅童君だから私はやらせていただきたいなと思いました。『芝浜革財布』は12月にぴったりのお話ですし、とても心が豊かに温まるお話だと思いますので、寒い時期に少しだけ温まりに来ていただければ嬉しいです。

公演情報

松竹創業百三十周年
『十二月大歌舞伎』
 
日程:2025年12月4日(木)~26日(金)
会場:歌舞伎座
 
【休演】10日(水)、18日(木)
【貸切】第一部:15日(月)、17日(水)、20日(土)
第一部 午前11時~
 
超歌舞伎十周年記念
十年のキセキをつなぐ決定版!!

松岡 亮 脚本
藤間勘十郎 演出・振付

超歌舞伎Powered by IOWN
世界花結詞(せかいのはなむすぶことのは)
 
源朝臣頼光/袴垂保輔:中村獅童
傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク
渡辺綱奥方小夜風御前:中村時蔵
市原野の鬼童丸実は純友一子藤原元純:中村歌昇
頼光弟源頼信/卜部季武:中村種之助
初音姫実は白鷺の精霊:尾上左近
坂田公平丸:中村陽喜
碓井貞景丸:中村夏幹
平井保昌:澤村精四郎
伊予掾藤原純友の霊:市川青虎
蜘雲阿闍梨:市川猿弥
和泉屋女将おしき:市川門之助
 
第二部 午後2時45分~
 
河竹黙阿弥 作 「慶安太平記」より
竹柴潤一 補綴
西森英行 演出

一、丸橋忠弥(まるばしちゅうや)
 
丸橋忠弥:尾上松緑
松平伊豆守:市川中車
加藤市郎右衛門:坂東亀蔵
近習頭石谷左近:市川男寅
近習頭大久保民之丞:尾上左近
柴田三郎兵衛:中村吉之丞
弓師藤四郎:河原崎権十郎
忠弥母おさが:市川齊入
女房おせつ:中村雀右衛門

二、芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)
 
魚屋政五郎:中村獅童
政五郎女房おたつ:寺島しのぶ
錺屋金太:梶原善
丁稚長吉:中村陽喜
酒屋小僧:中村夏幹
金貸おかね:尾上菊三呂
桶屋吉五郎:澤村精四郎
左官梅吉:市川猿弥
大家長兵衛:片岡市蔵
大工勘太郎:市川中車

 
第三部 午後6時10分~

三世瀬川如皐 作
一、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
源氏店
 
お富:坂東玉三郎
与三郎:市川染五郎
蝙蝠の安五郎:松本幸蔵
番頭藤八:片岡市蔵
和泉屋多左衛門:河原崎権十郎

竹柴潤一 脚本
原純 演出・補綴・美術原案
坂東玉三郎 演出・補綴

二、火の鳥(ひのとり)
 
火の鳥:坂東玉三郎
ヤマヒコ:市川染五郎
ウミヒコ:尾上左近
侍女:市川笑也
侍女:市川笑三郎
イワガネ:坂東新悟
重臣:中村亀鶴
大王:市川中車
 
 
公式サイト https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/940
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