アニー役は栗原 和花・宿谷 彩禾に決定~ミュージカル『アニー』2027 オーディション合格発表レポート
ミュージカル『アニー』2027 アニー役に選ばれた、栗原 和花・宿谷 彩禾(ダブルキャスト) (撮影:安藤光夫)
アニー役・孤児役の全員と、(最後列左から)広崎うらん(振付・ステージング)、小澤時史(音楽監督)、山田和也(演出)、杉山典由(丸美屋食品工業株式会社 取締役)、石﨑圭二(丸美屋食品工業株式会社 取締役/石崎氏の崎はたつさき)
【THE MUSICAL LOVERS】ミュージカル『アニー』第63回
アニー役は栗原 和花・宿谷 彩禾に決定~ミュージカル『アニー』2027 オーディション合格発表レポート
2027年4月24日(土)~5月10日(月)、東京・新国立劇場 中劇場にて、丸美屋食品ミュージカル『アニー』が上演される。演出は山田和也、音楽監督は小澤時史、振付・ステージングは広崎うらんが、それぞれ前年に引き続き担当する。2026年10月18日(日)、同公演のアニー役・孤児役のオーディション最終合格者が、日本テレビの施設内にて発表された。2027年アニー役(Wキャスト)に選ばれたのは、栗原 和花(11歳・小学5年生・東京都出身)と宿谷 彩禾(11歳・小学5年生・東京都出身)の2名。
アニー役:栗原 和花・宿谷 彩禾
■ミュージカル『アニー』の歩み
ミュージカル『アニー』は、1976年にアメリカ・コネティカット州のグッドスピード・オペラハウスでトライアウト(試演)として初演された作品である(なお今年2026年はその初演から50周年にあたり、同劇場では10月30日から12月27日まで記念公演が行われる)。その後、作品はワシントンD.C.のケネディ・センターでのプレ・ブロードウェイ公演を経て、翌1977年にブロードウェイへ進出、正式な商業プロダクションとして初演が開幕した。ブロードウェイ版は大きな成功を収め、トニー賞7部門を受賞するなど、作品の評価を決定づける歴史的な上演となった。2027年はブロードウェイ正式初演から50周年にあたる節目の年として、これを記念したリバイバル公演が、グッドスピード版とは別プロダクションにより、秋からブロードウェイで上演される予定となっている。
■日本テレビ主催『アニー』の歴史
日本テレビ主催による日本語版ミュージカル『アニー』は、1986年に上演がスタート。2025年で40年目を迎え、2026年の東京公演初日には来場者数が累計200万人を突破した。アニー役はこれまでに78名(うち、2年連続出演したアニー役が4名)が演じてきた。
今回のオーディションには、学年に応じた課題曲の歌唱動画と書類審査を通過した約300名(アニー・孤児役のみ)が参加した。彼らは、10月11日の2次審査、17日の3次審査、18日の最終審査で、ダンスおよび表現、歌、演技の実技審査に挑んだ。その最終選考に残ったファイナリスト28名が、10月18日、主役のアニー役2名(Wキャスト)、孤児役12名(Wキャスト)計14名を決める最終合格者発表の場に臨んだ。
■緊張の合格者発表
午後4時30分をまわる頃から、ファイナリストたちは会場で待機。報道陣を前に緊張の高まりが増す中、主催側の面々が入場し着席しおえると、本来の開始予定時刻を2分ほど前倒しした、午後4時58分から合格者発表がスタートした。まず、主催である日本テレビ放送網株式会社 取締役執行役員 桑原勇蔵氏が挨拶。「今、自分は60歳です。60年生きてきて、大変なことが起きた時や、どうしようと思った時に、何が自分を助けてくれるか。それは、今までの自分の努力や考えたことだ、と最近気づいた。今日はオーディションの結果が出るけれども、結果よりも、みんなが頑張っていること、今ここにいること、この頑張りは宝物で、人生を支え続ける豊かさになる。オーディションに参加してくれてありがとう」と、人生の先輩としてエールをおくった。
日本テレビ放送網株式会社 取締役執行役員 桑原勇蔵氏
続いて、丸美屋食品工業株式会社 取締役 杉山典由氏からファイナリストたちに言葉がかけられる。2027年に創立100周年を迎える丸美屋食品工業株式会社は、25年間にわたり、ミュージカル『アニー』の協賛企業として公演を支えてきた。
杉山氏は、ファイナリストたち全員を見つめ、「オーディションの制度上、合格・不合格が出る。個性や能力があっても夢が叶わない方がいるが、長い人生、チャレンジし続けて、目標を持ってください」と、広い視点で語った。2027年は『アニー』が42年目を迎えるにあたって、この長い歴史を担う子どもたちに、「アニーは2024年に上演2,000回を迎え、2026年には累計200万人を動員しました。来年4月24日が東京公演初日で、多くの『アニー』ファンが心待ちにしています。名前を呼ばれて夢が叶った人は、厳しいお稽古と素晴らしいパフォーマンスをして、ファンに応える演技をしてほしい」と、長年『アニー』を支えてきた協賛企業として、そして一人の観客として、子どもたちのプロ意識に期待する言葉をかけた。
丸美屋食品工業株式会社 取締役 杉山典由氏
■演出家・山田和也による講評と合格発表
続いて演出の山田和也が講評を述べる。「10月11日・昨日・今日のトータル3日間、お疲れ様でした。(書類審査後の2次審査である)10月11日、汐留(の日本テレビ)には、この10倍の人数(約300名)がいました。その人たちとは僅差だったが、逆にこの28人には優れたところがあった。一人ひとりが一生懸命なことが伝わったので、本当は今ここにいる28人全員とやりたい。オーディションという制度上、この28人を14人に絞るけれど、選ばれなくても誇りを持ってほしい。歌や踊り芝居をこれからも続けてほしい。『アニー』じゃなくても『何とか・パン』とか『何とか FAMILY』などに出られるチャンスだってある(笑)」と、場の空気をやわらげた。
演出:山田和也
講評が終わり、午後5時7分、いよいよ合格者発表の時が来た。まずは各孤児役に選ばれた少女たちの名が山田から告げられる。呼ばれた者は返事をして、その場に起立する。
<合格者> ※名前右横は受験番号
◆モリー役
恩田 一凛(オンダ イチカ)A10
山内 心晴(ヤマウチ ミハル)A20
モリー役:恩田 一凛(オンダ イチカ)A10
モリー役:山内 心晴(ヤマウチ ミハル)A20
◆ケイト役
山本 梨楓(ヤマモト リンカ)C10
杉山 文音(スギヤマ アヤネ)C8
ケイト役:山本 梨楓(ヤマモト リンカ)C10
ケイト役:杉山 文音(スギヤマ アヤネ)C8
◆テシー役
羽根 莉奈(ハネ リナ)D16
亀井 樹野(カメイ ジュノ)D26
テシー役:羽根 莉奈(ハネ リナ)D16
テシー役:亀井 樹野(カメイ ジュノ)D26
◆ペパー役
植木 いち華(ウエキ イチカ)E4
小林 映舞(コバヤシ エマ)D19
ペパー役:植木 いち華(ウエキ イチカ)E4
ペパー役:小林 映舞(コバヤシ エマ)D19
◆ジュライ役
込山 璃海(コミヤマ リミ)F29
樫下 凛(カシシタ リン)E30
ジュライ役:込山 璃海(コミヤマ リミ)F29
ジュライ役:樫下 凛(カシシタ リン)E30
◆ダフィ役
高野 花(タカノ ハナ)F20
小城 鈴夏(コシロ リンカ)F25
ダフィ役:高野 花(タカノ ハナ)F20
ダフィ役:小城 鈴夏(コシロ リンカ)F25
そして最後に、2027年のタイトルロールを務める2名が発表される!
◆アニー役
栗原 和花(クリハラ ワカ)E31
宿谷 彩禾(シュクヤ サヤカ)E52
アニー役:栗原 和花(クリハラ ワカ)E31
アニー役:宿谷 彩禾(シュクヤ サヤカ)E52
栗原 和花(クリハラ ワカ)
・出身 東京都
・年齢 11歳(小学校5年生/2026年10月18日現在)
・主な過去出演作品 ミュージカル『冒険者たち〜この海の彼方へ〜』楓役(2026年6月13日・14日)
・好きな動物 ウーパールーパー
宿谷 彩禾(シュクヤ サヤカ)
・出身 東京都
・年齢 11歳(小学校5年生/2026年10月18日現在)
・主な過去出演作品 ミュージカル『アナと雪の女王』ヤングアナ役(2023年09月10日~2025年1月26日)、東宝ミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち』シャルロット役(2025年4月8日~2025年5月16日)
・好きなもの ぬいぐるみ
合格発表は、恒例の「Tomorrow」合唱で締めくくられた。合唱後、ファイナリストたちの多くが声をあげて泣く。そんな彼らに、丸美屋の杉山氏がまっさきにあたたかい拍手をおくっていた。
合格発表後、恒例の「Tomorrow」合唱風景
次に合格者は、2027年の『アニー』出演者として初のフォトセッションに挑む。バケツポーズ、モップポーズなど、独自のポーズが飛び出した。
<チーム・バケツ> ※チーム分けは変更する場合あり
◆アニー役:栗原 和花(クリハラ ワカ)E31
◆モリー役:恩田 一凛(オンダ イチカ)A10
◆ケイト役:山本 梨楓(ヤマモト リンカ)C10
◆テシー役:羽根 莉奈(ハネ リナ)D16
◆ペパー役:植木 いち華(ウエキ イチカ)E4
◆ジュライ役:込山 璃海(コミヤマ リミ)F29
◆ダフィ役:高野 花(タカノ ハナ)F20
<チーム・バケツ>(前列左から)山本 梨楓、栗原 和花、恩田 一凛(後列左から)植木 いち華、高野 花、羽根 莉奈、込山 璃海
<チーム・モップ> ※チーム分けは変更する場合あり
◆アニー役:宿谷 彩禾(シュクヤ サヤカ)E52
◆モリー役:山内 心晴(ヤマウチ ミハル)A20
◆ケイト役:杉山 文音(スギヤマ アヤネ)C8
◆テシー役:亀井 樹野(カメイ ジュノ)D26
◆ペパー役:小林 映舞(コバヤシ エマ)D19
◆ジュライ役:樫下 凛(カシシタ リン)E30
◆ダフィ役:小城 鈴夏(コシロ リンカ)F25
<チーム・モップ>(前列左から)杉山 文音、宿谷 彩禾、山内 心晴、(後列左から)小林 映舞、小城 鈴夏、亀井 樹野、樫下 凛
丸美屋の取締役お二方も「アニーポーズ」!
アニー役:栗原 和花・宿谷 彩禾と一緒にアニーポーズを決める杉山 典由氏(丸美屋食品工業株式会社 取締役) ・石﨑 圭二氏(丸美屋食品工業株式会社 取締役/石崎氏の崎はたつさき)
■囲み取材~アニー役の喜びと決意~
フォトセッション後は、新アニー2名と演出・山田和也への囲み取材が行われた。
<チーム・バケツ>アニー役の栗原 和花は、「今も信じきれていないのですが、思っていたよりすごい涙が出てきて、未来がパッて明るくなりました」と、はちきれんばかりの笑顔で語る。アニーと似ているところは、「負けず嫌いなところ。何が何でも勝ってやるぞ! 何が何でもお母さんとお父さんを見つけるぞ! という“芯”が似ていると思います」。
<チーム・モップ>アニー役の宿谷 彩禾は、「名前を呼ばれた瞬間、頭が真っ白になって、何が起きたかわからないぐらいでしたが、『Tomorrow』を歌ってる時、本当にアニーに受かったんだなって思った。今はお稽古とこれからの舞台が楽しみです」と嬉しそうに語った。アニーと似ているところは、「マイペース、根っから明るい性格、(劇中のアニーと同じ)11歳、あと歯並びが悪いこと。歯の生えかわりが遅くて矯正ができないのですが、アニーも親がいないし孤児院で暮らしているから、似ているんじゃないかなと思っています」。
栗原は、これが3回目のオーディションで、1回目はダンス審査で落選、2回目(昨年)は最終審査まで残った。選ばれるためにあらためて努力したことは、「昨年は自然じゃなかった。自然にできるように稽古した」「緊張せず楽しんでやること」で、オーディションのワークショップも「緊張を忘れるほど楽しくできた」という。演出の山田も「自由自在で自然な感じが栗原を選んだ決め手だった」と語った。
昨年の最終審査では、(自分が落選しても)アニー役の子に『おめでとう』と寄り添う優しさを見せていたという栗原は、次は自分がアニー役として舞台に立つ。「大舞台で主役になったことがないので、いろんな人にちやほやされるのは、すごく嬉しい」と満面の笑みを見せた。
宿谷は、今回が初挑戦。オーディションを受けたのは、「『アニー』を観て、作品に込められているメッセージにすごく感動した。曲も、セリフも、ダンスも、全部夢の世界みたいに思えて、自分も出てみたいなと思って参加しました」。努力したことは、「セリフもダンスも歌も全部、緊張しないで楽しんでやることを意識しました」。審査をしていく中で印象に残っていることは、「やっぱり『Tomorrow』を歌っているとき。本当にアニーの前向きな気持ちと、これからお母さんとお父さんを見つけるんだ、っていう気持ちが私にもこみ上げてきて、アニーになったような感じになり、すごく楽しかった」と語る。演出の山田は、「(宿谷は)落ち着いていて、安定感がある。アニー役は、違うタイプの2人がいてくれると、作品の広がりがある」と、栗原とは対照的だからこその魅力を述べた。
山田が最初「宿谷(しゅくや)」という少々珍しい苗字を言いよどんだ時、すかさず宿谷が、「宿谷(しゅくや)、と申します」「宿谷です、よろしくお願いします」と可愛くハッキリ伝えていた姿が印象的だ。
栗原と宿谷は共演経験もなく、このオーディションが初対面だという。それぞれの印象について問われると、栗原は、「(宿谷)彩禾ちゃんは、もともと歌がうまいイメージがあって、でもダンスも上手で凄いな、って思いました。すごい上から目線(の物言い)ですけど(笑)」。宿谷は、「(栗原)和花ちゃんは、すごい元気な子。ダンス、お芝居、歌、すごく元気でパワフル。アニーそのもの」と互いをたたえ合った。
演出の山田は、「丸美屋食品の杉山氏がおっしゃったように、42年目になる『アニー』にはたくさんのファンがいる。大勢の期待に応えられるよう、ちゃんとやって!」と笑顔でハッパをかける。栗原は、「アニーが歌う曲は、いろんな種類があるので、シーンによって歌い分ける。難しそうですが、オーディションの時点でもすごく頑張ったところなので、本番でもさらに頑張りたい」。宿谷は、「セリフの場面で、アニーはいろんな表情を見せると思うので、緊張せずに表情を豊かにやっていきたい」と、それぞれ意気込みを語った。
アニー役の栗原 和花・宿谷 彩禾、山田 和也(演出)
アニー役に選ばれた二人を撮影する山田 和也(演出)
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は、新国立劇場 中劇場にて2027年4月24日(土)~5月10日(月)、東京・新国立劇場中劇場で上演される(夏には各地での公演も予定)。ダンスキッズオーディションは11月に開催予定(アニー公式HPにて発表)。大人キャストなどの詳細情報は、今後の続報を待ちたい。
2026年12月12日(土)には、2026アニー(下山夏永・牧田花)・2025アニー(丸山果里菜・小野希子)・2026アニーズ(孤児役)・ダンスキッズが参加する、「丸美屋食品ミュージカル『アニー』クリスマスコンサート2026」が開催される。おなじみのクリスマスソングや、ミュージカル『アニー』の名曲の数々を生オーケストラの演奏と共に届けるコンサートだ。大人出演者として、2017年から2021年まで(2020年は中止)、そして2023年から2025年とウォーバックス役を演じた藤本隆宏、2017年・(2020年)・2021年・2022年にハニガン役を演じたマルシアの参加も決定した。このたび決まった2027年アニー役2人のお披露目も期待される。
アニー役および孤児役(チームバケツ&チームモップ)14名全員集合
写真撮影=安藤光夫
公演情報
■出演:
2026アニー(下山夏永・牧田花)&2025アニー(丸山果里菜・小野希子)
2026アニーズ(孤児役)・ダンスキッズ
藤本隆宏 / マルシア
■会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール
■日時:2026年12月12日(土)11:00 / 14:00/ 17:00 開演
■料金:指定席8,800円(税込)
■一般発売:2026年10月2日(発売中)
※4歳未満のお子様のご入場はできません。
※お一人様1枚必要です。
■公式サイト:https://www.ntv.co.jp/annie/
■主催/製作:日本テレビ放送網
■協賛:丸美屋食品工業
■共催:葛飾区文化施設指定管理者
■後援:葛飾区/葛飾区教育委員会
■協力:京成電鉄株式会社/キョードー東京/ADKマーケティング・ソリューションズ
公演情報
◆アニー役:栗原 和花(クリハラ ワカ)
◆モリー役:恩田 一凛(オンダ イチカ)
◆ケイト役:山本 梨楓(ヤマモト リンカ)
◆テシー役:羽根 莉奈(ハネ リナ)
◆ペパー役:植木 いち華(ウエキ イチカ)
◆ジュライ役:込山 璃海(コミヤマ リミ)
◆ダフィ役:高野 花(タカノ ハナ)
◆アニー役:宿谷 彩禾(シュクヤ サヤカ)
◆モリー役:山内 心晴(ヤマウチ ミハル)
◆ケイト役:杉山 文音(スギヤマ アヤネ)
◆テシー役:亀井 樹野(カメイ ジュノ)
◆ペパー役:小林 映舞(コバヤシ エマ)
◆ジュライ役:樫下 凛(カシシタ リン)
◆ダフィ役:小城 鈴夏(コシロ リンカ)
■作曲:チャールズ・ストラウス
■脚本:マーティン・チャーニン
■演出:山田和也
■音楽監督:小澤時史
■振付・ステージング:広崎うらん
■会場:新国立劇場 中劇場
■日時:2027年4月24日(土)~5月10日(月)
■公式サイト:https://www.ntv.co.jp/annie/