サルがたき火に大接近!「日本モンキーセンター」vol.1
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約60種のサル類を飼育・展示
「日本モンキーセンター」(愛知県犬山市)は、サル類の総合的研究、野生ニホンザルの保護などを目的として、1956年に設立。1957年には博物館法の適用を受け、登録博物館となりました。附属世界サル類動物園では、約60種のサル類を飼育・展示しています。サル類の特徴を活かした展示やイベントなどが行われ、一般的な動物園とは一味違う動物園です。冬の人気イベントといえば、「たき火にあたるサル」。毎年、冬至から翌年の2月末日まで開催されます。
たき火にあたるヤクニホンザル
たき火にあたるサルたちは、世界遺産の島として知られる屋久島にのみ生息する「ヤクニホンザル」(ニホンザルの亜種)。園内の「モンキーバレイ」で、約150頭が暮らしています。ニホンザルより小柄で体毛が長く、目がややつり上がっているのが特徴。
毛を燃やしてしまうこともあるほど、火に近づくサルたち
サルがたき火にあたるようになったきっかけは、1959年の伊勢湾台風。台風による倒木などの処分を兼ねて、「旧犬山野猿公苑」(1957~1997)で職員が暖をとるためにたき火をしたところ、少しずつサルが集まってきたそうです。そのサルたちが同園に引き継がれ、毎年続けられているたき火は今シーズンで56年目。8世代にわたって受け継がれ、0歳から母親と一緒にたき火にあたっているので、同園のサルたちは火をまったく恐れません。今シーズンは2015年12月22日から始まり、2016年2月28日までの土日祝に開催。たき火は11時半頃から14時まで見られ、14時にはたき火で焼いた焼きイモがサルたちに配られます。
焼イモを食べるヤクニホンザル
焼きイモは、取り合いにならないように飼育員さんが各個体に向けて投げていきます。中には、焼きイモをお水で洗って冷ます個体もいますが、人間が教えたわけではなく、サルたちがやり始めたそうです。
「モンキーバレイ」では、来園者もサルたちにエサをあげることができます(1カップ100円)。下の方にいるサルたちは、地面に落ちたエサを拾いますが、上の方にいるサルの中には、直接キャッチしようとする個体もいます。手を叩いてアピールすることもありますが、これも教えたわけではなく、サルたちがやり始めたそうです。
距離があるので投げるのも難しいですが、コントロールよく投げられると、しっかりとキャッチしてくれます。
体を寄せて温め合う「サル団子」
たき火が消されると、サルたちは、「サル団子」を作って体を温め合っていました。
アヌビスヒヒ
ヤクニホンザルを観察したら、ぜひ「ヒヒの城」にも行ってみましょう。アヌビスヒヒたちが、約70頭の群れで暮らしています。こちらでも、エサをあげることができるので(1カップ100円)、ヤクニホンザルとの反応の違いを比べてみるのも面白いです。
アヌビスヒヒの親子(2016年1月に撮影)
レストラン「楽猿」では、カレーや麺類、丼ものなどが食べられます。
三元豚のみそかつ丼(850円)
ソフトドリンクのサイズは4種類
ソフトドリンクのサイズはMやLではなく、「ゴリラ」や「マンドリル」。「スクイレルモンキー(リスザル)」より小さい「ピグミーマーモセット」は、体長15センチ前後の小さなサルです。同園では、「南米館」で見ることができます。
ピグミーマーモセット
休園日:毎週火・水曜日(除外日あり)
※2016年1月25日(月)~2月19日(金)の平日は休園
営業時間 3月~10月 10:00~17:00
11月~2月 10:00~16:00
※季節・曜日により予告なく変更する場合があります。