スピラ・スピカ、2026年第一弾も人気アニメ主題歌となった最光級なハッピーチューン デビュー8年にして奮闘し続ける幹葉に迫る
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スピラ・スピカ
アニソン、スポーツ、CMソングなど、誰かを応援する歌を歌わせたら天下一品のスマイルヒロイン、幹葉のソロプロジェクト「スピラ・スピカ」が11枚目となるCDシングルをリリースする。この「ちゅーんあっぷ☆」は、4月12日より放送を開始したTVアニメ「黒猫と魔女の教室」エンディングテーマで、スピラ・スピカらしい明るく前向きなメロディと歌詞が映える最光級なハッピーチューンに仕上がっている。Eテレで放送中の「The Wakey Show ~ザ・ウェイキー・ショウ」のウェイキー役でスーツアクターとしても大ブレイク中、デビュー8年で未だ初心を忘れずに奮闘する幹葉に迫る。
――音楽に関係のない話からお聞きしたいんですけど、幹葉さんってどんな性格なんですか。
ああ、どんな性格だろう……。自己分析は一旦置いておいて、私がすごく尊敬していて憧れている森口博子さんにお会いした時に、「歩く太陽だね」って言ってもらえたのがすごく嬉しくて。私はそう生きていきたいと思っているし、世に出てるイメージ的にも笑っていたり、元気な部分を好きになってくださる方が多いと思うんですけど、それと同じくらい悔しかったり悲しかったりもするし、しっかり涙も流します。
――喜怒哀楽がしっかりある。
あるほうだと思います。
――でも、根っこはポジティブ?
割合としては50/50くらいな気がします。今でこそこういうお仕事でステージに立たせてもらっているので、恥ずかしさは全くないんですけど、幼少期は外ではしゃげない、もじもじ系の子供でした。
――それが今やスーツアクターまでできるようになって。
歌を歌ったらみんなが褒めてくれる、みんなが笑顔になってくれるっていう経験が積み重なって今に至ってる気がして。
――お客さんとかの反応から影響を受けて、明るくなっていったんでしょうか。
今私が自信を持てているのは、応援してくれているみんなのおかげでしかないと本当に思っています。森口さんが言ってくださったような要素の欠片みたいなものはもともと持っていたのかもしれないですけど、それを育ててくれたのはスピラ・スピカの曲を聴いてくれているみんなだという気がします。
――でも、そんなファンの方々はスピラ・スピカの曲を聴いて明るい気分になってるから、相互に作用していますね。
ライブってまさにそんな感じがしませんか。パワーをみんなに届けたいという思いを持ってステージに立っているのに、それ以上の声や手拍子やいろんなもので返してくれて、それをまたもらって……私の名前が幹葉なので、光合成の仕組みで(笑)。
――ファンが太陽ってことですね。
そう。みんなから光をもらいつつも、スピラ・スピカという名前には、どれだけ暗い道でも希望の光で導くような音楽をやっていきたいという思いが込められているので、私もみんなの光でありたいという思いもあります。
スピラ・スピカ
――音楽にも声にも、幹葉さんの明るさがにじみ出ていますよね。明るい曲だから明るいんじゃなくて、声そのものが明るいというか。
でも、インディーズでバンド活動をしていたときは、声が暗く聞こえちゃうのが悩みで。私は普段の声がハスキーなので、あんまりかわいい感じに聞こえないんです。でも、デビューのタイミングで今のスタッフさんやアレンジャーさんと出会って、自分の明るく聞こえる部分を引き出してもらえた気がします。なので、今、デビュー前の曲を聴き返すと、なんか暗いなって思っちゃう。
――確かに、今とはちょっと違いますね。
あの時は基本的に自分以外のメンバーが作詞も作曲もしていて、私自身、「こういう歌を歌いたい」みたいな意思がほぼなくて。
――歌ってるだけで嬉しかったという時期ですね。
はい、そうです。でも、デビューしてからいろんなアニメや人と出会ったことで、「これが本当の自分かも」みたいなものを見つけていけた気がします。
――今のような明るい歌い方を身につけるために必要だったのは、ちょっとした工夫だったんですか。それとも、新たな努力だったんですか。
はじめはちょっとした工夫だったのかな。アレンジャーさんから、「上見て!目開けて!口開けて!」みたいなアドバイスを受けたところから始まり。あとは、アニメとの出会いが大きくて。「イヤヨイヤヨモスキノウチ!」という4枚目のシングルがあるんですけど、この曲がオープニング主題歌になっている「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか」というTVアニメに登場するキャラが本当に個性豊かで。この曲はそこからインスピレーションを受けてできたんですけど、自分は明るい歌を歌っていけるんじゃないか、とちょっと自信がつくきっかけになりました。
――ひとつ殻を破ったんですね。そういう経験を経たことで、今、NHK Eテレ「The Wakey Show ~ ザ・ウェイキー・ショウ」のような教育番組に出られているところもあるんでしょうか。
もう、全部が繋がってる気がします。「The Wakey Show」はオーディションに受かって役が決まったんですけど、選ばれた要因のひとつが、声がハスキーだったからで。私が演じているウェイキーという男の子の役は、私のハスキーな声と身振り手振りが大きいことをよしとしてくださっていて、自分がそれまで気にしていた声を「The Wakey Show」は肯定してくれたというか。みんなからハスキー声が嫌だとは一度も言われたことはないんですけど。
――あくまでも、自分の中で気になっていたんですよね。
明るく歌えないのもそうですし、日常でも初めて会う方から「風邪ひいてる?」とか「二日酔い?」ってよく言われて、そういう経験をマイナスに捉えちゃってたんです。でも、ここでその声が活きたというのがうれしくて、それは自信になりました。
――「The Wakey Show」での経験は歌にも反映されていますか。
そんな気がします。前作「アオとキラメキ」のカップリングに「あしたは天晴れ!」という曲があって、ぼっちぼろまるくんに作っていただいたんですけど、その曲はウェイキーでの経験があったからこそ、かわいい部分を出せたというか、これまでにない色をつけられたんじゃないかなと思います。
――表現の幅が広がったんですね。「The Wakey Show」は今、子供たちから絶大な支持を受けているそうで。
すごいことですよね。着ぐるみの中に入ってるからなのか、「そんなに人気者なんだ」っていう、どこか第三者目線で見ちゃう自分がいて、幹葉ではなく「ウェイキー、すごいな」って感じで。
スピラ・スピカ
――でも、幹葉さんの中では意識改革が進んでいるんじゃないですか。ポジティブな歌のほうが歌いやすくなっていたりとか。
そうですね。スピラ・スピカには、ふざけた曲とか恋愛の曲とかいろいろあるんですけど、全部ひっくるめてみんなの応援歌になったらいいなと思いながら歌っているので。私の歌を聴いて少しでもポジティブな気持ちになってほしいっていう想いは年々強まってる感じはあります。
――応援するような曲が自分には合うんじゃないかと。
世の中にはいろいろなアーティストの方がいますけど、自分の声が一番輝けて、みんなにしっかりと届くのは応援歌なんじゃないかなっていう想いはあります。
――確かに、幹葉さんの声には、日々いろんなことがあるけど「どうでもいっか!」と開き直れそうなくらいカラッとした気持ちよさがあるんですよね。
ありがとうございます。それ、めっちゃ嬉しいです。
――仮にそこまで強いメッセージを込めていない歌詞だとしても、その声だけでポジティブになれる力があると思っていて。
でも、それは天性のものではなく、少しずつ築いていったものだったんですね。自分ひとりじゃ気づけずに、ずっとバラードばかり歌っていたかもしれないですね(笑)。
――バラードもお好きなんですね。
むしろ、学生の頃はそういう曲を歌うのが好きでした。今は、明るい曲が歌えるようになったからこそ、バラードも映えるようにできたらいいなと思ってライブのセットリストを組んでいます。
――明るい曲を明るく歌えるからこそ、その反対の曲も際立ってくる。
ただ楽しいだけではなくて、暗い部分にスポットを当てた曲もしっかり歌っていけるアーティストでありたいなと思ってます。
――今、世界は混沌としてるし、人々の生活も大変じゃないですか。そういう中で、ポジティブなメッセージを伝えていくことにどんな意味を感じてますか。
「頑張れ」ってすごくいい言葉でもありつつ、ちょっと無責任というか、受け取る人のタイミングによってはしんどい言葉にもなりかねないっていう難しさがあるなと思っていて。なので、ただただポジティブにはならないように気を付けたいなと思っています。でも、私はやっぱり、楽しかったりワクワクすることが好きなので、自分が前向きなメッセージを届けるときは、そういう人の気持ちにも配慮した上で、優しいポジティブさを届けられたらもっと世の中がよくなるんじゃないかっていう気持ちがあります。でも難しい、ポジティブって。
――今ってネガティブなメッセージのほうが届けやすかったりしますもんね。
しかも、そういうメッセージのほうがちょっとカッコもついたりして、正直、いいなって思う瞬間もあります。でも、いろいろなことがある中でも、最終的に人を救えるのはポジティブさや光だと思っているし、だからこそ私はスピラ・スピカやウェイキーをやっているんだと思います。
――自分が感じている光を人と共有したいというか。
そうですね。それがいつか、もっと大きなものを照らせるくらい大きくなればいいなと思っています。
スピラ・スピカ
――では、新曲「ちゅーんあっぷ☆」についてお聞きします。この曲はTVアニメ「黒猫と魔女の教室」のエンディングテーマですが、どんなことを意識して歌詞を書きましたか。
「とにかく楽しく、とびきりカワイイ!」がTVアニメ「黒猫と魔女の教室」のキャッチコピーで、そういう要素を全部ぶち込みたいなと思いながら作っていったので、とにかく楽しくて、とびきりかわいいハッピーチューンに仕上がったと思います。
――この曲は<ちゅちゅちゅる ちゅるちゅちゅーんあっぷ☆>という歌詞からはじまりますが、こういう耳に引っかかる言葉を乗せるのが幹葉さんは上手ですよね。得意なんですか。
得意だとは思ってなかったんですけど、今回は以前からスピラ・スピカの曲をたくさん書いてくださっている重永(亮介)さんが作ってくれたこともあって、無意識に言葉を乗せやすかったところはあるかもしれないです。
――「イヤヨイヤヨモスキノウチ!」や「サークルフィッシュ」も言葉のフックが強いじゃないですか。誰かからの影響があったりするんですか。
ぱっとは思い浮かばないんですけど、デビューの頃からSNSで「#みきはいく」という俳句を8年くらい毎日やってまして。もともとは、決められたメロに言葉をハメる練習ということではじめたんですけど、もしかしたらそれが繋がってるのかもしれないです。
――僕はちょっとSILENT SIRENからの影響があるのかなと思いました。
確かに、めちゃくちゃキュートな言葉選びをされますよね。そういう意味では、Shiggy Jr.とかが好きで。あと、自分が歌を歌い始めた頃は、ヤマモトショウさんがいたふぇのたすみたいなかわいい声の曲をすごく聴いていました。そこからの影響も受けたりもしてるのかな。あとは、吉澤嘉代子さん。特に歌詞が好きで、「ケケケ」というムダ毛の歌とか、「地獄タクシー」とか、これまであんまり考えたことはなかったけど、彼女からも影響を受けてるかもしれないです。
スピラ・スピカ
――話を戻しますが、「ちゅーんあっぷ☆」に関して重永さんとはどんな話し合いがあったんでしょうか。
重永さんが一番こだわって作ってくれたところでいうと、同じキーのサビがひとつも存在しないっていう。
――え!?
実は、ちょっとずつ上がっていってるんです。「チューンアップ」という言葉には調整をしていくっていう意味があって。アニメの主人公のスピカ(・ヴァルゴ)ちゃんという女の子はポンコツの見習い魔女なんですけど、周りの力も借りながら努力して成長していく、つまりチューンアップしていくんです。そういう意味もかけて、同じサビ、同じリズムにならないように意識して作ってくださいました。なので、出だしの<ちゅちゅちゅる>はいつもの私のキーよりもちょっと低くて、それがラスサビに向かって上がっていくにつれて、自分も仕上がっていくっていう。
――それは凝ってますね。ということは、曲先なんですか。
先に曲を作ってはいただいてるんですけど、曲を受け取ったときからサビには<ちゅちゅちゅる>しかハマらないかもと思っていて。
――そこから<ちゅーんあっぷ☆>というワードにつながっていくと。
しかも、このアニメはキスが鍵になっていて、黒猫も登場するので、「CIAOちゅ~る」みたいな猫っぽさも入れたいなと。そういった要素が全部詰まったのがこの1行目です(笑)。キス、猫、チューンアップ。
――トリプルミーニングじゃないですか! <ちゅちゅちゅる>が最初に浮かんだあとも、言葉はすらすらと浮かんできたんですか。
<ちゅ>から続くキャッチーな言葉にしたいと思って、まず<ちゅーんあっぷ☆>にたどり着いて。で、重永さんが作ってくれたメロディーにハメていったら、「あ、間にちゅ~るも入れられるじゃん! <ちゅちゅちゅる>にしちゃおう」みたいな。
――ひらめきですね。
キラリン!(笑)この作品の主人公の名前がスピカちゃんということもあって、すごく運命的なものを感じたので、この素晴らしい作品の要素をできるだけいっぱい入れたいなという気持ちがありました。あと、重永さん的なポイントとしましては、途中でDJっぽい音が入ってるんですけど、それは私がウェイキーを始めたということで入れてくれたと言っていました。しかも、DJもいろいろと調整する要素があるじゃないですか。
――確かに! やっぱり、これまで長い時間をかけて一緒に曲を作ってきているクリエイターの方だからこそのアイデアですね。
そうですね。過去に何曲も作ってもらっているのですが、アニメタイアップ曲を作ってもらうのは初めてだったのですごい気合を入れて作ってくださった結果、ハッピーな曲になりました。
――タイアップ曲とそうでないものだと、作品の世界観を意識する以外に、何か作り方は変わるんですか。
アニタイの曲だと、作品の要素を入れた上で自分の気持ちをどう乗せられるだろうかということを考えますけど、「サークルフィッシュ」とかアニタイじゃない曲はライブを意識して作ることがこれまでは多かったと思います。どうやったらライブに遊びに来てくれるみんなが楽しいだろうかっていう。楽しいことが好きな方がスピラ・スピカを好きだと言ってくれているのかな、となんとなく思っているので。
スピラ・スピカ
――やっぱり、ライブは大事にしたいんですね。
デビューの前からライブで育ってきたところがあるので、それだけは絶やしたくないですね。それが自分にとって一番のご褒美なので。
――そこから得る刺激もありますもんね。
そうですね。みんな楽しそうで。でも、バラードを聴いてくれてるときのみんなの表情もいいんだよなあ。
――どんな表情なんですか。
泣いてくれてる子もいたりして、それを見てもらい泣きしそうになっちゃいます。なので、あんまりそっちを見ないようにしてる(笑)。本当はいっぱい見たいんですけど、歌えなくなっちゃうので。
――今後も、みんなにもっと楽しくなってもらえるもの、光を感じてもらえるものを届けていきたいという気持ちですか。
そうですね。でも、今年2月に2度目のプラネタリウムライブをやったんですけど、そのときはいつもよりもテンポを落とした歌と音楽を聴いてもらう、みたいなスタイルのライブをしました。そういうライブも好きなんですよね。ちょっと欲張りなんですけど(笑)。
――でも、その自由度の高さがいいじゃないですか。
そうですね。だから今後は、ウェイキーがDJなので、私もDJを学べば1人でそういうライブもできるのか、みたいな(笑)。なので、「もうバンドでしかライブやりません!」みたいに決めてしまうのではなく、自分の音楽や歌、楽しいなと思うことをいろんな形で届けていけたら最高だなと思っています。
――今日、お話を聞いていて思ったんですけど、幹葉さんの世界は、アニメというものからインスピレーションを受けることでどんどん広がっているんですね。
だって、自分じゃ経験できないことばっかりじゃないですか。私はラノベも読んだりするんですけど、現実ではないものを現実にいながら体験できるなんて、「なんて最高なコンテンツなんだ!」って。それをタイアップの曲で上手く現実世界に落とし込みつつ、アニメを見ていない人たちにもちゃんと大事なことが伝わるような歌を歌っていきたいといつも思っています。
取材・文=阿刀"DA"大志 撮影=菊池貴裕
「ちゅーんあっぷ☆」Music Video
リリース情報
2026年6月3日(水)リリース
通常盤・初回仕様(CD only) VVCL-2917 1,320円(税込)
期間生産限定盤(CD+Blu-ray) VVCL-2918~9 2,420円(税込)
※初回仕様:「黒猫と魔女の教室」アニメ描き下ろしアナザージャケット封入
1.ちゅーんあっぷ☆ ※TV アニメ「黒猫と魔女の教室」エンディングテーマ
2.よくばり
3.ちゅーんあっぷ☆ -Instrumental-(通常盤のみ収録)
3.ちゅーんあっぷ☆ -TV ver.-(期間生産限定盤のみ収録)
1.ちゅーんあっぷ☆ Music Video
2.ちゅーんあっぷ☆ One-take Video
応募はがき
https://youtu.be/L7t4Jsq51LE
ライブ情報
Release One-Man Live 「ちゅーんあっぷ☆」
2026年8月8日(土)Spotify O-WEST
開場16:15 / 開演17:00