“夢”と“現実”を描ききる、圧倒的にアゲで圧倒的に等身大なパフォーマンス!夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅『スーパーポジション〜スピンアップ編〜』神奈川公演レポート
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■2026.01.24「夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅『スーパーポジション〜スピンアップ編〜』神奈川公演」@1000CLUB
1月24日(土)、夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅『スーパーポジション ~スピンアップ編~』の神奈川公演が神奈川・1000CLUBで開催された。夢限大みゅーたいぷ(ゆめみた)はブシロードのメディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」(バンドリ!)の一角を担う5人組ガールズバンド。「夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える運命共同体(バンド)」をコンセプトに2024年のデビュー以来、ライブや音源制作などの音楽活動に加えて、YouTubeなどの動画配信プラットフォームを通じて2Dモデルのバーチャルキャラクター姿で動画投稿やライブ配信を行っている。そして2025年のクリスマスイブには1st Album『プログレス サイン』をリリース。今年の夏には彼女たちの姿を描くTVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』が放送される予定だ。そんな夢限大みゅーたいぷは現在「スーパーポジション」と銘打たれた“47都道府県制覇の旅”を敢行中。これはライブやリリースイベントなど、さまざまな形態で全国47都道府県をメンバーが訪問するというもの。今回のライブは「スーパーポジション」の中でも全国9都市で行われる。バンドにとって初めてのワンマンライブツアー「スピンアップ編」の初日公演になる、当日の1000CLUBは文字どおりの超満員。客席フロア最後尾までまさに立錐の余地がないほどのゆめみたファン、通称・みゅーたいぱーが駆け付けた。
■ゆめみた&みゅーたいぱー、音と占いと物販で遊び倒す
定刻、オープニングSEが鳴り響き、みゅーたいぱーたちの「ハイ! ハイ!」というコールが巻き起こると、それを背に宮永ののか(Gt.)、峰月律(Gt.)、藤都子(Key.)、千石ユノ(DJ&Mp.)、そして仲町あられ(Vo.)が登場。ユノがアナログシンセライクな音色のシーケンスフレーズを繰り出すや、それまでの「ハイ! ハイ!」コールなど比にならないほどの大歓声が巻き起こる中、ゆめみたの5人はそのまま1st Albumの収録曲「チューニング」で「47都道府県制覇の旅」神奈川編の幕を開けた。
アナログフィールな単音シンセと強烈なガバキック(ハードコアテクノ・ガバの代名詞的なキックドラム音)、ののか&律によるシューゲイザーバンドもかくやの轟音が鳴り響く中、都子が切なげなピアノを奏で、ドラマチックに転調するメロディをあられが歌い上げる、アンビバレントなアンサンブルで魅せるこの曲を皮切りに、ゆめみたはライブ前半、パーティチューンを主体にみゅーたいぱーを徹底的にブチ上げまくるセットリストを用意していた。
あられの「これから最高の旅を始めよう!」「ついてきてね!」の絶叫から始まった「新人類は仮想世界の夢を見るか?」では、最先端のアゲ系アイドルポップをオマージュしたアレンジとメロディ&リリックにみゅーたいぱーたちが即座に呼応。あられとユノが息の合った掛け合いを見せれば、みゅーたいぱーたちもあられと〈しょんもり しょもしょも〉〈夢のない時代ですね〉と怒号のようなコール&レスポンスを繰り広げ、さらに楽器隊がソロを回すパートではテンポよくメンバー名を連呼して、バンドとともにライブバージョンのこの曲を“作り上げる”。
その後も「まだまだ自分の心を解放できてないんじゃないですか?」「解放しろ!」との挑発とともに投下した「✞animaるパーティ✞開催中✞」ではストレンジなダンストラック、ののかのクレイジーなギターソロ、ナンセンスながらも実は時代を斬ったリリックで、またもみゅーたいぱーたちをロック。ののかのイメージカラー・ピンクのペンライトを振る彼らの大〈✞animaるパーティ✞開催中✞〉コールを誘ってみせたかと思えば、「Dream Voyage」ではドラムレス・ベースレスながらも、5人はスケール感十分なギターロックサウンドを1000CLUBいっぱいに響かせた。
ライブ序盤のゆめみたは徹底的にパーティ仕様。続く幕間の企画でもとことん遊んでみせていた。
バンドはみゅーたいぱーたちと明るく〈la la la…♪〉とシンガロングして「Dream Voyage」を締めくくったのちにスタートしたのは都子による占い(?)コーナー。ステージ上に水晶玉が用意されると、フェイスベールで顔の下半分を隠した都子はフロアに向かって「私がぽまえらの悩みを占いで解決してやる!」と力強く宣言。整理番号が詰められたボックスから律とユノが引き当てた整理番号のみゅーたいぱーたちの悩みを解決するというのだが、なにを聞かれようとも彼女の回答は全部一緒。「転職2年目、キャリアアップできるか心配」「ゆめみたがかわいすぎて、つい課金してしまい、おカネが貯まらない」「表現の仕事に就きたい」とさまざまな声の数々が寄せられるも、彼女はテンション高く、バンドTシャツ、マフラータオル、シリコンバンド、アクリルスタンド、缶バッジなどツアーグッズこそがお悩み解消のラッキーアイテムだと徹底的に強弁。なぜか“占いという名のただの物販の宣伝”をゆめみたらしく繰り広げ、これまたなぜかみゅーたいぱーたちを大いに盛り上げていた。
そして精神と肉体を鍛えることで己の悩みは解決すると語る“占い師・都子”の「お前ら全員トレーニングしろー!」の号令とともにバンドはコミカルなエレクトロに四つ打ちダンスロック、さらにチップチューンをミクスチュアした、世にも奇妙なエクササイズナンバー「LET'Sあちあちトレーニング!」をドロップする。そしてその途中、曲がブレイクし、ラジオ体操のテーマをオマージュしたピアノソロが流れ出すと、みゅーたいぱーたちは都子指導のもと、オリジナルご当地ワークアウト“マリンタワー筋トレ”を敢行。彼女のイメージカラーであるパープルに輝かせた1000人が笑顔でスクワットするその光景は、いろんな意味でこの日のハイライトのひとつだった。
ここまでアッパーで少しコミカルなステージを演出してきたゆめみただったが、ライブ中盤では一変、バーチャルなキャラクターではない、リアルな人としての温かい眼差しをみゅーたいぱーたちに送っていた。
得物をエレアコに持ち替えた律があられとともに、自身の過去をゴミ(TRASH)のようだと自嘲しながらも自身を愛そうとする切実なポエトリーリーディングとシリアスな歌メロが交錯する「TRASH LIFE」では、律のイメージカラー・ブルーの光であふれかえるフロアとともに希望の言葉を大合唱。また「テレパシー」ではユノによる今回のツアーからの新アレンジのビートに乗ってあられとののかが見つめ合いながら〈あなたと私だけのテレパシー〉とそのシスターフッドを歌い上げ、1000CLUBを優しい空気で包み込むと、さらに笑顔で寄り添える世界を求める〈ぼく〉と〈君〉の姿を歌うロックナンバー「グラディエント」では都子のジェントルなピアノを背にエモーショナルなコーラスワークを披露して万雷の拍手を集めてみせていた。
■さらにスピンアップする“夢”と“現実”
今回のライブの会場である1000CLUBはゆめみたの1st LIVEの会場でもあったライブハウス。バンドが「大きくなって帰ってきました」と胸を張り「ただいまー!」と水を向けると、フロアからは「おかえりー!」の声が。そして成長の証としてスタンドマイクでのパフォーマンスに初挑戦するという、あられが新曲を初披露すると宣言すると、バンドは1st Album『プログレス サイン』収録のスウィングナンバー「どんがらがっしゃん」をパフォーマンス。ユノの組み上げるリズムパターンとシンセブラス、そして都子のピアノ、ツインギターのストローク&カッティングが軽快に響く中、あられが常識を〈どんがらがっしゃん〉と壊そうと高らかに歌い上げたかと思えば、ののかは1000人のみゅーたいぱーと〈なまむぎ、なまごめ、なまたまご。〉〈すももも、ももも、もものうち。〉と早口言葉のコール&レスポンス。“これぞ、ゆめみた”といった1曲でまたもフロアをアゲまくったのをきっかけに、バンドは力強いメッセージを、ときにポップに、ときにコミカルに届ける楽曲群でライブ後半のセットリストを構成した。
都子のリードシンセとツインギターのコンビネーションがスリリングなデジロックチューン「コハク」では、あられが圧巻のロングトーンボーカルで自身のイメージカラーのイエローの光で彩られたフロアの大歓声と拍手を呼び起こす。都子が「最後には今を凌駕する姿を見せたい」、ユノが「各地で経験値を積んで『成長したね』と言える旅にしたい」とツアーへの意気込みを語ったのち、バンドはそのユノにフォーカスした1曲「Calling」を投下。高速ビートとピーキーにエディットされた声ネタをテクニカルにコントロールする彼女が自身と世界のズレに苛立ちつつも力強く歩を進めることをラップするや、1000CLUBがダンスフロア状態に。彼女のイメージカラー・ウルトラレッドのペンライトを手にしたみゅーたいぱーたちが思い思いにステップを踏んでいた。
そしてライブ本編ラストには、ネットに軸足を置く彼女たちらしい大ネタを2連発。
まず投下されたのは彼女たちの1st Single 表題曲「コミュ着火Fire!」。ボトムヘヴィでファットな電子音とヘヴィロックライクなギターリフというハードコアなトラックに乗せてあられが、和テイスト満載のAメロからシンフォニックなBメロ、ヌケ感あふれるハイトーンボーカルで魅せるCメロへと大胆に展開するメロディを歌い上げ、1000人のみゅーたいぱーたちが〈Never Ever うつうつも〉〈Fire Fire いらいらも〉〈Never Ever もやもやも〉〈Fire Fire 燃え上がれ〉と由緒正しきオタクマナーに則った熱烈なコールを送ってこの日一番の熱狂を生み出したかと思えば、その刹那、ラストナンバー「真夜中遊園地」でそのピークはあっさり更新される。バンドは、オールドスクールエレクトロといった風情の電子楽器群にノイジーなディストーションギターが絡むダンスロックサウンドを背に〈日陰で何が悪い!〉と思いきり開き直り、割れんばかりの「ハイ! ハイ!」コールを巻き起こしてみせると、「これからも一緒に旅しよう!」とひとまずステージをあとにした。
熱いアンコールに応えてリメイクしたライブTシャツ姿で現れたゆめみたの面々は1st Album『プログレス サイン』のリード曲「アイの夢限」を初披露。ののかのグルーヴィなアルペジオとユノのビルドする軽快なドラムループ、ブリーピーなシンセベースが絡み合うハウストラックから一転、高速ツービートのギターロックへとリレーするこの曲で〈「どこまでもが僕等だ」と〉と「「夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える」自らのありようをあらためて歌い上げた。
その後、MCタイムでバンドはこの日の公演を振り返る。
まずユノが「時々自分が成長できているのか不安になるが、ちょっとずつ前に進めているんじゃないかと自信がついた」と語れば、都子も「1st LIVEのときは開演前、みゅーたいぱーたちの声援が聞こえてきただけで緊張したが、今日はみんなの声を『おー高まっとる、高まっとる』と聞くことができた。1年半前と同じ1000CLUBに立つことで変化を実感できた」と同じく自身とバンドの成長を喜んでみせる。そして律、ののか、あられはそれぞれさらなる成長をみゅーたいぱーに約束。「みんなの大きな声に負けないように、私たちもどんどん大きくなっていく」「これからもっともっと楽しいライブを見せていけるようにがんばります。もっともっとゆめみたと一緒に遊びに行きましょう」「これからも命を賭けて音楽を届けたい。みんなのおかげでもっともっと音楽していきたいなと思うことができた」と決意を新たにしたところで、ライブは最終盤に。
あられの「みんな、聴いてない曲があると思うんですよね」「あの曲だよ、あの曲」の声を合図に、ゆめみたはツアー初日のラストナンバーに“あの曲”ことバンドのデビュー曲「夢現妄想世界」をセレクト。ユノが強力な四つ打ちキックを繰り出し、あられが「ここにみんながいてくれたらぼくたちは“パワー夢限大”です!」「ぼくたちについてきてくれますか!」とフロアを挑発すると、怒号のような大歓声の中、ダイナミックに転調し、電波ソングをほうふつとさせるコミカルなメロディとアレンジ、〈夢限大MO-SOは風にのり〉〈夢限大SO-ZOは海をこえ〉〈夢限大KYO-SOは宇宙行き〉とまさに門出にふさわしいリリックが光るこの曲でツアー初日を締めくくった。その後、ゆめみたのライブ名物、オフマイクなのにやたらと声のとおるフォトグラファーによるメンバーとみゅーたいぱーの記念撮影を済ませたところでライブは大団円。あられ、ののか、律、都子、ユノの5人は大歓声に笑顔で応えながらステージをあとにした。
この日のゆめみたは紛れもなくコンセプトどおりの存在だった。コミカルでアッパー、さらに“ドリーミー”な楽曲から、“等身大”の自身の姿を描き出す真摯なギターロックナンバーまで、なんでもテクニカルかつエモーショナルにパフォーマンスし、また、そのプレイでみゅーたいぱーたちを自在に盛り上げてみせる。その姿はまさに「夢(バーチャル)と現実(リアル)を飛び越える運命共同体(バンド)」だ。アンコールでのメンバーの言葉とライブのサブタイトルに偽りなし。1st AlbumにTVアニメとここ最近、まさに高速回転=スピンアップし始めたゆめみたがこの1年半で培ってきた経験とそれに裏打ちされた自信に充ち満ちた、とにかく楽しく、そして頼もしくもあるステージだった。しかも、オーディエンスと激しくコールで掛け合い対話する、先輩バンドリ!バンドにはないスタイルも確立している。ツアーで全国を駆け抜け、アニメ放送が始まるこの夏にはきっとさらなる成長を遂げていることだろう。それも今から楽しみでしかたがない。
なお、47都道府県制覇の旅「スーパーポジション ~スピンアップ編~」は今後、6月の東京公演・SGC HALL ARIAKEまで8公演を開催。あわせてリリースイベント「スーパーポジション ~夢限大編~」も7月の沖縄でのイベントまで、全国各地で随時行われる。開催日時や
取材・文:成松 哲
セットリスト
2026.01.24「夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅『スーパーポジション〜スピンアップ編〜』神奈川公演」@1000CLUB
02.新人類は仮想世界の夢を見るか?
03.✞animaるパーティ✞開催中✞
04.Dream Voyage
05.LET'Sあちあちトレーニング!
06.TRASH LIFE
07.テレパシー
08.グラディエント
09.どんがらがっしゃん
10.コハク
11.Calling
12.コミュ着火Fire!
13.真夜中遊園地
EN02.夢現妄想世界
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▼Vo. 仲町あられ
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▼Gt. 宮永ののか
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▼Gt. 峰月律
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▼Key. 藤都子
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(C)BanG Dream! Project
ツアー情報
夢限大みゅーたいぷ 47都道府県制覇の旅「スーパーポジション ~スピンアップ編~」
2026年
01/24(土)神奈川・1000 CLUB
02/07(土)愛知・THE BOTTOM LINE
02/22(日)京都・KYOTO MUSE
03/14(土)新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
03/21(土)広島・LIVE VANQUISH
05/05(火・祝)大阪・BIGCAT
05/09(土)宮城・仙台darwin
05/31(日)福岡・BEAT STATION
06/21(日)東京・SGC HALL ARIAKE
詳細:https://bang-dream.com/yumemita_superposition
放送情報
TVアニメ『バンドリ! ゆめ∞みた』
2026年夏放送開始
■STAFF:
アニメーション制作:ニチカライン
音楽プロデュース:PHYZ