丸美屋食品ミュージカル『アニー』2016、制作発表に野呂佳代アニーも乱入
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(左から)河内桃子・野呂佳代・池田葵
2016年1月28日、丸美屋食品ミュージカル『アニー』(主催・製作:日本テレビ放送網株式会社/協賛:丸美屋食品工業株式会社)の制作発表が行なわれた。
『アニー』の舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の街で希望を見失わずに生きるアニーの姿は多くの共感を呼び、日本版の上演も今年で31年目を迎える。
日本テレビ放送網株式会社 中山良夫執行役員事業局長の挨拶に続き、丸美屋食品工業株式会社 阿部豊太郎社長が登壇、「『アニー』は日本のミュージカルシーンになくてはならない存在」と述べた。
丸美屋食品工業株式会社 代表取締役社長 阿部豊太郎氏
そして、いよいよ出演者たちが紹介される。「河内桃子(こうちももこ)さ~ん」「池田葵(いけだあおい)さ~ん」の呼びかけに「はぁ~い!」と元気いっぱいに登場した今年のアニーたち。
続いて孤児たち、ストリートチャイルド、タップキッズが、さらには大人キャストまでもが子どもたちにつられて、呼ばれるごとに「はぁ~い!」と楽しそうに登壇した。
-アニーの衣裳を着けてみての感想は。
河内さん「とても嬉しくて、どうなるかワクワクです」
池田さん「実感が沸きました。稽古がんばります!」
衣裳を着た感想を述べる河内桃子さん
-どんなアニーになりたい?
河内さん「天真爛漫で、すごく前向きに演じたい」
池田さん「前向きで、周りに希望を与えたい」
抱負を語る池田葵さん
今年で3年目の大富豪ウォーバックス役を演じる三田村邦彦さんは「いつも新しい気持ち。何といっても脚本が素晴らしいから、観に来た方に感動していただける」
歌については「歌は僕にふらないで!(笑)」と元AKB48・SDN48の野呂佳代さん、元劇団四季の木村花代さん、元宝塚歌劇団の遼河はるひさんに遠慮する三田村さん。「ボイス・トレーニングはしているけれども進歩がないので、昨年観た方はビックリするんじゃないですか。うまくなってなくて(笑)。ただ『アニー』は毎回新しい発見がある、全く飽きない」
そしてアニー役の河内桃子さんに「(某ドラマで)僕の母親役を演じていた河内桃子さんと全く同じ名前。『お母さん』って呼んじゃいそうです」
稽古場では互いをあだ名で呼ぶのだそう。終始楽しいムードで場を盛り上げる三田村さん、ひとつの作品をつくるチームとしての滑り出しは上々だ。
三田村邦彦さん
昨年に続き、秘書グレース役を演じる木村花代さんは「アニーのシンデレラストーリーのキーパーソンになる人物。今年も三田村さんと一緒に新しい子どもたちとコンタクトを取り、導く存在として物語をつくっていきたい」
木村花代さん
子どものたくさんいる舞台は初めてという、ハニガンの弟・ルースター役の大口兼悟さんは「1年の7~8割はワルい役。今回もそのまま演れば…」とワルさいっぱいの目で微笑んだ。
大口兼悟さん
恋人ルースターとともに悪だくみをする、リリー役の野呂佳代さんは「普段ピュアなので、悪だくみに関しては役をつくりこんで頑張ります!」と会場を笑わせた。
野呂佳代さん
アニーたちをいじめる孤児院の院長ミス・ハニガン役の遼河はるひさんは「16歳のとき、『アニー』オーディション番組を見て、すぐに舞台を観に行きました。こちらもすごく励まされる作品」と魅力を語り、丸6年のブランクについては「もともと男役だったのが女役。初舞台のつもりだし、悪役は大好きなので、とことんイジメ抜きたい!」としながらも、「孤独感と人間味というハニガンのキュートさも出していきたい」と、自分ならではのハニガン像を語った。
遼河はるひさん
そんな遼河さんが「画期的ですね!」と言ったのが、4月27日(水)13時公演 / 17時公演の「アニーDAY」。観客全員に『アニーのくるくるウィッグ』がもれなくプレゼントされるという。大人用・子ども用があり、皆でアニーになりきれるチャンス!小学生の頃からアニーになりたい筆者(41歳)も、絶対にこの日に行かなくては!!という気持ちを強めた。
【質疑応答】
--<大人キャストへ>アニー2人の印象は?
三田村さん 「(池田)葵ちゃんは、2014年のストリートチャイルド役で共演した。おしとやかで丁寧な語り口。
お母さん(河内桃子さん)は、まだわからないけど、毎年アニーは両極端なの。
だからお母さんがじゃじゃ馬で、葵ちゃんがおしとやかなんじゃないかな」
木村さん 「心から身体から表現する、素敵なアニーになりそうで楽しみ!」
大口さん 「後ろから見ると双子かな、と」
野呂さん 「『アニー』のドキュメントを見ていた身としては、『先輩』という感じで敬語が止まらない。ヘラヘラしてたら怒ってください!」」
遼河さん 「仲良くなりたいけど、ハニガンとしては、愛情が出ないか葛藤している…」
--<アニーへ>劇中一番お気に入りの曲は?
河内さん 「"Tomorrow"です。明日も頑張ろうって思います!」
池田さん 「"Fully Dressed"です。初めて『アニー』を観に行ったときCDを買ってずっと聴いていました」
そして登壇者全員で"Tomorrow"を合唱。
"Tomorrow"を全員で合唱
その後、司会者が「アニー!」と呼ぶと、アニーの扮装をした野呂さんが「はぁ~い!」と誰よりも大きな声で登場、「元気に頑張ります!」と、あたかもトリプルキャストかのような写真撮影会が始まった。袖では共演者にも「似合っているよ」と褒められたのだとか。
三人目のアニー(?)が乱入!
勝手にポーズをつける三人目のアニー(?)
これには木村さん「私もやれば良かった…」、三田村さん「(ロゴを指差し)あのアニーに似てるね」、アニー2人も「似合ってます」と少し野呂さんに圧倒され気味。
「アニー」のロゴマーク。確かに野呂佳代に似てる…?
各方面に愛嬌を振りまく三人目のアニー(?)
とはいえ9千人から選ばれた「ホンモノ」のアニー2人は、とても魅力いっぱいの女の子。三田村さんに「じゃじゃ馬」と評されていた河内さんは、遼河さんについて「背が高くて、だけど足を見たらペタンコ靴でビックリ。怒られたらメッチャ怖いと思います」と言っていたのを伝言され、遼河さんに「怖いですよ~ッ」と言われる一場面があり、いつもミス・ハニガンに立ち向かい、大胆な行動をとっては怒られるアニーが楽しく目に浮かんだ。
おなじく「おしとやか」と評されていた池田さんは、大口さんの過去の出演作に触れ、「弟がその作品が大好きで。ルースターになったら楽しみ!」…まるで孤児院にやって来たグレースに、自分の存在をかわいらしくアピールするアニーそのもの。「劇中のお気に入り曲」でも河内さんと別の曲を選ぶなど、臨機応変さが際立っていた。そんな2人がいきいきと舞台に立つのが目に浮かぶ、いや、まるで『アニー』がすでに始まっているかのような会見だった。
SPICEでは、アニー2人のさらなる人物像をお伝えすべく、独占インタビューを決行!その様子は後日動画とともにお伝えするので、ぜひお楽しみに。
阿部豊太郎・丸美屋食品工業社長を囲んで
丸美屋食品ミュージカル『アニー』は2016年4月23日(土)~5月9日(月)、新国立劇場 中劇場で上演。その後、福井・大阪・福岡・名古屋をまわる。
■期間:2016/4/23(土)~2016/5/9(月)
■会場:新国立劇場 中劇場 (東京都)
■出演:
アニー:河内桃子[スマイル組]/池田葵[トゥモロー組]
<大人キャスト>
三田村 邦彦(ウォーバックス)
遼河 はるひ(ハニガン)
木村 花代(グレース)
大口 兼悟(ルースター)
野呂 佳代(リリー)
園岡 新太郎(ルーズベルト大統領)
■公式サイト:http://www.ntv.co.jp/annie/