東京芸術劇場、内野聖陽主演『リア王 -KING LEAR-』上演の関連企画としてトークイベントが開催
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『リア王 -KING LEAR-』
2026年9月21日(月・祝)~10月4日(日)東京芸術劇場 プレイハウスにてウィリアム・シェイクスピア作、森新太郎演出、内野聖陽主演の『リア王 -KING LEAR-』が上演される。
本作は、絶対権力者の老王が全てを失い転落するさまを描いているが、「老い」「権力の継承」「家族間の相続争い」など現代に通じる深刻な課題が扱われており、近年日本で上演頻度が増えている。
この度、本作の上演にあたり、東京芸術劇場では、現代社会との関連からこの作品を読み解く3回シリーズのトークが行われることが決定。各回のテーマと関係の深い方をゲストに招き、体験談や専門的な立場からの考察を聞く。
なお、公演期間中の3回、昼公演終了後の劇場ロビーにて、館内のカフェ・デザールによる作品特製スペシャルドリンク等とともにトークを楽しんでもらう。
東京芸術劇場は本企画が、『リア王』がいま私たちに問いかけることに多角的に深くアプローチする機会になることを願いたい、とのこと。
シリーズトーク スケジュールおよびトークゲスト
第一回 2026年9月22日(火・祝) 18:00~ テーマ「老い」
圧倒的強者だったリアは、老いて衰え判断を誤って全てを失った。どんな人も命永らえれば避けられない”老い”と向き合って創作を続ける二人のアーティストを招く。
■菅原直樹
菅原直樹 撮影:冨岡菜々子
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。「老いと演劇」OiBokkeShi 主宰。2010年より特別養護老人ホームの介護職員として勤務。2014年「老いと演劇」OiBokkeShi を岡山県和気町にて設立。「老人介護の現場に演劇の知恵を、演劇の現場に老人介護の深みを」という理念のもと、高齢者や介護者とともに演劇作品を創作するほか、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。超高齢社会の課題を「演劇」というユニークな切り口でアプローチするその活動は、演劇、介護の枠を超え、近年多方面から注目を集めている。
■信友直子
信友直子 (C)萩庭桂太
ドキュメンタリー映像ディレクター。北朝鮮拉致問題やひきこもり、ネットカフェ難民、若年性認知症など、社会的なものから市井の人の人間ドキュメンタリーまで様々なテーマを扱ったテレビドキュメンタリー番組を100 本以上制作。2013年ごろから自身の父母を被写体として家庭内介護の様子を記録し始め、2017年『ぼけますから、よろしくお願いします~私の撮った母の認知症』がテレビ放映。翌年、映画化で監督デビュー。25万人の動員を果たす。22年には続編映画で母を看取るまでを描く。呉の実家で父親と同居しつつ、認知症介護や人生会議をテーマとする講演会で全国を飛び回っていたが、今年その父親を105歳で見送った。
第二回 2026年9月23日(水・祝) 18:00~ テーマ「独裁者の行く末」
独裁者が世界に存在し続けるのはなぜか。その力が陰る時に、国には何がおこるのか。現代社会と歴史を考察する二人の研究者を招いて、リアを例にひきつつ人類永遠の課題を考える。
■河合祥一郎
河合祥一郎
東京大学名誉教授。Kawai Project 代表。日本シェイクスピア協会元会長。角川文庫より、シェイクスピアをはじめ英米文学の新訳を刊行中。著書に『シェイクスピア』(中公新書)、『シェイクスピアの正体』(新潮文庫)、『謎解き「ハムレット」』(ちくま学芸文庫)、サントリー学芸賞受賞作『ハムレットは太っていた!』(白水社)ほか。スティーブン・グリーンブラットがシェイクスピア作品に登場する独裁者たちを考察した『暴君 シェイクスピアの政治学』(岩波新書)を訳出。2026年11月に調布市せんがわ劇場にて、日本初演となるシェイクスピア作『ファヴァシャムのアーデン殺人事件』の訳·演出を手がける。
■三牧聖子
三牧聖子
同志社大学大学院グローバル·スタディーズ研究科教授。専門はアメリ力政治外交。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米ハーバード大学研究員、米ジョンズホプキンズ大学研究員、高崎経済大学准教授等を経て 2025年より現職。主な著書に『戦争違法化運動の時代一「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年、アメリカ学会清水博賞)、『Z 世代のアメリカ』(NHK 出版新書、2023年)、共著に『自壊する欧米ーガザ危機が問うダブルスタンダード』(集英社、2025年)。近刊『「アメリカの戦争」と世界危機』(岩波書店、共編著)。朝日新聞、Yahoo Japan 国際問題コメンテーター
第三回 2026年10月1日(木)18:00~ テーマ「家の継承」
リアは、領土と権力を三人の娘に分け与えるのに失敗し、家の断絶を招いた。いつの世にも困難なのが家督の相続だが、伝統の家業を継ぎ、時代に応じて発展させている二人の経営者を招いて、体験談を交えて話を聞く。
■金井勇一郎
金井勇一郎
金井大道具株式会社四代目社長、多摩美術大学教授。ニューヨーク・メトロポリタン・オペラで舞台美術・舞台技術を学ぶ。『コクーン歌舞伎 四谷怪談』で松尾芸能賞新人賞(1995)、『平成中村座』で日本演劇協会賞(2001)、読売演劇大賞最優秀スタッフ賞(『NINAGAWA十二夜』)、『憑神』で伊藤熹朔賞、文化庁長官表彰(2022)、黄綬褒章(2024)など受賞多数。『スーパー歌舞伎 もののけ姫』『リア王』などの舞台美術を手がける。歌舞伎海外公演23公演・世界53都市にテクニカルディレクター・プロダクションマネージャーとして帯同し、蜷川幸雄作品や『ハリー・ポッターと呪いの子』『ビリー・エリオット』など国際的な大型作品にも携わる。
■尾畑留美子
尾畑留美子
「真野鶴」五代目蔵元。佐渡島の老舗酒蔵の次女として生まれる。大学卒業後は日本ヘラルド映画で『氷の微笑』『レオン』などの宣伝を担当。1995年、父親の入院をきっかけに帰郷して尾畑酒造を継ぐ。2014年に廃校を酒蔵に再生した「学校蔵」を始動し、資源・エネルギー・ヒトを循環させる「SATOYAMA 循環」の酒造りを推進。酒造りの学びの場としても活用し、これまでに26か国200人以上の卒業生を輩出している。『Forbes JAPAN』ローカルイノベーター55人(2017)、新潟女性活躍アワード(2019)、Japan Times Satoyama 大賞(2020)など受賞。ブランド「真野鶴」は全国新酒鑑評会金賞はじめ、国内外の数多くのコンクールでゴールドメダルを獲得し、約20か国へ輸出される。著書に『学校蔵の特別授業』(日経BP社)。
■司会(3回とも)山口宏子
山口宏子
演劇ジャーナリスト。朝日新聞の記者として1980年代後半から演劇を取材、劇評を執筆してきた。編集員委員(演劇担当)、論説委員(文化·メディア担当)を務めた。武蔵野美術大学非常勤講師、東京都立総合芸術高校特別専門講師。共著に『蜷川幸雄の仕事』。
イベント情報
会場 :東京芸術劇場 2F プレイハウス ロビー
開催期間 :
各回 18:00(受付開始 17:30)*約 90分予定
テーマとゲスト:
②「独裁者の行く末」 河合祥一郎、三牧聖子
③「家の継承」 金井勇一郎、尾畑留美子
料金 :1,500円(全席自由、税込)(要予約)(ワンドリンク付)
*スペシャルドリンクをご注文の場合は、差額をお支払いいただきます。
当日トークにご参加なさるお客様には、会場でカフェ・デザール特製「リア王」公演記念スペシャルドリンク等をお楽しみ頂けます。カフェ・デザールは、プレイハウス入口横のカフェで、毎回当館の公演にちなんだスペシャルカクテルなど新メニューを提供しています。「リア王」記念のドリンクはどんなお味になるのか、是非楽しみにしてください。
発売日:2026年8月26日(水)15:00~