ベルリンフィルのアマチュアオケ企画から誕生した、レゾナンツ・フィルハーモニカ 鈴木優人(指揮)と上原彩子(ピアノ)と第2回公演開催

2026.7.1
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『レゾナンツ・フィルハーモニカ 第2回演奏会』

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2026年10月4日(日)すみだトリフォニーホール 大ホールにて、『レゾナンツ・フィルハーモニカ 第2回演奏会』が開催される。この度、レゾナンツ・フィルハーモニカの魅力について語られた記事が届いたので紹介する。
 

アマチュアのオーケストラとプロのオーケストラとの間には常々大きな差があると感じてきたということは、以前クレド交響楽団についてご紹介した時にも書いた。しかし、以前からプロ・オケ同様、いやそれ以上の関心をもって一度聴いてみたいと思っていたオーケストラが、日本に存在した。
Be Philである。

2023年11月、首席指揮者キリル・ペトレンコとともに初めて日本を訪れるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が、アジア・ツアーの一環として実施した、世代を超えた特別なアウトリーチ・プロジェクトとしての公演を行ったオーケストラである。<Be yourself - Be music - Be Phil>をモットーにした「Be Phil オーケストラ ジャパン」と命名され、キリル・ペトレンコ指揮のもと、日本のアマチュア音楽家がベルリン・フィルのメンバーと共にコンサートを行うという極めてユニークなイベントとなった。

ベルリン・フィルは長年にわたり、特に社会的に困難な時代において、音楽が持つ人と人とを結びつける力を信じて活動をしてきた歴史がる。ベルリン・フィルと世界中のファン・コミュニティを結びつけるのは、クラシック音楽への愛であり、「Be Phil オーケストラ」のプロジェクトを通じて、ベルリン・フィルのメンバーが、人々と音楽的にも個人的にも直接出会う機会となった。7~8月にかけて、オーケストラに参加するアマチュア音楽家約100名を募集。ベルリン・フィルのメンバーによる選考を経て(1,200人を超える応募者から)選ばれた精鋭たちは、首席指揮者キリル・ペトレンコの指揮による「プロコフィエフ:『ロメオとジュリエット』組曲(抜粋)」と、ベルリン・フィルの打楽器奏者ラファエル・ヘーガーが指揮する「ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」を演奏した。ブラームスのソリストには、ベルリン・フィル第1コンサートマスターの樫本大進と、第1ソロ・チェリストのルートヴィヒ・クヴァントが参加。そして、両作品のリハーサルでは、ラファエル・ヘーガーを始めとするベルリン・フィルのメンバーが指導しながら参加。こうしたリハーサルを経て、11月26日(日)サントリーホールでの一夜限りの夢のコンサートが実現し、公演はソールドアウトし、素晴らしい音楽体験をメンバーと観客に届けたのであった。筆者は仕事との調整がつかず、このコンサートを聴くことはできなかったが、聴いた者やオーケストラに参加した人間からも素晴らしい音楽がそこに存在したことを聞かされてきた。

『レゾナンツ・フィルハーモニカ 第1回演奏会』の様子

一期一会が最大の魅力でもあったこの「Be Phil」。そのものを生で聴くことは叶わぬ夢だが、実はこのBe Philのメンバー97人のうち、半数以上のコアメンバーを中心として結成されたオーケストラこそが、レゾナンツ・フィルハーモニカである。このオーケストラは2025年5月3日 かつしかシンフォニーヒルズにて、指揮:鈴木優人、ソリスト:遠藤真理を迎え、ドボルザーク「チェロ協奏曲」及びベートーヴェン「交響曲第3番」というプログラムにて第1回コンサートを開催していた。この公演は情報公開から一か月ほどの期間での実施となったため、見逃した方も多いと思われるが、Be Philの音楽体験をもう一度という思いでついに満を持して2度目の公演を発表にたどりついたのである。プロの音楽家ではなくアマチュアを中心としたメンバーがメンバー自身で運営をしているわけであり、その苦労のほどが推し量られる。音楽への愛と熱量がこのチャンスを我々観客にも提供してくれることを心から喜びたいと思う。

「Resonanz」は、ラテン語のResonare(re:再び、sonare:響く)を語源とするドイツ語であり、英語ではResonance と表記される。この名称に込められた「再び響き合う」という想いを礎に、音楽を通じて結ばれた仲間たちの絆を大切にしながら、オーケストラ芸術の真髄を追求し続ける団体を目指しているとのこと。また、音楽を通じて地域社会に活力をもたらし、文化的な豊かさの創造に寄与することを使命としながら、練習期間を本番前の2週間に集約する独自のスタイルを採用することで、一人ひとりが高い自主性と集中力を持って楽曲と向き合い、限られた時間の中で最大限の成果を生み出すことを目指し、アマチュア・オーケストラに生まれがちな障害を乗り越え、より純粋に音楽を追求しようとしているようだ。

『レゾナンツ・フィルハーモニカ 第1回演奏会』の様子

第1回コンサートでも指揮をして、このオーケストラに惚れ込んでいるという鈴木優人マエストロを今回も指揮に迎え、さらに世界的なピアニスト上原彩子をソリストとして、ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」とチャイコフスキー「交響曲第5番」をプログラムの中心に据えた実に聴きごたえのあるプログラムである。今年の秋、間違いなく見逃せないコンサートの筆頭になりそうな予感がする。


文=神山薫

公演情報

『レゾナンツ・フィルハーモニカ 第2回演奏会』
 
日程・会場:2026年10月4日(日)すみだトリフォニーホール 大ホール
 
出演:
鈴木優人(指揮)、上原彩子(ピアノ)
レゾナンツ・フィルハーモニカ
 
料金:S席: 3,000円 / A席: 2,000円
 
【演奏曲目】
ブラームス:大学祝典序曲 ハ短調 作品80
ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64

主催・企画・制作:レゾナンツ・フィルハーモニカ 事務局
お問い合わせ:レゾナンツ・フィルハーモニカ 事務局 : resonanzphil@gmail.com
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