クミコ×Juni×Masaya×Shinで語り尽くす 『クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX ~昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス~』座談会オフィシャルレポート

2026.3.6
レポート
音楽

左から、Masaya、クミコ、Shin、Juni 『クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX ~昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス~』座談会 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

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昭和歌謡とシャンソン。ジャンルの壁を超えて共演する『クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX ~昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス~』。4月4日(土)、東京・有楽町よみうりホールで開催されるこのイベントに、BS日テレの音楽番組『現役歌王JAPAN』からゲストとしてJuni(ジュニ)、Masaya(マサヤ)、Shin(シン)の3人が招かれる。初顔合わせとなる若いシンガーたちと、クミコに、昭和歌謡とシャンソンへの想い、個性、世代、ジャンルの違いは歌でつながれていくことなど、語り尽くしてもらった。

 

 

『現役歌王JAPAN』3人のゲストたちの昭和歌謡との出会いは

クミコ 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

クミコ:今日は4月4日に有楽町よみうりホールで開催する『クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX 〜昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス〜』に特別にゲスト出演してくださる『現役歌王JAPAN』ファイナリストの三人の方にお越しいただきました。お忙しいなか、ありがとうございます。そして急に平均年齢を下げていただいたわ(笑)。そうそう、今日はタブレット純さんはいないんだけど、みなさん、ご存知ですよね? 妖精みたいな人です(笑)。なんでも聞いてくださいね、年齢以外で(笑)。私、71歳なんです。みんな、孫のような世代ですね。

Juni:いやいや、とんでもないですよ!

クミコ:Juniさんって、日本の方ですか。

Juni:はい、めちゃめちゃ日本人です。埼玉の出身ですよ。Juniという名前は祖父がつけてくれたんですよ。しかも本名は“じゅんいち”じゃなくて“りゅうじ”なんです。ただ、祖父が入院していたときに“じゅんいち”、と僕を呼んだことがあって、呼び間違えじゃなくて新しい名前をもらったというふうに捉えて、ステージネームにしてもらったんです。

クミコ:おじいちゃん、好きだったのね。

Juni:大好きでした。7年前くらいに亡くなってしまったんですけど。

クミコ:そうでしたか。歌謡曲が好きになったのもおじいさまの影響ですか。

Juni:そうですね、祖父母とも一緒によく居たので。学校帰りに祖父母に家に寄ると、BSの歌番組が放送されていて自然に聴いていたりしました。それから両親の影響もあります。僕は24歳(10月で25歳)なんですが、母が40歳のときの子なんで。最初は好き、嫌いというよりも、すごく自然に歌謡曲を聞いていました。それで覚えているから、一人でカラオケに行くときはよく歌っていました。同世代の友達と行くと歌わないですよ。なかなか歌う機会がなかったんですが『現役歌王JAPAN』というチャンスをいただけて、歌謡曲をここぞとばかりにうたったという感じですね。

クミコ:Juniさんは歌謡曲ではどんな曲が好きなのですか。

Juni:安全地帯さんの曲は好きなのがたくさんあります。他に曲だけで言うと「また逢う日まで」とか、あと「さらば恋人」。

Juni 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

クミコ:ああ、いいですね! みなさんに歌謡曲との出会いを聞きましょうか。Shinさんはどうやって歌謡曲に出会ったの?

Shin:自分は福岡県久留米市の出身で、同郷の方に松田聖子さんがいらっしゃるんですけど、僕も親の影響で、幼い頃から松田聖子さんや、松任谷由実さんといった方々の楽曲を聴いて育ちました。そういう昭和の曲を、親が運転する車の中で聴かせていただいていましたね。特に女性の方の声を魅力的に感じることが多くて。声質とか声色とかを大事に聴いてきました。「この人の声は人と違う声質だ」なんて、幼いながらに思っていました。

クミコ:Masayaさんはどうですか。

Masaya 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

Masaya:僕の出身は、兵庫県の淡路島というところです。ルーツと言えるような音楽もなく、スタジオとかもないし、カラオケとかも島に1個か2個ぐらいしかありませんでした。僕は父が50歳の時の子なんです。僕は父と島でスナックによく行っていました。そこのお客さんが昭和の楽曲を歌う年代の人たちばっかりだったので、ずっと昭和歌謡、演歌を聴いていたことになります。子供の頃からずっと聴いているから、今でも「好きな音楽のジャンルは」と聞かれると、昭和歌謡と答えます。

クミコ:Masayaさんのいう昭和歌謡は、どのあたりの曲ですか。

Masaya:父がよく歌っていた曲がやっぱり自分に残っています。北島三郎さんとか、前川清さんとか。

クミコ:男性の歌謡曲では私が一番分かるところです。お父さんは今おいくつですか。

Masaya:去年亡くなったんですが、生きていたら83歳です。

クミコ:それはもう昭和歌謡の本流よね。

Masaya:渡哲也さんが、淡路島出身なので、父は「くちなしの花」をずっと歌っていましたね。そんなふうに僕の音楽のルーツは昭和歌謡なんですが、今、自分たちが音楽をやっていく上ではだんだんかけ離れていくジャンルだったので、今回のこのイベントに誘っていただけたのは、すごくありがたかったです。

若い世代の昭和歌謡も、スナックが育てている!?

左から、Masaya、クミコ、Shin、Juni 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

クミコ:なるほど、皆さん、子どもの頃から歌謡曲を聴いてきたんですね。それで、実は好きだけど、同世代の友達とはカラオケでは歌えない。

Masaya:そうですね。ここぞという自分の歌はうたいにくいですね。「北の漁場」とか、親父の十八番は。

クミコ:わかるわ。それはなかなかちょっとね。今の歌は、言葉がたくさん詰まって、リズムが複雑でしょう。そこに間合いの長い「北の漁場」はね。

Masaya:だから今もスナックとかに行って、歌ったりしてます。

クミコ:私の世代だと、昭和歌謡とスナックって一番ぴったりくる感じですよ。昔はカラオケがなかったから、スナックへ行って、そこにはギター弾きの人がいて、伴奏してくれるのが本流でした。そこからだんだんカラオケが出てきて、伴奏は機械に渡していった。でもその前はそのギター弾きのおじさんがいたものでした。それで分厚い赤本といって、何百曲も歌謡曲が詰め込んである楽曲集があって、それに番号が振ってある。そこで「○番、お願いします」とか言って「キーどうしますか」「ちょっと下げてください」なんてやりとりをしてうたうんです。そのほうが音楽的でしょう。男の人のキー上げて女の人が歌う、その逆もちょっと難しいじゃない。すると、先生と呼ばれてる奏者が「4つぐらい違うね」みたいな感じで、その場で転調して弾いてくれるの。今は機械をやってくれるけれど、人間がその場で合わせてくれるというのは、音楽体験としてはなかなか面白かったんです。スナックって、いいよね。

Masaya:知らない人も聞いてたりするから、気合いが違いますね。

クミコ:そうそう。みんな性根を入れて本気でうたうから、意外な本音が見えちゃうんだよね。そういう時に出会う歌って、関係ない人間が聞いててもいいなって思うこともあるもんね。めちゃくちゃ音が外れていても、グッとくるみたいな。それが歌のいいところだよね。その人のそこまでの人生のものを歌われると「あ、唯一だよね」って思っちゃう。歌の技術があるとかないとか、全然関係ないの。

Masaya:僕もスナックへ行くと、グデングデンになっている男性とかいるんですけど、一曲歌って起こしてやろうぐらいの、根性を見せて(笑)。そういう力試しみたいな場所でもあるかなと思います。

クミコ:まさかこの若さの人たちからスナックの話が出るとは思わなかったわ。

 

ジャンルを超えて感じる言葉のスペースの大切さ

左から、クミコ、Masaya、Shin、Juni 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

Masaya:クミコさんはシャンソンがメインだけれど、歌謡曲も歌われていますよね。

クミコ:1960年代から70年代、育っているときに歌謡曲が全盛でしたからね。皆さん知ってるかどうかわかりませんけど、ランドセルを背負って「♪あなたが噛んだ小指が痛い」とうたいながら、友達と一緒に歩いていると、母親に叱られましたね(笑)。あの頃の歌謡曲の歌詞は今のような規制がないから、どぎつかったの。奥村千代さんっていう人がいて「あなた好みの女になりたい」とか「どうぞぶってね」とか危ない歌詞が多い。そしてそういう歌が世の中に流れると、それをまた子供が平気で歌っていましたね。おかしなことなんだけど、メロディーが良かったからね、愛されちゃう歌なんですよ。

Masaya:演歌の歌詞もすごいですよね。

クミコ:そうですね。歌番組で鳥羽一郎さんとご一緒したときに「兄弟船」を生で聴いたんですけど、職業に根ざした生きざまとか、塩臭さとか、一曲でも人生感じますよ。私は一応、シャンソンというフランスの歌を歌っている人間ですが、やっぱり大したもんだなと感じ入りました。全然遠いジャンルだけれど、日本人ってすごいなっていうのが、きた。シャンソンでも歌謡曲でも、人間の歌だから。シャンソンは、ちょっと特殊だからね。ただ、どっちにしてもその国の人たちが歌っているもので、人が歌っているものだから、大差はないわね。基本は歌だから。

Juni:シャンソンにはほとんど触れたことがないんです。

クミコ:ほとんどの日本の人はないわよ。私もインチキ・シャンソン歌手なんですよ。いやいや、本当に。だってフランス語もしゃべれないし、フランスにも2日間しか行ったことないから。向こうでシャルル・アズナヴールという人をインタビューして帰ってきただけ。だから全然人に言えたもんじゃないんだけど、でも音楽って全然関係ないじゃない?皆さんが育ってきた中からこの歌が自分の心に迫るとか、自分が歌のなかに寄り添えるとかおっしゃっているのと、同じなんですよね。だから自分にしっくりくるものであれば、それが正解。皆さんがたまたま今風な歌じゃなくて、昭和歌謡に惹かれるというのも、なんかね、不思議なものがあるよね。

Masaya:昭和歌謡は音数が少なくて、言葉数も少ないので、伝わりやすい曲でもあると思うんです。それが、僕が昭和歌謡を好きな理由かもしれません。

クミコ:今の楽曲のなかには、16分音符に言葉が乗っかっていてリズムもビートオンリーみたいなものがありますよね。そういう楽曲の多いなかで、言葉に重きを置いた音楽を志向しているのは、どうしてかしら。

Juni:僕はまったく違うジャンルの音楽、たとえば洋楽とかR&Bがすごく好きで、その時は空気感だったり、音メインで楽しんでいるんです。歌謡曲を歌ったり聴いたりするときは、言葉がより入ってくるから、その違いを楽しんで、その時はこっちが好きで、僕はこっちが好きで、逆に新しくいろんな楽しみ方ができるのが好きなところでもあります。

Shin 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

クミコ:自分の気持ちとしてはどっちも楽しい、どちらも自分を出せるということですか。

Juni:そうですね。でも歌っているときは、歌謡曲の方が言葉にスペースがあるから感情が込めやすいです。僕は考えとかを言葉にしたり、思っていることを言うのに時間がかかるタイプなんですけど、歌にも感情を込めるスペースが、しっくりくるんです。

クミコ:面白いね。その言葉にスペースのあるところが、今、否定されちゃっていますもんね。言葉はどんどん詰め込むことで、全部表すという方向にいっちゃっているじゃない。そこの一つ一つのスペースなんて考えないで、どんどん歌っていっちゃう音楽が多い。だけどそうじゃないところに、極めて日本的なものがあると思うんです。もともと日本人は俳句や短歌のように言葉のスペースを大事にする国民だったのに。でもそういうところが好きで、歌も歌っているっていうのはなかなかいいですよね。

Shin:番組やライブで、韓国語の歌もうたわせてもらったことがあるんですが、韓国語には韓国語だからこそメロディに乗るという言葉もあります。日本語には日本語特有の美しさとか、その音で聞いた時に、日本人だからそう感じるのかもしれないですが、品があるというか、そこがすごく好きなんです。歌謡曲は、日本語の一つ一つの品のある音で楽しむ要素もたくさんあると思うので、そういう日本語だから出せる良さも意識しながらうたっています。クミコさんはシャンソンでそれをどう表現されているのか、生で聴かせてもらえるのはすごく楽しみなんです。

 

昭和歌謡、ムード歌謡、シャンソン。みんなが大切にしている歌をうたおう

左から、Masaya、クミコ、Shin、Juni 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

クミコ:もし、私の歌で初めてシャンソンを聴くとしたら、それは、ラッキーよ。日本のシャンソンは尋常ならざるところがあるかもしれないから。私が一番ポピュラーだと思うので、皆さんにも分かってもらえる形のシャンソンをきっと聞いていただけるかと。もしかしたらこれから先に「ああ、これだったら自分ももしかしたらうたえるかも」と思ってもらえるようなものになったらいいなと。

Juni:今回は1部と2部があって、僕は通して出演するので、たくさん聴けます。

クミコ:前回もたくさん歌いましたね。ただ、タブ純が途中で余興を入れるんだよね(笑)。

彼と2人でデュエットもしてて、それぞれ今歌いたい歌を歌います。タブレット純さんからコメントがあるのでお伝えします。

 

タブレット純

普段は飄々としたクミコさんが、舞台に立つや憂いを称えた歌姫に、腕のカーテン越しにその変身の瞬間を見ようとするのですが、やっぱりどちらもクミコさんに違いありません。当たり前です。心の底に住んでいる美しい諦めのようなものが昇華したら、それがクミコさんだけの世界になり歌になる。今回もそんな。空気に染まりたい。消化不良芸人なのでありました。今回ゲストのJuniさん、Shinさん、Masayaさん、フレッシュな皆さんの歌声も楽しみにしております

 

クミコ:彼は彼なりにとても楽しみにしていると思いますね、新しい皆さんとの出会いを。ちなみに前回は歌謡界のレジェンド、松崎しげるさんがゲストでした。今回は次の世代にその昭和歌謡、日本の歌を伝えていただけるような世代の方を、と。私も楽しみですよ。

Masaya:僕も昭和歌謡を伝えてもらった側なので、これを伝えていきたいと思っています。僕らがこの位置にいるのだから、それを繋いでいけるものなら繋ぎたいです!

クミコ:頼もしいですね。皆さんとお話しする前にはいったいどうなることかと想像がつきませんでした。松崎さんの時はなんとなく読めたんですけど、世代的に、まさかこんな若い皆さんとご一緒すると思わなかったので。最初はどうしようかと思ったけど、今日、お話をしたら安心しましたね。きっと大丈夫。とても楽しいステージなりそうですね。シャンソンも昭和歌謡もあって、歌というのは幅広いんだねとわかってもらえたら嬉しいです。全然難しくなくて、世代ごとに大切にした歌をみんなが歌っているんだね、というふうに思ってもらって。そして。それが次に引き継がれていく感じを大切に思ってもらえるようなコンサートにしたいですね。

Masaya:自分のルーツでもあった好きな歌謡曲をこのステージで歌わせていただける幸せをかみしめつつ、クミコさんとタブ純さんのステージを一緒に楽しめるすごい贅沢な時間になると思います。来てくださる皆さんもそれ以上に楽しみにして来てくださったら嬉しいです。

Shin:普段お見せしている姿とはまた違った新たなシーンを見ていただけると思いますし、クミコさんとタブ純さんの音楽の世界を直に浴びることができるのも楽しみです。皆さんにも本当に楽しんでいただけると思います。

Juni:クミコさんのシャンソンとタブレット純さんのムード歌謡。そこへ『現役歌王JAPAN』からの3人とで、本当にいろんなものが聴ける時間になるかと思います。皆さんにとって何か新しい体験ができるように準備するので、楽しみに来ていただければ嬉しいなと思います。

クミコ:個性、世代、ジャンル。すべてが混ざり合うことが一番のエネルギーになるんですよね。だから今回も来てくださる皆様が帰られるときに「あ、なんか元気出ちゃった」とか「やっぱり歌っていいね」とかって思ってもらえる気がします。異種格闘技みたいなコンサートです!(笑)

 

取材・文=森 綾 撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)

イベント情報

クミコ×タブレット純 昭和ジュークBOX ~昭和歌謡とシャンソンの夕べ デラックス~
日程:2026年4月4日(土)
会場:有楽町よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階)
時間:
【第1部】開場13:00/開演14:00
【第2部】開場17:00/開演18:00
 
出演:クミコ/タブレット純
特別ゲスト出演:
【第1部(14:00開演)】Juni/Shin
【第2部(18:00開演)】Juni/Masaya
 
料金: 
【第1部(14:00開演)】9,500円
【第2部(18:00開演)】8,500円
※税込/全席指定
 
イープラス受付URL https://eplus.jp/showa-jukebox/
先着一般発売受付期間 2025年11月14日(金)12:00~2026年4月1日(水)18:00
ぴあ、ローソン、CNプレイガイド、サンライズでも取り扱い
 
主催:BS日テレ/サンライズプロモーション
企画制作:プエルタ・デル・ソル
 
問い合わせ:サンライズプロモーション 0570-00-3337 (平日12:00~15:00)
 
注意事項:
・未就学児童入場不可。小学生以上はが必要です。
・やむを得ない事情により出演者や曲目が変更になる場合がございます。
・ご来場前にはサンライズプロモーションのホームページ( https://sunrisetokyo.com/ )より最新情報のご確認をお願い致します。
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