スヌーピーのきょうだいたちの魅力が満載! スヌーピーミュージアム『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』レポート
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』プレス内覧会の様子 (C) 2026 Peanuts Worldwide LLC
スヌーピーミュージアム(東京・南町田グランベリーパーク)にて、新企画展『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』が、2026年9月5日(土)から2027年2月28日(日)まで開催中だ。
スヌーピーミュージアムでは半年ごとにテーマを設け、チャールズ M. シュルツ・ミュージアム&リサーチセンター(以下、シュルツ美術館)所蔵のコミック原画を紹介する企画展を実施している。新企画展『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』では、シュルツ氏の原作コミック『ピーナッツ』に登場するきょうだいにフォーカスし、それぞれの特徴や関係性などを描いた作品を展示。シュルツ美術館に所蔵されて以来、公開されていなかったコミック原画15点を含む、貴重な作品45点を展覧する。
9月3日(木)にはプレス内覧会が開催され、シュルツ美術館エキシビション・マネージャーのレイチェル・ヴェラメイ氏とスヌーピーミュージアム クリエイティブ・ディレクターの草刈大介氏が登壇。本展の見どころやイチオシの作品などが紹介された。
初公開作品を含む、貴重な原画・複製原画45点の展示
本展の原画はいずれも貴重だが、レイチェル・ヴェラメイ氏が特におすすめしたい作品が二つあるとのこと。一つは1974年1月6日に発表されたもので、シュルツ美術館所蔵以来初公開の作品だ。チャーリー・ブラウンと彼のクラスメートであるルーシー・ヴァンペルト、ルーシーの弟のライナスが登場するエピソードで、きょうだいの複雑な関係性がシンプルな線で表現されている。
左から:スヌーピーミュージアム クリエイティブ・ディレクターの草刈大介氏、シュルツ美術館エキシビション・マネージャーのレイチェル・ヴェラメイ氏
『ピーナッツ』原画 1974年1月6日 (C) Peanuts Worldwide LLC
もう一つのおすすめは、1976年6月29日に発表されたもので、スヌーピーの女性のきょうだいであるベルと、彼女の息子でありスヌーピーの甥にあたるキャラクターが登場。ベルは長いまつ毛や柔らかな表情を特徴とし、シュルツ氏が女性らしさや個性をどのように表現していたかが分かる。また、ベルの登場回数は少ないが、甥っ子の登場はさらに希少で、『ピーナッツ』の中で登場するのは2回だけとのこと。本展は、そんな珍しいキャラクターの姿を確認できる貴重な機会だ。
『ピーナッツ』原画 1976年6月29日 (C) Peanuts Worldwide LLC
新聞などに掲載される漫画のサイズに対して『ピーナッツ』の原画はかなり大きく、一般的な漫画の原画に比べても巨大である。本展では原画を新聞掲載時のサイズと比較できる作品もあるので、シュルツ氏が描いた絵と読者が目にした漫画との印象の違いが分かるだろう。
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
会場では近い距離で鑑賞できるので、シュルツ氏の手によるペンの勢いや描き直しの跡、インクの濃淡など、印刷では伝わりにくい表現を確認可能だ。また、シュルツ氏はレタリングの仕事も行っており、『ピーナッツ』の文字も手書きである。本展では「シュルツフォント」と呼ばれる特徴的な文字の味わいを堪能できる。
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
『ピーナッツ』のきょうだいの魅力が満載
『ピーナッツ』の世界には個性的なキャラクターが多数登場するが、きょうだいの関係性もとてもユニークだ。本展では、そんな彩り豊かな三組のきょうだいに着目している。
スヌーピーの飼い主であるチャーリー・ブラウンは妹のサリーが生まれて喜ぶが、サリーは成長すると兄を軽んじるようになってしまう。ルーシーにはライナスとリランという弟がいるが、二人からは口うるさい姉だと思われている。スヌーピーには5匹のきょうだいがおり、ベルのほか、砂漠在住のスパイク、太っちょのオラフなど、いずれも個性豊かだ。
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
きょうだいは対立することも多いが、深い部分で信頼関係があり、エピソードの節々で互いへの愛情がにじみ出ている。きょうだいの複雑でリアルな関係性はキャラクターたちに厚みを与え、読者に共感をもたらしているといえよう。
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
スヌーピーを描ける新コンテンツ「ドローイングステーション」登場!
本展では、シュルツ氏の描線を追体験できる「ドローイングステーション」が新登場。こちらはライトボックス上のキャラクターやモチーフを鉛筆でなぞって描くもので、本場アメリカのシュルツ美術館でも親しまれている人気コンテンツだ。
「ドローイングステーション」
『ピーナッツ』はシンプルだが絶妙なバランスの線で描かれており、真似しようとしてもなかなかうまくいかないが、本コンテンツでは線をなぞっていく簡単な作業なのでとても楽しい。また、自分で描くことで作品のあたたかみや優しさを実感し、『ピーナッツ』の魅力を再発見することができるだろう。
「ドローイングステーション」
会期中はたくさんのお楽しみコンテンツがある。企画展の会場には原画以外の展示品もあるほか、スヌーピーたちと記念撮影できるフォトスポットも。
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』展示風景
常設展のエリアでも、大きなスヌーピーのスタチューがずらりと並ぶ「スヌーピー・ルーム」や、スヌーピーグッズなどで埋め尽くされたユニークな「スヌーピー・ワンダールーム」など、見どころ満載だ。また、エントランスの「ふかふかきょうだい」のエリアには、ひげのあるスパイク、ふわふわのアンディなど、スヌーピーのきょうだいの特徴を捉えた柱が並び、これから始まる展示体験を盛り上げてくれる。
「ふかふかきょうだい」のエリア
ほかにも自分だけのオリジナル缶バッジを作ることができるワークショップ(700円)や、企画展に合わせたグッズなども一挙公開。『ピーナッツ』の世界をより深く、より楽しく知ることができるだろう。
「スヌーピー・ルーム」のエリア
「スヌーピー・ワンダールーム」のエリア
初公開作品を含むコミック原画を一挙公開し、シュルツ氏の筆跡を間近で確認できる『Siblings are Wonderful きょうだいって、いいな』は、スヌーピーミュージアムにて、2027年2月28日(日)まで開催中。
(C)2026 Peanuts Worldwide LLC
文・写真=中野昭子
施設情報
所在地: 東京都町田市鶴間3-1-4
開館時間: 平日10:00~18:00、土日祝 10:00~19:00
休館日: 2027年1月1日、2月16日
アクセス: 東急田園都市線・南町田グランベリーパーク駅より徒歩4分
電話番号: 042-812-2723
公式サイト: https://snoopymuseum.tokyo/
日程:2026年9月5日(土)~2027年2月28日(日)