サカナクション、クリープハイプ、sumikaらが躍動!豪華セッションも交えた『FM802 RADIO CRAZY 2025』2日目をDJ落合健太郎&内田絢子がプレイバック
-
ポスト -
シェア - 送る
『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』2025.12.27(SAT)インテックス大阪
大阪のラジオ局・FM802がお届けするロック・フェスティバル『FM802 RADIO CRAZY 2025』(以下、『レディクレ』)。大阪・インテックス大阪を舞台に12月26日(金)から4日間にわたって行われる「ロック大忘年会」だ。FM802ゆかりのアーティストならではの企画が盛りだくさんで、
DAY1に続き、DAY2=12月27日(土)の模様を振り返るのは、落合健太郎&内田絢子だ。『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』(毎週月~木曜 21:00~23:48)と『Chillin’ Sunday』(毎週日曜 15:00~18:00)を担当する落合、そして『BRIGHT MORNING』(毎週金曜 朝6:00~12:00)を担当する内田。まず2人に聞いたのは、始まる前の『レディクレ』DAY2の印象だ。
FM802DJ 内田絢子、落合健太郎 撮影=松本いづみ
「観たいアーティストだらけ! あとは、大トリのサカナクションに向けてどう向かっていくかという……。出演アーティストの皆さん自体も、すごくサカナクションを楽しみに来てらっしゃる感じもありましたしね」(内田)
「4日間ともそれぞれ特色のあるラインナップだし、仕掛けがあるなと思ったんですけど、この2日目は特にFM802ならではのステージも多い印象ですよね」(落合)
そんな「ミャクミャクなDAY2!」と落合、目玉アーティストだらけなDAY2をプレイバック!
【PICK UP ARTIST】FM802 DJ SHOW 落合健太郎(Z-STAGE)
FM802 DJ SHOW 落合健太郎 撮影=渡邉一生
Z-STAGEは、近年FM802のDJたちによるショータイムで幕開けに。すでに数年にわたりこのアクトを務めてきた落合が意識したのは、何と言っても次に控えるフレデリックの存在だ。
「途切れなく怒涛のグルーヴを見せてくれる彼らの前に、どうやって場のテンションを上げられるのか、結構なプレッシャーでしたね。でも、そのステージの準備運動のようにできたらいいなと。ポイントは「ultra soul(B'z)からの「マツケンサンバ」(松平健)、そしてトドメの「チョコレイト・ディスコ」(Perfume)!」(落合)
「出た! 健太郎さんと言えばの(笑)。みんなの予想の斜め上から盛り上げてくれるという」(内田)
【PICK UP ARTIST】フレデリック(Z-STAGE)
フレデリック 撮影=渡邉一生
「本当に仕上がり具合が半端なかった! 1本1本のライブに懸ける本気度がすごく伝わってくるバンド」と落合が語ってくれたのは、引き続いてMCも担当したフレデリックだ。リハーサル時に三原健司(Vo.Gt)が口にしていた想いについても教えてくれた。
「健司くんは、「フェスのトップバッターを務めるのが好きなんです」と話してくれて。なぜかって、そのステージを観に来るお客さんは、フレデリックを目当てに来るのはもちろん、グッズを買うためとか、明確に目的があるんだと。だから「そういう方たちの思いに応えたいんですよ」ってね。フェスってたくさんのアクトがあるし、最後の方が良かったよねってなりがちだと思うんだけど、彼らは本当に40分1本勝負、まさにみんなの記憶に刻まれるようなステージだったね」(落合)
フレデリック 撮影=渡邉一生
また、本番では健司が「みんなに声を出してって言ってるけど、こっちはマイクを持ってるからずるいよね」と言い、マイクを通さず地声であおる場面が印象的だったという内田。
「『レディクレ』に懸ける気迫がすごく伝わってきた。広大なZ-STAGEに響きわたる健司くんの生声は、本当にすごかった。お客さんも一段とアガっていったのが分かったし、ライブ後にも(三原)康司(Ba)くんが、「今までで一番すごかった! 特別だった」と感動してましたね」(内田)
【PICK UP ARTIST】Laura day romance(R-STAGE)
Laura day romance 撮影=田浦ボン
一方、R-STAGEのオープニングMCを担った内田。
「始まりから、お客さんがローラを楽しみに観に来た空気がすごく伝わってきて。この1年を通してローラの楽曲をたくさん聴いてきたであろうフロアに向けて、その流れをくんでくれたようなセットリストでしたね。ローラの音楽って、すごく心地いい中にも余白みたいなものが感じられて。柔らかいサウンドの中でじわじわ会場の温度が上がっていく感じがめちゃくちゃ素敵でした」(内田)
【PICK UP ARTIST】GLIM SPANKY(L-STAGE)
GLIM SPANKY 撮影=松本いづみ
L-STAGEに現れたGLIM SPANKYは、今秋持病の咳喘息により活動を休止していた松尾レミ(Vo.Gt)が、12月のツアーから復帰してという流れを経ての『レディクレ』に。
「大阪へ戻ってきてくれたレミちゃんの思いが、めいっぱい炸裂してましたね。今日の衣装もディーヴァ感たっぷりな黒のパンタロンスーツで、それもカッコ良くて! ステージを隈なく動いて、隅々まで音を届けてくれる感じがすごかったです」(内田)
【PICK UP ARTIST】Chilli Beans.(L-STAGE)
Chilli Beans. 撮影=松本いづみ
続いては、この冬話題を呼んだドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』の挿入歌「that’s all i can do」の披露でも盛り上がったChilli Beans.へ。
「ライブ中、3人のすごく楽しそうな様子が伝わってきて。Moto(Vo)ちゃんがくるくるステージを回りながら歌っている姿とか……『レディクレ』は大きなモニターがあるから表情も見れて、めっちゃ楽しんでくれてる様子が伝わってきてましたね」(内田)
「波及しますもんね、そういう温度感は」(落合)
【PICK UP ARTIST】THE BAWDIES(R-STAGE)
THE BAWDIES 撮影=田浦ボン
続いては、2009年の初開催から実に15回目の出演となるTHE BAWDIES!
「ROY(Vo.Ba)くんがロングシャウトを響かせて、ノンストップでお客さんのボルテージを上げ続けてくれて。それができるのはやっぱりTHE BAWDIESだなと」(内田)
「欠かせないですよね。彼らがいないと『レディクレ』じゃない! みたいな」(落合)
THE BAWDIES 撮影=田浦ボン
「THE BAWDIESにしかできない空気でね。お客さんを信頼して、いい意味でやりたい放題やってくれちゃう感じがいいですよね。盛り上げる天才だなと。みんなでワッショイやって、年末を締めくくるという」(内田)
「バックヤードにいる佇まいとか、馴染み過ぎてもはやスタッフなんじゃないか? と思うくらい(笑)」(落合)
【PICK UP ARTIST】flumpool(L-STAGE)
flumpool 撮影=松本いづみ
大阪出身バンドであり、FM802とは浅からぬ仲のflumpool。落合が観たこの日の彼らも、見どころの多い時間だったという。
「自然と地元感、アットホームな空気があって。オーディエンス自体も親しみある距離感で見てるというか。例えば、「俺と同じ地元!」みたいにちょっと自慢したくなる存在なんですよね。演奏のカッコ良さ、楽曲の良さもあるんですけど、加えて彼らはMCのおもしろさがある。R-STAGEのアイナ・ジ・エンドとはちょっと時間がかぶってたんですけど、阪井一生(Gt)くんが「もうアイナ・ジ・エンドさんに行くんですか? なるほどね」なんてボヤいたり。最終的には「flumpool・ジ・エンドですか」と言ったあとのドヤ顔(笑)! これで仕事終わったな、くらいな感じでした(笑)」(落合)
【PICK UP ARTIST】羊文学(Z-STAGE)
羊文学 撮影=渡邉一生
その頃、R-STAGEからZ-STAGEへと走った内田が「美しかったですね!」と感嘆し、L-STAGEから合流した落合も「本当に美しかった……!」と激賞したのは羊文学だ。
「今年発表された5thアルバム『D o n' t L a u g h I t O f f』がすごく好きで。繊細さがあってね。行ったことはないけど、どこかアイルランドの風を感じるというか……羊文学にしかない世界観」(落合)
羊文学 撮影=渡邉一生
「神秘的な感じでね。今年は海外ツアーへも行ってたから、もしかしたら『レディクレ』のステージにもそれが現れてたのかもしれないですね。美しいし、激しいし、繊細だし。かと思えば、曲の終わり方が、パンッ! と暗転するようで、その瞬間に現実に戻るような不思議な感覚がある。羊文学には、音の魔法みたいなものがあるなって思います」(内田)
「歌っている(塩塚)モエカさん(Vo.Gt)を見ていると、特に激しく動いているわけではないんだけど、どこかバレリーナのような……そういう美しさがありましたね」(落合)
【PICK UP ARTIST】アイナ・ジ・エンド(R-STAGE)
アイナ・ジ・エンド 撮影=田浦ボン
アニメ『ダンダダン』第2期のオープニングテーマ「革命道中」で、2025年は一層の注目を浴びたアイナ・ジ・エンドがR-STAGEに降臨!
「日本のみならず世界的にバイラルヒットしたとあって、始まる前から期待値が高かったよね。実際、僕の隣は海外からのオーディエンスでしたし、その方も含めてめちゃくちゃ盛り上がってて! ライブショーなんだけど、どこか(舞台的な)レビューといったような雰囲気もあって。赤を基調とした照明、衣装もすごくかわいかった。自らを客観視できるプロデュース力も高いですよね」(落合)
「アイナちゃんはその七変化ぶりがすごい。曲ごとに声色や表情が変わるから、メロメロになっちゃいますよね」(内田)
また、この日=12月27日は彼女のバースデーでもあり、「最後はオーディエンスが「Happy Birthday to You」を歌ってね」(落合)という幸せな光景も生まれていた。
【PICK UP ARTIST】sumika(Z-STAGE)
sumika 撮影=渡邉一生
この日、熊木幸丸(Vo)が妻・大瀧真央(Syn)の出産に立会うため、Lucky Kilimanjaroは出演キャンセルに。「ぜひ次にリベンジを。また二人のお子様の話を聞かせてほしいですね」(内田)とほほ笑み、続いて2人が目撃したのはsumikaだ。FM802との縁も濃いもので、1stシングル「Lovers」は2016年4月度のヘビーローテーションに抜擢。特にこの日のセットリストの中でも、心揺さぶる楽曲となった。
「sumikaは素晴らしいバンドである一方、決して順風満帆に活動してきたわけではなくて。いろんな思いを抱えてきた彼らだからこそ、「Lovers」の前のMCがすごく心に響いたよね。あなたがいなければこの『RADIO CRAZY』は成立しないんだと」(落合)
「あそこまで本音で届けてくれる……。片岡健太(Vo.Gt)さんの思いがめちゃくちゃ届いてね。ここにいる一人一人が、この奇跡が今日のライブを作っているんだよって」(内田)
sumika 撮影=渡邉一生
さまざまな困難を乗り越えて立っている3人でのステージ。誰一人として欠けても成り立たないということを片岡は切々と語ってくれたのだ。そんな「Lovers」を経て、ラストを飾ったのは今春の「ACCESS!」 キャンペーンソング「赤春花」。参加シンガーのStudio Aprilメンバーを伴ってのサプライズ披露には、2人もこぼれんばかりの笑顔に。
「グッときましたね。音楽って、いろんな景色や感情をよみがえらせてくれる。そんな魔法にかけられた心地で。FM802愛を音に乗せて届けてくれて……。じんわり視界が滲んでいました、私」(内田)
「本当に胸熱だったよね! みんな泣いてましたよね。今日出演がない方々も「赤春花」のために集ってくれましたね」(落合)
【PICK UP ARTIST】忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー ~令和残侠伝~(R-STAGE)
RCサクセションのフロントマンとして、またソロ・アーティストとして、日本音楽史に燦然と輝く数々の楽曲を残した忌野清志郎。彼のデビュー55周年&来秋の映画公開を記念したトリビュート・ショーを目撃した2人。
「参加メンバー全員、それぞれに清志郎さんへのリスペクトがあふれていて。このメンバーでできたことにもすごく喜びに満ちたムードが伝わってきましたね。みんなでバトンをつないでいって、すごく温かな空気でした」(内田)
【PICK UP ARTIST】802 Family Session(L-STAGE)
アーティストが1年にわたりDJを務める名物プログラム『MUSIC FREAKS』をはじめ、FM802 ラジオDJとして縁のある顔ぶれが、この日のためだけにクリエイトしたスペシャルなステージにも刮目。特に内田は、ビッケブランカと甫木元空(Bialystocks)による星野源「恋」のカバーが新鮮だったよう!
「お二人のもともとの世界観ってあるじゃないですか。特に甫木元さんの知らなかった一面を見たなぁ。めちゃくちゃうれしそうでチャーミングで。改めてライブ音源でも聴いてみたいシーンでした」(内田)
【PICK UP ARTIST】クリープハイプ(Z-STAGE)
クリープハイプ 撮影=渡邉一生
「他のバンドでは味わえないヒリヒリ感がある」と、落合がその魅力をつぶさに示してくれたクリープハイプ。彼らもまた『レディクレ』で数々の名シーンを生み出してきたバンドだ。
「クリープハイプのステージって、うそがないんですよね。音楽にうそがないバンドだから、自分が隠そうとしていた部分を音楽でこじ上げてくれるというか……そういう魅力があるんですよね」(落合)
また、この日の最後を飾ったのは2018年のFM802春の「ACCESS!」 キャンペーンソング「栞」。これには、二人とも「FM802への愛情を感じる!」ととびきりの笑顔を見せてくれた。
クリープハイプ 撮影=渡邉一生
【PICK UP ARTIST】OddRe:(LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-)
OddRe: 撮影=キョートタナカ
マイ・タイムテーブルを実現するには、端から端のステージだったとしても“がんばれてしまう”のがフェスの定石。まさにZ-STAGEから最も距離のあるLIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-へ落合が駆け付けたのは、「これからの令和ミュージックシーンをおもしろくしてくれるはず!」と太鼓判を押すOddRe:のステージのためだ。この12月のヘビーローテーションに抜擢された「東京ゴッドストリートボーイズ」も話題の彼女たち。
「もうこの規模感で観られることはないだろうという勢いでしたね。(立ち会った観客が)「LIVE HOUSE Antennaで観たよ」と自慢できるくらいのポテンシャル、盛り上がりだったね。来年はもう(大きいステージへ)行っちゃうんじゃない?」(落合)
【PICK UP ARTIST】田淵智也 40th Anniversary special(R-STAGE)
田淵智也 40th Anniversary special 撮影=オイケカオリ、桃子
自身の40歳の節目を記念したソロ・カバー・アルバム『田淵智也』をリリースしたUNISON SQUARE GARDENの田淵智也(Ba)。その世界を具現化した唯一のステージとなった。
「ご本人もラジオで常々、「ここだけでしか歌わないよ」と仰っていて。登場するや「今日は直立不動で歌います」というMCから始まりました(笑)。でもどの曲も、演奏前にちゃんとその楽曲への思いを添えて歌ってくれる。田淵さんのルーツとリスペクト、音楽への真っすぐな気持ちがめちゃくちゃ伝わってくる。愛の塊でしたね」(内田)
田淵智也 40th Anniversary special 撮影=オイケカオリ、桃子
そんな宴を締めくくったのはUNISON SQUARE GARDENの「シュガーソングとビターステップ」だ。斎藤宏介(Vo.Gt)と共にステージに立った田淵は、「人生で半分、20年ずっと一緒に音楽をやっていて、僕の作る曲を一番カッコ良く歌ってくれる人」と投げかけ、それを受けた斎藤が「田淵智也のことを一番知ってる男です」と返す。おなじみのやり取りもひときわ輝いて見えたようだった。
「2人でハモったり、パートを変えながら歌ったりね。ベーシスト・田淵智也だけじゃなくて、人間・田淵智也! みたいな……そのままな感じがすごく素敵でした」(内田)
「希望を与えるチャレンジだったよね。40歳って分岐点というか。今までどおりベースを弾いて曲を作っているだけでもカッコ良いのに、あえて田淵くん自身がチャレンジを求めていったというところがね。相当大変だったと思う。けど、結果以上にそこに向かっていく姿が素敵だよね」(落合)
【PICK UP ARTIST】ASIAN KUNG-FU GENERATION(Z-STAGE)
ASIAN KUNG-FU GENERATION 撮影=渡邉一生
「もう、イントロを聴いた途端、キタキタキタ〜って! その感じがたまらないなと思いながら、観てましたね」(内田)と、Z-STAGEを訪れた2人。ASIAN KUNG-FU GENERATIONは、2026年で結成30周年イヤーとなる中、今年はオアシスのオープニングアクトを務めるなど、改めてその存在感を発揮した1年だった。
「もちろん「リライト」や「ソラニン」も全員が拳を上げるほどのキラーチューンだったんだけど、この日の最後を飾った今年リリースの「MAKUAKE」がすごく染みましたね。最新、現在の姿が最高というのがバンドとして一番カッコ良いよね」(落合)
ASIAN KUNG-FU GENERATION 撮影=渡邉一生
【PICK UP ARTIST】トンボコープ(LIVE HOUSE Antenna -BEYOND ZERO Garage-)
トンボコープ 撮影=キョートタナカ
この日のLIVE HOUSE Antennaのラストアクトは、『レディクレ』初登場のトンボコープだ。9月にメジャーデビューを飾り、勢いに乗る彼ら自身、とても楽しみにしていたステージだったそう。
「みんなにハッピーになってほしい、今を全力で楽しんでほしい! シメの「Now is the best!!!」まで、そんな気持ちが伝わってくる攻めたセットリストでしたね。キャッチーなメロディーだったりするけれど、自分自身と戦いながらネガティブな気持ちをどうやったら前向きにできるだろうと、ストイックに作ってるんですよね。ライブではそういったエネルギーをめちゃくちゃ感じるんですよ」(内田)
【PICK UP ARTIST】Hump Back(L-STAGE)
Hump Back 撮影=浜村晴奈
「3人のオカンたちが全力で楽しんでいる姿が最高でした!」(内田)、「常にライブハウスにしてくれるよね!」(落合)と語ってくれたのはL-STAGEのフィナーレを飾ったHump Backについて。全員が産休・育休を経て、2024年末から活動を再開。バンドの第2章ともいえる現在地は、輝きに満ちていた。
「日々、子育てしながらいろんなことを感じてるんだろうなというのを、ステージからすごく感じます。等身大を歌うバンドだからこそ、観る側の私たちも一緒に成長させてもらってるような気持ちになりますね」(内田)
【PICK UP ARTIST】サカナクション(Z-STAGE)
サカナクション 撮影=渡邉一生
「歴史が刻まれた瞬間。2025年12月27日、『RADIO CRAZY』のZ-STAGEで大トリを務めた、そうニュースになりそうなほど圧倒的なライブでしたね」(落合)との言葉に、激しく同意! 6年ぶりの『レディクレ』となったサカナクションのステージ。そのMCを担った落合が裏話を聞かせてくれた。実は、直前となる当日の20時ごろにMCを担うことが急遽決まったそうで、アナウンスすべきことにプラスして何が伝えられるかと、思いを巡らせたという。
「ふと、サカナクションはなぜずっとすごいんだろうと考えたとき、2025年に発表した「怪獣」も、2015年作の「新宝島」も、ずっと新鮮なんですよ。どちらもFM802のオフィシャル・チャート番組『OSAKAN HOT 100』で1位に輝いた曲です。山口一郎(Vo.Gt)さんは、「怪獣」を79パターンも作った。書き直して煮詰まって書き直して。この消費されやすい現代に、真逆の立ち位置にいることを感じて。だから「新宝島」から10年という時を経てもナンバーワンで、オンリーワンでいられるんだなと」(落合)
「ラジオを彩ってくれた、リスナーを興奮させてきた楽曲をこれだけ濃厚に凝縮したセットリストで放った『レディクレ』のステージ。これはもう新しい音楽体験ですよ。みんなの体の中にどの楽曲も染み込んでるから、一体感すごかったですよね」(内田)
サカナクション 撮影=渡邉一生
サカナクション 撮影=渡邉一生
互いに言葉が尽きないDAY2について、最後に総括をお願いした。全ステージをくまなく巡った内田。
「『レディクレ』は、自分の1年にわたる音楽体験を振り返りながら感じる場でもあるなと。観たいライブがあり過ぎる1日でしたが、それだけ音楽を楽しみ尽くせた日々だったなと改めて思いましたね。このラインナップ、コラボレーションはFM802でしかできないと思うから。ただ、最後のサカナクションの余韻……まだまだ続いております」(内田)
そして、落合はオープニングからクローズまで、MCとしても場を率いてくれた。
FM802DJ 内田絢子、落合健太郎 撮影=松本いづみ
「すごくつながりを感じる1日でしたよね。ラジオは日常の中にあるもの。『レディクレ』で初めて観るけど、FM802を通して曲を知っているとか、FM802を知らなくてもここだけのタイムテーブルに驚いてくれた人たちもいて。サプライズを届けられているなら、うれしいなと思いましたね」(落合)
FM802を中心としたたくさんの絆が結晶となった『レディクレ』DAY2。2人は、タイムテーブルの隅々までたっぷりと思いを語ってくれた。『RADIO CRAZY』後半の2日間も、新たな出会いが待っているに違いない!
取材・文=後藤愛 写真=FM802提供
■初日のレポートはこちら
BUMP OF CHICKEN、Creepy Nuts、Suchmosらがロック忘年会の幕開けに駆け付けた『FM802 RADIO CRAZY 2025』初日をDJ大抜卓人&ハタノユウスケが振り返る
イベント情報
●日時=2025年12月26日(金)、27日(土)、28 日(日)、29 日(月)
●会場=インテックス大阪
●詳細=https://radiocrazy.fm/
特番情報
FM802 RADIO CRAZY RADIO de LIVE CRAZY
放送日時:
第1夜 2026年2月11日(水祝)18:00-24:00
第2夜 2026年2月14日(土)18:00-23:00
第3夜 2026年2月15日(日)19:00-22:00