遼河はるひが『アニー』のミス・ハニガン役で宝塚退団後初めてのミュージカル出演!

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2016.1.24
遼河はるひ

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全世界で愛されているミュージカル『アニー』。今年も4月23日~5月9日まで新国立劇場中劇場にて上演される。本作は、1924年からアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生。同年のトニー賞において、作品賞をはじめ7部門を受賞し、現在も世界各国で上演され続けている。
 
日本では1986年に日本テレビ主催でスタート、初演から昨年で30年目を迎え、今年は次の10年に向けて第一歩を踏み出す記念すべき公演となる。その子役オーディションは、今回は名古屋、福岡でも行われ、全国から約9,000人が応募。その中から難関のオーディションを勝ち進み、アニー役には河内桃子と池田葵が、その他、孤児たちやストリートチルドレンなど合計28人の子役たちが選ばれた。
 
今回のアニー役・河内桃子と池田葵

今回のアニー役・河内桃子と池田葵

また、この舞台の本年度の大人の出演者も、1月23日(土)に発表された。
 
孤児院の院長ミス・ハニガン役は、宝塚歌劇団出身でテレビでも躍進を続ける遼河はるひ。2009年に宝塚退団以降、初のミュージカル出演となる。ハニガンの弟で悪党のルースター役は、数々の舞台で高い演技力が評価されている大口兼悟。その恋人でセクシーなリリー役は、元AKB48・SDN48で現在もバラエティで人気の野呂佳代が演じる。そして一昨年、昨年と好評だった大富豪ウォーバックス役の三田村邦彦、昨年から出演して美しい歌声で人気を集めた木村花代は続けての出演となる。
 
【遼河はるひコメント】
 
『アニー』はテレビの密着番組を見て、舞台に立つためにハードな練習をしている子供達に心を打たれたのがきっかけで、16歳の時に初めて観に行きました。宝塚に入団してからも、『アニー』に挑む子供達の密着番組を見ては、そのひたむきな姿と真剣な眼差しに、自分も初心に戻れたり、舞台に立てる喜びを改めて感じられるきっかけをもらっていました。
 
今回演じるハニガンという人は、自分の境遇(仕事や恋)を憂いながらもそれをどうすることも出来ない、心弱い人物だと思うんです。だから、その行き場のない想いを子供たちにぶつけてしまうという。そんな不器用で屈折しながらも、ある意味人間らしいハニガンを演じられたらと思います。彼女の中にある、チャーミングでキュートな部分も前面に出したいですね。ハニガンと共通点はあまり無いかなと思うのですが、強いて言えば、いつまでも王子様が迎えにきてくれると夢見ているところでしょうか(笑)。
 
以前から、子供達と作り上げるこの『アニー』には一度でいいから出てみたい、と思っていました。そんな舞台にお声をかけて頂き、しかも、まさかの「ハニガン」役!こんな光栄な事はありません。数年ぶりの舞台ですが、子供達に負けないよう全力で演じさせて頂きます!
 
【あらすじ】
 
舞台は1933年、世界大恐慌直後の真冬のNY。街は仕事も住む場所もない人であふれ、誰もが希望を失っていました。そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいました。11歳の赤毛の女の子、アニーです。11 年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしています。ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のミス・ハニガンに見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出しますが、すぐに警官に捕まって連れ戻されてしまいます。ふとしたきっかけで、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースと出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになります。前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、養女にしたいと考えますが、彼女は本当の両親のことが忘れられません。けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけてアニーの両親を探そうとするのですが、お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、なかにはルースターとリリーという悪巧みをしている人物もいて・・・。はたして、アニーは本当の両親を探し出すことができるのでしょうか?
 
〈公演情報〉
 
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『アニー』
演出◇ジョエル・ビショッフ
出演◇河内桃子、池田葵、三田村邦彦、遼河はるひ、木村花代、大口兼悟、野呂佳代 他
●4/23~5/9◎新国立劇場 中劇場
●夏には地方公演も予定 
〈お問い合わせ〉キョードー東京 0570-550-799(オペレータ受付時間 平日11時~18時 土日祝10時~18時)
演劇キック - 宝塚ジャーナル
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