ジョン・マルコヴィッチ脚色・演出の『リアルワールド』 物語の世界観を形象化したビジュアル&出演者コメントが解禁
『リアルワールド』
2027年1月12日(火)~31日(日)東京芸術劇場 プレイハウスでの東京公演を皮切りに、宮崎・上田・愛知・兵庫・秋田を巡演する、舞台『リアルワールド』。この度、キービジュアルが公開された。
文芸作品からアメコミまでジャンルを問わず話題の映画作品に次々と出演しているジョン・マルコヴィッチ。個性派俳優としてのみならず、近年ではプロデューサー、演出家、デザイナー、実業家としての顔を持つ彼が、大ファンだと自認する桐野夏生の傑作小説『リアルワールド』を、脚色・演出する。
物語のはじまりとなる、事件が起きた家の隣に住む女子高生・山中十四子役に三浦透子、エキセントリックで好き嫌いが激しく、男らしい気風の良さをもつ傍ら、センシティブな秘密を抱えている貝原清美役に富田望生、クールで頭脳明晰、物事を客観的にとらえる性格でありながら、周囲から浮いてしまう一面や、家族関係に苦悩する背景を持つ寺内和子役に川床明日香、育ちがよく可憐な美少女だが、その清楚な外見とは裏腹に、私生活では遊び人という二面性を持つ東山きらり役に影山優佳、有名進学校に通う高校3年生の男子だが、学校では落ちこぼれのダサくて陰気な少年で、夏休みに自宅で母親を撲殺して逃走し、女子高生たちの「ゲーム感覚の冒険」に巻き込まれていくミミズ役は、金田昇と樋之津琳太郎が役替わりで出演。そして、事件を追う警察官など、物語に登場する複数の大人の役は奥貫薫という個性豊かな実力派が揃い、物語を舞台上に描き出す。
元々、演劇からそのキャリアをスタートしたジョン・マルコヴィッチが本作で、人間関係の中でふと顔を覗かせる憎しみや不満、軽蔑、疎外感をどう演出するのか。さらに人間の暗部を鋭く抉る桐野夏生の作品を、この個性派キャストたちとどのように舞台に昇華させるのか、期待しよう。
出演者コメント
■三浦透子:山中十四子(トシちゃん)役
桐野夏生さんの物語が、ジョン・マルコヴィッチさんの演出によって、どのように演劇として立ち上がっていくのか。これまでで一番、想像がつかない作品かもしれません。その未知が、今はとても嬉しいです。お二人の世界観が最も美しい形で融合する。その瞬間を目指して、精一杯取り組みます。
■富田望生:貝原清美(ユウザン)役
まもなく『リアルワールド』の世界に飛び込みます。シンプルにドキドキしています…。演出のジョン・マルコヴィッチさんにお会いした時、「分からないことを見つめることに価値がある」とおっしゃっていました。私には高校生だった時代がありますが、この物語には私にとっても“分からない”が多く存在します。知ってしまったら飲み込まれそうな危うさもありながら、そんな価値あるものに向き合える時間がとても待ち遠しいです。
■川床明日香:寺内和子(テラウチ)役
憧れの芸劇。そしてジョン・マルコヴィッチさんの演出で桐野夏生さんのリアルワールドという物語の一端を担えるということ。いつか舞台に立ちたいと夢見ていた中学生の私に教えてあげたいです。心強いカンパニーの皆さんとどんな風に心を通わすことができるのか。また、役を通してどんな自分に出会えるのか。今から楽しみで仕方ありません。無論、溢れそうな緊張と不安も持ち合わせながらではありますが。私の人生において大切な作品の一つにしたいです。
■影山優佳:東山きらり(キラリン)役
舞台『リアルワールド』に出演させていただきます。
尊敬するジョン・マルコヴィッチさんの脚色・演出、そして素晴らしいキャストスタッフの皆さんとともに、この作品に全力でぶつかるように向き合えることをとても光栄に思います。
愛されたくて愛されたくなくて、
分かられたくて分かられたくない、
そんな人間の性についてよくよく考えながら、キラリンという人生を猛々しく丁寧に生きられるように頑張ります。
■金田昇:ミミズ役ほか
『リアルワールド』という素晴らしい作品で初舞台を迎えられることを、大変光栄に思います。桐野夏生先生の作品から感じた深い世界観に、自分がどう染まっていくのか期待でいっぱいです。ジョン・マルコヴィッチ氏の演出のもと、この物語がどう立体化されるのか私自身も楽しみです。観客の皆様の心を深く揺さぶる作品になるよう、全力でぶつかっていきます。
■樋之津琳太郎:ミミズ役ほか
桐野夏生さんの小説『リアルワールド』が、ジョン・マルコヴィッチさんの演出によってどのような舞台として立ち上がるのか、今はとにかく楽しみです。
誰もが秘密を抱え、自分だけの「リアル」を生きる登場人物たち。
他者と分かり合うことの難しさや人間の多面性は、今を生きる僕達にも通じるものがあると感じています。
素敵なスタッフ・キャストの皆さんと新たな表現を探りながら、金田昇さんと同じ役を演じることで生まれる発見も大切に、作品と向き合って生きたいです。
劇場でお待ちしております!
■奥貫薫:警官役ほか
スクリーンの中の存在として、遠くに憧れたジョン・マルコヴィッチ氏に会うことができて、演出を受けられるなんて。桐野夏生さんの世界を生きられるなんて。夢にも見たことがない、夢のような話です。今作「リアルワールド」は、取り返しのつかない時間を生きる少年少女たちの物語ですが、その中で唯一の大人の登場人物として、その在り方を問われる気がしています。やり直しのきかない”リアル”を劇場で見届けていただけたら、うれしく思います。