最年長・大熊蒼空と最年少・南條斗希が描く神戸セーラーボーイズの未来、Boys☆TRY-OUT『俺の煙幕を越えていけ』に意欲
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神戸セーラーボーイズ 南條斗希、大熊蒼空 撮影=福家信哉
この春結成3周年を迎えた、メンバー全員が10代の関西発の演劇ユニット・神戸セーラーボーイズ(以下、神戸セラボ)。2023年4月の誕生以来、メンバーが入れ替わりながら独自の表現を磨き、築いてきた彼ら。今年度は新メンバーの南條斗希(なんじょう・とき)に加え、レッスン・配信・イベント・本公演への参加を通して表現の基礎を身につけ、正メンバーになることを目指して活動する候補生として、14歳の荒木碧(あらき・あおい)、15歳の新良貴優士(しらき・ゆうと)が仲間になった。今回SPICEでは、18歳で最年長の大熊蒼空(おおくま・そら)と14歳になったばかりの最年少・南條斗希との対談を敢行。2人のパーソナリティや、6月公演 Boys☆TRY-OUT『俺の煙幕を越えていけ』の見どころに迫ってみた。
笑いの絶えない稽古場 新体制神戸セラボの素顔
南條斗希、大熊蒼空
ーー4月からの活動はいかがですか?
大熊:新しく入った3人(南條、荒木、新良貴)も馴染んできて、それぞれの担当も見えてきてます。あおいはまだちょっとわからないですけど、ゆうとがお滑りキャラというか。自分から積極的に一発ギャグとかしてくるんですけど……面白い?
南條:最初はあまり面白くなかったんですけど、「ゆうとを面白くさせよう」と考えて、今だんだんレベルアップしてます!
大熊:ときがゆうとのネタが面白いか面白くないかを判断して「こうやったら面白い」って言ってる、不思議な関係。
南條:話長いと面白さがなくなってしまうから、「もっとコンパクトに!」って。
大熊:ハハハ(笑)。
南條斗希
ーーということは、ときさんはツッコミなんですか?
大熊:ときは、ボケもするんですよ。でも長いボケとかじゃなくて一言で笑かしてくるんです。
南條:思いついたらパーンと言っちゃうタイプです。
大熊:ときは神戸セラボの中でも生粋の陽キャというか、明るくてはっきりものを言うし、喋るたびに面白い。
ーーときさんご自身は、加入して2ヶ月経っていかがですか?
南條:初稽古の時、「怖い先輩もおるんかな?」って不安だったんですけど、みんな優しすぎて、毎日稽古に行くのがめっちゃ楽しみです。
大熊蒼空
ーー今年2年目のそらさんも慣れてきましたか? 今年最年長ですよね。
大熊:「最年長やからお兄さんらしく」と思ってたんですけど、昨年度の最年長の(石原)ゆえとくんに「自分のアイデンティティーを持ってそのままでいる。年度ごとに違う最年長の色を出す」とアドバイスをもらって。だから僕は去年と変わらずに、ずっと笑顔を振りまいてます。
ーー昨年度は「みんなのスマイルお兄ちゃん」というキャッチコピーでしたが、お兄ちゃんというよりも素を出しておられると。
大熊:はい。でもやっぱり1番年上なので、支えられる存在にはなりたいなと思ってます。
ーー4月には神戸セラボが3周年を迎えましたね。
大熊:僕は1番最初の神戸セラボのオーディションから受けていたので、今こうしてメンバーの一員として周年を迎えられるのはすごく感慨深いです。応援していただいている皆さんとスタッフの皆さんに感謝です。
ーーそうだったんですね。何回目のオーディションで合格されたんですか?
大熊:3回目です。1年ごとのオーディションなので、次のオーディションを受けるまでの1年間も神戸セラボメンバーになることを目標に頑張っていたので、神戸セラボに入る前から成長させてもらっていましたね。
2.5次元作品への憧れから演劇の世界へ、大熊蒼空が語る芝居の原点
大熊蒼空
ーーここからはお2人の経歴や人柄を深掘りしたいと思います。そらさんが「舞台に立ちたい」と思ったキッカケは?
大熊:最初は2.5次元ミュージカルに憧れて。僕アニメが大好きなんですよ。芸能活動をしたいと思ったのも、声優になってアニメのキャラクターを演じたかったから。でも小学生の時にTVでミュージカル『テニスの王子様』を見て衝撃を受けて。アニメは声でキャラクターを表現するけど、2.5次元ミュージカルは身体ごと全部でキャラクターを表現する。それがすごく面白そうで「やりたいな」と思ったのがキッカケですね。高校1年生で事務所に入って、本格的に歌やダンスを始めたのは神戸セラボに入ってからです。
ーー憧れの俳優さんはいますか?
大熊:平松來馬さんが大好きです。すごく心に迫る演技をする方で、本当に尊敬してます。
ーーときさんから見たそらさんの印象は?
南條:初めての稽古の時に1番最初に声をかけてくれて、そらくんのおかげでみんなとも仲良くなれました。
大熊:嬉しい!
南條:あとはずっと笑顔で、「ポジティブ」しかなさそうという印象があります。
ーー確かに。内面はどんなことを考えておられるんだろうと気になってました。
大熊:それ言われるんですけど、例えば稽古でノートを出していただく時の返事も、「はい!」って無意識に笑顔で言っちゃうクセがあって。暗いと思われたくないし、笑顔の方が「ちゃんと聞いてるよ」と思ってもらえるのかなと。
ーー何でもソツなくこなすイメージがあります。
大熊:苦戦することはもちろんあるんですけど、多分そういう時も楽しんでるので、勝手に笑顔が出ちゃうんですよ。ダンスとかは家に帰って復習してますね。
南條斗希、大熊蒼空
ーー1年間神戸セラボで舞台に立たれて、お芝居への向き合い方は変わってきましたか?
大熊:変わりましたね。『Assort Box 2025』(2025年7〜8月)の時はまだ自分のお芝居への向き合い方が確立できてなかったんですけど、『Boys☆Act 〜maple「あの春を迎えに」』(2025年10月)の時にゲストの宮脇優くんに「台本は頭に入れるけど、演技プランを立てるよりも、相手が返してきた感情を理解してからその感情を出すようにしてる」と聞いて「おお!」となって。すごく勉強になりました。
ーー5月に即興演技バトル『PLAY ULTRA』に出場されましたが、台本があるのとないのとでは、演じ方はまた違いますか?
大熊:全然違いますね。『PLAY ULTRA』で、即興演技はめちゃくちゃ頭を使うことなんだと知りました。だからこそ返し方にもリアリティが出て、お芝居の面白さが出るんだなと思いますね。
ーー自分の色は見つかってきましたか?
大熊:『定期公演vol.6「キミが飛ぶのを待ちながら」』(2026年3月)で演出の三浦香さんに「そらはそのままの素直な演技をし続けてほしい」と仰っていただいて、すごく心にきたというか。自分が思ったことを素直にやろうと思ってます。
ーー8月には舞台『てらこや青義堂 師匠、走る』に出演されます。
大熊:楽しみです。初めて仲間たちから離れての東京での舞台、心細くもあるんですけど、向こうで得たものをちゃんと持って帰れるように頑張りたいです!
本番に強い14歳・南條斗希を支える「師匠」の存在
南條斗希
ーーときさんのキャッチコピーは「ときめきストライカー」。サッカーのリフティング3000回が特技だそうですね。サッカーはいつから?
南條:5歳の時から神戸セラボに入る前まで、ずっとやっていました。
ーーリフティング3000回ができるようになったのはいつですか?
南條:小学4年生の頃です。
ーー芸能界に興味を持ったキッカケは?
南條:菅田将暉さんのお芝居を見て、いろんな役ができるのがカッコ良いなと思って。僕もいろんな役に挑戦したくて、小学5年生の時に俳優になろうと決めました。それから色々オーディションを受けて、『ちゃおボーイオーディション2025』で初恋賞をいただき、事務所から神戸セラボのオーディションのお話をいただいて、神戸セラボに入りました。
ーー歌とダンスは神戸セラボに入ってから経験されたんですか?
南條:そうですね、お芝居も。やってみて「こんなにも難しいんや」と思いました。
南條斗希、大熊蒼空
ーーそらさんから見たときさんの最初の印象と魅力は?
大熊:初めて会った時、元気でパワフルな印象があって「これは絶対メンバーカラー黄色の顔や!(黄色は南條のメンバーカラー)」と思った記憶があります。魅力は、笑いのセンスがあってほんとに面白い。さっきも言ったんですけど、短い文章で笑わしてくれるんですよ。あとしっかりしてる。
南條:(嬉しそうに)ありがとうございます!
大熊:今、2チームに分かれて次の公演の稽古をしているんですけど、ときが積極的に意見を出して「こうしたら良くなる」と言っていると聞いて、「俺よりしっかりしてるな」って。
ーーこれから伸ばしていきたいものはありますか?
南條:2つあって。ひとつはトーク力。やっぱり喋りが上手くないとなと思って。もうひとつはピアノです。僕は趣味で小6からピアノをやっていて。かなてぃ(細見奏仁)が上手なので、僕もかなてぃぐらい弾けるようになりたいです。
ーーお芝居はどうですか?
南條:楽しいです。僕はまだお芝居っぽさが残ってしまっていると思うので、自然なお芝居を目指して頑張っていきたいです。
ーーなるほど。『キミ飛ぶ』では、りゅうちゃん(髙橋龍ノ介)の代役としてトビー役で出演されました。その時はどんなことを心がけてやっていましたか?
南條:初めてのことで頭が真っ白であまり覚えてないんですけど、とりあえず足を引っ張らずに、しっかりとお芝居ができるように、がむしゃらについていこうと思ってやってました。今振り返るといろんな感情が詰まってて、すごく良い経験になりました。
ーーその後のライブパートでの新メンバーとしてのお披露目は緊張しましたか?
南條:あまり緊張しなかったです。サッカーでメンタルが鍛えられたので、本番に強いのかなと思います!
ーー頼もしい。神戸セラボのメンバーで特に影響を受けている人はいますか?
南條:やっぱりかなてぃ。お芝居もダンスも歌も上手いし、なんていうか、一生ついていきます。かなてぃはほんまに師匠です。
「もっと全国に神戸セラボの名前を広げたい」
南條斗希、大熊蒼空
ーー次回公演 Boys☆TRY-OUT『俺の煙幕を越えていけ』は、高校2年生以上の年上組のAct teamがお芝居を、高校1年生以下で、ときさんと候補生2人のいるフレッシュなPerformance teamがライブを披露します。それぞれの見どころは?
大熊:Act teamはのお芝居の中には少しだけ殺陣もあったりして。お客さんとも距離が近い会場なので、すごく迫力があると思います。4人だけの濃厚なお芝居なので、また新しいものが見れるんじゃないかな。
ーーPerformance teamはいかがですか?
南條:いろんな楽曲が盛りだくさんなので、僕たちのフレッシュさやカッコ良いところ、「こういう顔もするんや」という一面を見ていただけると思います。
ーーあゆむ(山本歩夢)くんがリーダー、のすけくんが副リーダーで、ときさんは裏番長として活躍されているそうですね。
南條:あゆむくんは僕と同じ最年少なのに、すごくチームを見てる。ダンスや歌だけじゃなくて芸能生活のこともしっかり教えてくれて、支えてくれるすごいリーダーです。「挨拶と返事はしっかりしよう」とか、自分たちの机の上が乱れてたら「ちゃんときれいにしようや」みたいな。のすけくんは僕たちにダンスを教えてくれるんですけど、デレデレしすぎてあゆむくんによく怒られてます。だけど視野はめっちゃ広いんですよ。僕が振付を間違えてたら「そこ違うよ」と、教えてくれます。
ーーときさんは、なぜ裏番長になったんですか?
南條:『キミ飛ぶ』の演出の香さんが、「裏番長に任命する」って。嬉しかったんで、そう言われたらやっぱり意識します(笑)。
ーーどういう目線でチームを見ていますか?
南條:リーダーや副リーダーがいない時に候補生の2人を教えたり、ダンスを自主稽古で見せ合う時に僕もしっかり見て相手に伝えたり。のすけくんもやってくれるけど、僕もそうやってみんなを支えたいなって。
ーーかなてぃが作曲、ゆうま(田中幸真)くんが作詞を担当した新曲「あじさい」の印象は?
南條:一言で言うとホッとします。心が落ち着くというか、ストレスが一気にバーンと飛ぶ楽曲です。「Performance teamの5人がやるからこういう「あじさい」になったんだろうな」という部分があったり。Act teamが踊ったらまた違った印象になるんじゃないかと思います。
ーー最後に、次回公演と今後神戸セラボで活動していく上での意気込みをお願いします。
大熊:僕は新体制での初めての公演ですごく緊張してるんですけど、先輩にも最年長にもなったので、みんなを支えられるように頑張ります。
南條:笑顔を大切に、まずは自分たちが楽しむことを意識して今回の公演もその後も頑張っていきます。こんなに素敵なメンバーがいるので、もっと全国に神戸セーラーボーイズの名前を広げていけたらいいなと思ってます!
南條斗希、大熊蒼空
取材・文=久保田瑛理 撮影=福家信哉
公演情報
【日程・会場】2026年6月13日(土)~6月14日(日)神戸三宮シアター・エートー
【脚本】本多真理(演劇事業playful/舞夢プロ)
【演出】上田一軒
【音楽】大石憲一郎
【ライブパート振付】後藤健流・古謝那伊留
【出演】
<Act team>
忍(しのぶ):細見奏仁
蓮(れん)/ツバメ:田中幸真
高木(たかぎ)/ヨロイ:髙山晴澄
大地(だいち)/ケムリ:大熊蒼空
南條斗希
日陽龍之介
山本歩夢
荒木 碧(候補生)
新良貴優士(候補生)
【公演に関するお問い合わせ】ネルケプランニング https://www.nelke.co.jp/contact/
【
TEL : 050-3185-6683(10:00~18:00 オペレーター対応)
【ハッシュタグ】#俺の煙幕を越えていけ #神戸セラボ #神戸セーラーボーイズ