Billyrrom、Cup Of Joe、Hindia、日食なつこ、アジア各地のアーティストが渋谷に集ったMAJ WEEK SPECIAL LIVE「SONG BRIDGE Stage」レポート
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MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE Shibuya Sound Scramble 2026 SONG BRIDGE Stage
MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE
Shibuya Sound Scramble 2026 SONG BRIDGE Stage
2026.6.11 duo MUSIC EXCHANGE
アジア各地のアーティストが一堂に会するスペシャルライブイベント『MUSIC AWARDS JAPAN WEEK SPECIAL LIVE -Shibuya Sound Scramble 2026-』が6月11日(木)、渋谷のライブハウス3会場で開催された。
国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2026』の開催ウィークの一環として開催された同イベントは、『MUSIC AWARD JAPAN』が掲げる「世界とつながり、音楽の未来を灯す。」というコンセプトの元、duo MUSIC EXCHANGE、Spotify O-WEST、Spotify O-nestの3会場で、世代やジャンルを超え、グローバルに広がるアーティストたちが熱演を繰り広げた。
このレポートでは、日食なつこ、Billyrromという国内アーティストに加え、インドネシアのHindia、フィリピンのCup Of Joeが出演したSONG BRIDGE Stage(@ duo MUSIC EXCHANGE)の熱演の模様をお届けする。
■Billyrrom
Billyrrom
観客の9割を外国人が占め、開演前からただならぬ熱気が渦巻いていたSONG BRIDGE Stageに最初にオンステージしたのは、結成5年目にしてすでにグローバルに活動を広げている東京・町田の6人組、Billyrromだ。
Billyrrom
1曲目の「Defunk」から、いわゆる推し以外も熱烈に歓迎する観客と積極的にコネクトしながら、ディスコ、ソウル、ファンクをルーツに持つスタイリッシュなポップセンスを落とし込んだエネルギッシュな演奏を繰り広げ、フロアを揺らしていった。中盤では、5月25日にリリースしたメジャー1stシングル「Boogie」も披露。白熱するバンドアンサンブルの中でメンバーそれぞれの個性が際立つBillyrrom流のディスコナンバーだ。
Billyrrom
バラードの「Hold Me Tight」では印象的なピアノのイントロに声が上がる。ラストナンバーは、とびきりポップな「Funky Lovely Girl」。観客のハンドクラップに「アメイジング!」と声を上げたMol(Vo, Gt)が、それなら「歌ってみる!?」とシンガロングを求めると、観客の歌声がフロアに響き渡り、大きな盛り上がりとともにエンディングを飾ったのだった。
Billyrrom
■Cup Of Joe
Cup Of Joe
Billyrromからバトンを受け取ったCup Of Joeは、フィリピンの国民的人気ロックバンドだ。
「言葉の壁を音楽の力で壊すぞ!」
そんな思いを込めながら、エネルギッシュなパフォーマンスを繰り広げ、フロアを揺らしていく。フロントに立つGian BernardinoとRaphael Ridaoという2人のボーカリストが歌うメロディーにはメランコリーが滲むが、ライブにおけるCup Of Joeの魅力は、歪ませたギターサウンドを軸にしたパワフルなロックバンドというところにあるようだ。
Cup Of Joe
Cup Of Joe
GianとRaphaelがジャンプをキメると、フロアから「キャー!」という歓声が上がる。
ハイライトは、今回、『MUSIC AWARDS JAPAN』の最優秀アジア楽曲賞にノミネートされている「Multo」。アンビエントなシンセの音色が印象的なミッドバラードを、彼らは観客のシンガロングとともにライブアンセムに変えてみせる。「1-2-3!!」という掛け声に応え、さらに大きな声でサビを歌い始めた観客を見ながら、この曲がいかに愛されているかがわかった。
Cup Of Joe
■Hindia
Hindia
Cup Of Joeがステージを降りるやいなや、フロア中から沸き上がったHindiaコールを耳にしたとき、観客のほとんどがインドネシアのシンガーソングライター、Baskara PutraのソロプロジェクトであるHindiaのファンだったことに気づき、ちょっとびっくり。
Hindia
そして、演奏が始まると、1曲目の「Evaluasi」から30分間ずっと止まることがなかった観客のシンガロングを聴き、Hindiaの国民的、いや、カリスマ的な人気を思い知らされた。ラップロックあり、R&Bバラードあり、80’sニューウェーブありと欧米のポップスの影響も受けながら、メロディーを含め、歌そのものからはインドネシアのアーティストとしてのアイデンティティーが感じられる。Hindiaと一緒に歌う観客は、そこに自らの思いを重ねているようだ。だからこその、この熱狂なのだろう。
Hindia
観客が興奮のあまり、跳ね踊った最後の「everything u are」は、Hindiaの熱唱もさることながら、この日一番の大きな声を響き渡らせた観客のシンガロングがはらんでいた切実さにも胸を打たれた。
Hindia
■日食なつこ
日食なつこ
「Thank you for staying, not going home.」
サポートドラマーと2人でオンステージした日食なつこは、そのきりっとした歌声とピアノがメロディーも奏でられる打楽器であることを今一度思い出させるプレイとともにHindiaが作った熱狂を、見事に自分の色に塗り替えてみせた。
活動開始から17年。唯一無二の存在という評判を確かなものにしてきた彼女だからこそ任せることができた『SONG BRIDGE Stage』のトリだったと言ってもいいかもしれない。「大停電」からの前半のポップな印象が皮肉っぽい調子も入り混じる「エピゴウネ」から変わり始める。そして、ピアノがスウィングしたりブギウギになったりする「水流のロック」、メランコリーに激しい感情が滲む「LAO」と繋げた後半の流れでは、凄みも見せつけた。
日食なつこ
スタッカートをきかせた早口の歌から一転、伸びやかな歌に変わる最後の「ログマロープ」は、転調も含めた劇的な展開にフロアから歓声と手が上がる。
「クラップください!」
その瞬間を逃さなかった日食のリクエストに応え、観客が手を打ち鳴らす。その一体感の中、彼女は最後に渾身のピアノソロを閃かせたのだった。
日食なつこ
取材・文=山口智男
撮影=新倉映見 ( えみだむ ) X:@MYT_dam13 インスタ:@myt_dam13
イベント情報
開催日時:2026年 6月13日(土)<終了>
※開催ウィーク:2026 年 6月5日(金)〜6月13日 (土)<終了>
会場 :TOYOTA ARENA TOKYO 他
■オフィシャルサイト https://www.musicawardsjapan.com/