【訃報】中村梅之助さんが死去
2016.1.20
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劇団前進座代表で、『遠山の金さん捕物帳』、『伝七捕物帳』、大河ドラマ『花神』に主演した時代劇俳優の四代目中村梅之助さんが、1月18日午前7時25分、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。享年85歳。
1930年、前進座を創立した三代目中村翫右衛門の長男として生まれ、1939年に9歳で四代目中村梅之助を名乗り初舞台。父の死後、劇団前進座代表を引継ぎ、劇団を運営してきた。長男は、かつて前進座に所属していた中村梅雀さん。
梅雀さんは20日に次のコメントを発表した。
父・中村梅之助は1月18日午前7時25分、肺炎で亡くなりました。
85歳でした。
今年の年賀状に、5月の劇団前進座の85周年の舞台に立つ熱い思いをつづっておりましたのに、無念だったと思います。
数々の舞台に立ち、たくさんのテレビのヒット作品に主演し、何よりも劇団のために全力で尽くしてきた人生でした。
60代を超えてからは、毎年のように入退院を繰り返し、身体のどこかを手術しながらも復帰して舞台に立ち、頑張って参りましたが、既に身体はボロボロでした。
私との共演は、劇団の舞台以外ではNHK「真田太平記」の家康と秀忠を、親子で親子役を演じたのみでした。
私が劇団を辞めてからも度々共演のチャンスがあり、父も楽しみにしておりましたが、とうとう実現は出来ませんでした。
劇団を守ろう、良い作品を作っていこう、お客様に喜んでもらおうと、最後まで闘い続けた父を、誇りに思います。
そして、応援し、支えてくださった多くの皆様に、深く深く感謝いたします。
中村梅雀