「1年1作家1作品」でフランス20世紀美術をたどる『ポンピドゥー・センター傑作展』開催

レポート
2016.1.30
『ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―』記者発表会 /撮影=山岡美香

『ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―』記者発表会 /撮影=山岡美香

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2016年6月11日(土)から9月22日(木・祝)の期間、東京都美術館(上野公園)にて『ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―』が開催される。展覧会に先がけ、1月27日(水)に記者発表会が行われた。

展覧会のタイトルにある「ポンピドゥー・センター」は美術や音楽、ダンス、映画など様々な芸術の拠点として1977年に開館され、コレクションは、絵画、彫刻、写真、映像、デザイン、建築など多岐に渡る。同展では、この「ポンピドゥー・センター」の珠玉の近現代美術コレクションよりシャガール、ピカソ、カンディンスキー、マティスといった20 世紀を代表する巨匠の作品をはじめ、カルティエ=ブレッソン、デュシャン、クリストといった現代美術を語る上で欠かすことのできない作家の作品が集結する。

1948年 アンリ・マティス《大きな赤い室内》 Photo: © Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI

1948年 アンリ・マティス《大きな赤い室内》 Photo: © Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI

1906年 ラウル・デュフィ《旗で飾られた通り》 Photo: © Georges Meguerditchian - Centre Pompidou, MNAM-CCI

1906年 ラウル・デュフィ《旗で飾られた通り》 Photo: © Georges Meguerditchian - Centre Pompidou, MNAM-CCI

さらに、注目したいのが展示構成だ。同展はフランス20世紀に焦点をあて、キュビスムやフォーヴィスムといった美術史的な枠組みにとらわれず、1906年から1977年までのタイムラインを「1年1作家1作品」によってたどり、多彩なジャンルの作品との出会いを楽しみながらフランス20世紀美術を一望することができる。ティエリー・ダナ フランス特命全権大使は「この年代はもっとも近代美術そして現代美術の華々しく成長していった時期でございますので、大変お楽しみいただけるのではないかと思います。」と語った。

ティエリー・ダナ フランス特命全権大使 /撮影=山岡美香

ティエリー・ダナ フランス特命全権大使 /撮影=山岡美香

また、今回同展の展示デザインをパリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家・田根剛が担当。作品とともにアーティストの肖像画と言葉が展示され、作品の魅力を際だたせる独創的な展示空間となる。

建築家・田根剛 /撮影=山岡美香

建築家・田根剛 /撮影=山岡美香

田根は「作品と言葉の間に一つの距離、そこに来場者の想像力がうまれるのではないかと考えた。」と述べ、会場の一部の模型写真を説明。本を開くように右側に作品、左側に作家の肖像画と言葉が記述され、ひとつひとつの作品をより深く観ることができる展示となっている。これがジグザグにつらなり、作品をたどることができるのだ。各階ごとに全く違う会場構成を行う予定とのことなので、この他の展示デザインがどうなるのか楽しみだ。

展示デザインイメージ(一部)

展示デザインイメージ(一部)

展示デザインイメージ(一部)

展示デザインイメージ(一部)

フランス20世紀のアートシーンをめぐる旅を楽しむことができる『ポンピドゥー・センター傑作展』から目が離せない。

イベント情報
ポンピドゥー・センター傑作展―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―

 日時:2016年6月11日(土) ~ 9月22日(木・祝)
 会場:東京都美術館 企画棟 企画展示室
 休室日:月曜日、7月19日(火)※ただし、7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)は開室
 開室時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)
 夜間開室:毎週金曜日は9:30~20:00 (入室は閉室の30分前まで)
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