シクフォニ ぴあアリーナが病院にーー“POISON”がコンセプトのワンマンライブをレポート
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シクフォニ
SIXFONIA One Man Live【Six-tuation】vol.Ⅲ -POISON-
2026.10.18 ぴあアリーナMM
今年結成4周年を迎えた2.5次元タレントグループのシクフォニ(SIXFONIA)。個性的なメンバー、暇72(赤色担当)、雨乃こさめ(水色担当)、いるま(紫色担当)、LAN(ピンク色担当 リーダー)、すち(緑色担当)、みこと(黄色担当)の6名で構成され、音楽はもちろん、配信活動でも圧倒的な支持を集めている。ライブに関してはアリーナクラスの会場を満杯にしてしまう人気ぶりだ。
そんな彼らが10月17日・18日の2日間、横浜にあるぴあアリーナMMでワンマンライブ『SIXFONIA One Man Live【Six-tuation】vol.Ⅲ -POISON-』を開催。2日間で約2万人を熱狂させた。ちなみに、ライブタイトルにある【Six - tuation】というのは、彼らがライブごとに異なるコンセプトを掲げて行うスペシャルな内容の公演のこと。そして今回のコンセプトは“POISON”。“POISON=毒”というダークな意味合いだけに、会場も病院という設定だ。来場者であるシクファミ(シクフォニのファンの呼称)を患者に見立て、スタッフも白衣を着用したり、開演前のアナウンスも「院内(=場内)では――」と、表現するほどの徹底ぶりだった。ここではDAY2(11月18日)の模様をお伝えしよう。
シクフォニ
当日はナース帽をかぶるなど、コンセプトに寄せたファッションで参加するシクファミの姿もあり、いつもとは少々違う雰囲気だ。開演時間が迫ると、メンバーによる影アナが流れ、ほどなく場内が暗転。直後には院内のペンライトが一気に瞬き始めた。
ここでステージ背景のスクリーンには映像が流れる。まず病院内が映し出されたが、いつもとは違うダークでスリリングなトーンだ。ここで画面には数字が現れ、カウントダウンが行われていく。“0”になると同時にライブがスタート! 1曲目はライブのリード曲である「しっくす。」。ステージには椅子がセットされ、そこにメンバーが座って歌が始まるというオープニングだ。<闇落ちさせるよ>など、ヤバめのワードがビートに盛り込まれた、切れ味鋭いナンバーだ。メンバー同士の妖しい絡みもあり、シクファミからは悶絶の嬌声が上がる。2曲目の「オシカツ?」も“コワい”執着が描かれていて、今回のテーマにピッタリの選曲。このあと、再び映像が流れ、恋愛に依存する“愛毒症”の疑いがある女性患者が病院を抜け出すという怖い流れに……。
シクフォニ
緊張感が高まったあと、ステージには雨乃こさめ、LAN、みことのPOTION組が登場して「Lov3 Pot!oN」へ。ポップな曲調と甘い声の3人による歌唱に気持ちも和む。曲の後半には暇72、いるま、すちのPOISON組も合流。6人はメインステージから伸びたセンターステージで息の合ったパフォーマンスを展開した。続いて“好き”な気持ちをおさえてしまう胸キュンな思いを歌った「「好き」のかくれんぼ」。キラキラのアッパーチューンにシクファミ達の熱量は一気に上昇した。
POTION組(みこと、雨乃こさめ、LAN)
POISON組(すち、暇72、いるま)
だが、この直後に披露された「MeDi信」はポップな部分とクールなラップなどが複雑にからむ構成の難曲。タイトルは“メディスン=薬”をもじっているように見えるのも奥深い。猫の目のように曲の雰囲気が変わるので、実際のメンバーも激しいフォーメーションで熱演。さらに次の曲では「廻」を披露。和風ホラーテイスト満載のMVでもおなじみだが、楽曲の世界観も実に独特。お経のようなパートがあったりで、めちゃくちゃ攻めた楽曲だ。これをカッコよく表現してしまう彼らの実力には驚かされるばかり。
シクフォニ
シクフォニ
前半ブロックが終わると、ステージに紗幕がかかり、そこに3Dになったメンバーが映し出される。本日1回目のMCはこの姿で行われた。進行は仕切り上手のいるまが担当。「今日はDAY2ということでDAY1より皆さん、声出てますかね!」と、声援を要求。一方で、「ここまでかなり攻めたといいますか……」と、複雑なセットリストにシクファミが困惑していないか心配する発言も。すちも「情緒不安定になってないですかね、皆さん! 「しっくす。」で始まって、僕らも休まるところも挨拶もそこそこに、やっと「「好き」のかくれんぼ」が始まったと思ったらすぐに取り上げられて(苦笑)ーーみんな、楽しんでますか!」とシクファミを煽る。引き続き各メンバーから言葉をもらおうという流れになったものの、話題が飛びまくり制御不能に(こういうところもシクフォニの面白さ)。ラフなトークですっかり空気もほぐれたところで、いるまが「ここで「POISON」は終わります!」と宣言。ライブを次のブロックへと進めた。「ここから先はシクフォニのライブらしいパフォーマンスです」と示唆して、ソロ&ユニットで聴かせるパートに突入。
シクフォニ
トップバッターはみこと。彼は甘い声で「バグって好き」をキュートに歌い、愛らしさを振りまく。癒し効果抜群のあざと可愛さ全開のパフォーマンスで、シクファミ達を悶絶させた。
2番手はいるまのソロタイム。彼は「おまえら、俺と出会った時点で手遅れだろ」とオラオラな発言で挑発すると、ドープなHIPHOPチューン「Willion」を歌唱。キレのあるダンスでも魅了した。
次に暇72がステージへ。“POISON”に通じる「鏡鬱し」で、ダークサイドな世界観を見事に表現。辛辣なメッセージのこもった歌詞をパンチの効いたボーカルで歌い切った。
みこと
いるま
暇72
このあとはガラッと空気が変わり、雨乃こさめ、LAN、すちがユニットとして登場。歌うのは彼ら3人によるユニット曲「FireFly」。ここにきて前向きで背中を押してくれるポジティブな楽曲が飛び出し、会場のボルテージは急上昇! そしてステージには再び6人が揃い、シクファミとの絆を感じさせるミディアムバラード「Precious」が届けられた。その後、聴く者にハッパをかけるような勢いのある「僕らはその手を離さない。」で再び熱気を呼び覚ます。
シクフォニ
6人体制の2曲のあと、今度は再びユニットタイムへ。暇72、いるま、みことの3人は今回のライブのコンセプトに近い毒のある「Rondo Noire」を歌唱。大人っぽい雰囲気を演出した。
以降はソロタイムへ。雨乃こさめはハイトーンでキャッチーな「ジグザグ」を歌い、メロさを振りまく。アニメのキャラのような声とビジュアルも彼の持ち味で、存分にキュンキュンさせてもらった。
すちは得意のラップをフィーチャーした「1HOLE」でワイルドな魅力を大放出。挑むようなボーカルとダンスは迫力満点。躍動感のあるパフォーマンスで、その存在感を焼き付けた。
LANは「灯」で和の世界観をたおやかに表現。和風の衣装が優しい楽曲にマッチする。彼も高音域の美しさに定評があるメンバーだ(そんな彼は実はグループのリーダーでもある)。加えて繊細なだけでなく、芯の強さも感じさせる歌声で場内を一気に引き込んだ。
雨乃こさめ
すち
LAN
ソロコーナーが終了したところで、今度は3Dではなく、生身のメンバーによるMCタイムへ。いるまは「DAY2、楽しんでますか! 最初(=冒頭)のセットリスト、混濁しましたか?」と、新たな試みについての反応をシクファミに投げかける。もちろん、大きな歓声が返ってきた。また、ここでは記念撮影あり、メンバーの自己紹介あり、途中衣装チェンジあったり、さらにはメンバーからシクファミへ質問を投げかけたり……と、話題が次々に変化。収拾がつかなくなるほど盛り上がっていった(笑)。ライブもそろそろ大詰めにさしかかり、本編はついにラストスパートへ。ここで3周年記念曲である「Shout on Three!」を投下! 疾走感のあるパワーチューンにシクファミ達も堰を切ったような盛り上がりを見せる。そして本編最後を飾ったのは4周年記念曲「SiX N4TioN」。曲の後半には火柱の演出もあり、熱い一体感と共にライブのヤマ場となった。印象的なサビメロにクールなRAPが絡むエネルギッシュな曲には、シクフォニらしさが詰まっている。とにかく起伏の多いセットリストだったが、シクファミのツボを刺激する曲並びで後半を仕上げたのはさすが。
ラスト2曲で火が付いたシクファミ達はまだまだ収まらず、誰もがアンコールを叫ぼうと考えていた矢先、シクフォニのライブではたびたび現れる謎のキャラクター、「X」が画面に映し出された。“これはもうアンコールへの誘導では?”と多くが察したところでアンコールが「RAGE」でスタート。ロックとHIPHOPが融合した楽曲だけに、メンバーもタオルを振り回し、フェスのようなノリに! 続く「Dive Ⅱ World」もギターリフがカッコいいロックナンバー。アンコールだけに、ブチ上がる曲の連続だ。2曲を終えたところでMCへ。
シクフォニ
再びわちゃっとしたトークが繰り広げられる中、暇72が印象的な言葉を届けた。それは「今回は今までと違うライブだと思う。でも自分らしく生きろ……と、俺は伝えたいかな。自分らしく楽しんで、明るい気持ちで帰って欲しい」という思いだった。シクフォニとしてはチャレンジングなコンセプトではあったが、彼らの思いはこれまでも、これからも変わらないーーそんなメッセージを含んでいたように思う。
さて、アンコールはトークで終わるわけではない。MC明けには今年3月にリリースした「BReaKiNG SiX!!!!!!」が投下される。歌詞にはメンバーの名前が盛り込まれていて、まさにシクフォニの代名詞のような曲。そりゃ盛り上がらないわけはない! 大ラスはライブ初披露となる「6-4-Sweets」でまとめ、2日間の公演は締めくくられた。
シクフォニ
メンバーが名残り惜しそうに楽屋へ戻ると、スクリーンにはエンドロールが流れる。これはもういよいよライブも終わるのだなと思った瞬間、「極大告知」の文字が! 一気に場内がザワつき始める。2027年の春、グループ史上、過去最多公演数となる3rdライブツアーの開催が発表された。この嬉しいニュースにシクファミ達からは歓喜の歓声が上がる。次はどんな景色を見せてくれるのだろうか。そして、どんなチャレンジをしてくれるのか……いずれにしても、彼らはシクファミ達が自分らしく楽しめる場所を提供しくれるのは間違いないだろう。来年もパワフルな快進撃が期待できそうだ。
※余談になるが、終演後の規制退場の際、「○○列の患者様、ご退院おめでとうございます」という誘導アナウンスが流れ、患者=シクファミの顔には笑顔が浮かんだ。さらには“処方箋”に見立てたチラシを配布するなど、最後の最後までこだわりの演出でライブを完遂したシクフォニ。そのエンタメ根性には脱帽するばかりだ。
文=海江敦士
セットリスト
2026.10.18 ぴあアリーナMM
01. しっくす。
02. オシカツ?
03. Lov3 Pot!oN
04. 「好き」のかくれんぼ
05. MeDi信
06. 廻
07. バグって好き(みことソロ)
08. Willion(いるまソロ)
09. 鏡鬱し(暇72ソロ)
10. FireFly(雨乃こさめ,LAN,すち)
11. Precious
12. 僕らはその手を離さない。
13. Rondo Noire(暇72,いるま,みこと)
14. ジグザグ(雨乃こさめソロ)
15. 1HOLE(すちソロ)
16. 灯(LANソロ)
17. Shout on Three!
18. SiX N4TioN
19. RAGE
20. Dive II World
21. BReaKiNG SiX!!!!!!!
22. 6-4-Sweets