リスアニ!LIVE2日目、川田まみ衝撃発表に武道館揺れるも笑顔で大団円
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「リスアニ!LIVE 2016 SUNDAY STAGE」の様子。(写真提供:エムオン・エンタテインメント)
1月23日と24日に東京・日本武道館でアニメ音楽誌「リスアニ!」が主催するライブイベント「リスアニ!LIVE 2016」が開催された。6回目を数える今回の「リスアニ!LIVE」には2日間合わせて14組のアーティストが出演。ここでは川田まみ、LiSA、fripSideら7組の登場した2日目「SUNDAY STAGE」の模様をレポートする。
fripSide
fripSideのステージは「リスアニ!」編集スタッフ出演の煽り映像でスタートした。面々の“会議室コント”に乗せられたsat(Key, Compose)は、今年の「リスアニ!LIVE」では出世作「only my railgun」をはじめとした、アニメ「とある科学の超電磁砲」シリーズの楽曲を封印をすることを宣言。「とある科学の超電磁砲S」のオープニング曲「sister's noise」をイントロのみプレイするフェイントをかけながら、「フューチャーカード バディファイト ハンドレッド」のオープニングテーマ「Luminize」でユニットのライブの幕を開ける。その後も「satさんが勝手に約束してきちゃったから、次の曲も『超電磁砲』ではございません」「fripSideは『超電磁砲』を歌わずにいられるのでしょうか」と笑う南條愛乃(Vo)のMCを挟みつつ「white forces」や「black bullet」など、非「超電磁砲」楽曲を連発する。しかしラストに「終わりのセラフ 名古屋決戦編」のOP曲「Two souls -toward the truth-」で締めくくるのかと思いきや、そのアウトロから「only my railgun」へリレー。8000人のファンの割れんばかりの歓声を集めると、南條は「歌ってしまいましたー!」と、satとともにしてやったりの表情を浮かべていた。
TrySail
TrySailは麻倉もも、雨宮天、夏川椎菜という3人の女性声優からなるユニット。彼女たちは高さのあるすり鉢状の客席を見渡しつつ「お客さんが近い!」「ステージから見てると落ちそうだけど大丈夫ですか」と笑い、初「リスアニ!LIVE」かつ初武道館ライブらしいフレッシュなパフォーマンスを披露した。3人はアイドルポップ「whiz」や、シリアスなデジタルチューン「コバルト」などバラエティ豊かな楽曲を、くるくるとフォーメーションを変えるダンスとともに魅せる。その後「次で最後の曲です」との雨宮の言葉に返ってきた怒号のような「えーっ!」の声に驚いた麻倉と夏川が「私も! 私も!」と代わる代わる「次で最後の曲です」とシャウト。これに2回の「えーっ!」が返ってきたことに満面の笑みの3人は、ポジティブな四つ打ちナンバー「Youthful Dreamer」を高らかに歌い上げた。
内田真礼
内田真礼は「全出演者とも生バンドで歌唱」という「リスアニ!LIVE」のレギュレーションを存分に生かしたステージングを繰り広げた。ドラマーがハイハットでカウントを打ち鳴らし、ギタリストとベーシストが重たいダウンピッキングの二重奏を繰り広げるステージに現れた彼女は「行きます!」とビートパンクナンバー「からっぽカプセル」と、和テイストあふれるメロディのスカパンク「世界が形失くしても」を連射。自ら「超ロックサウンドでお届けしています」と語る通り、「Hello,1st contact!」と「ギミー!レボリューション」という高速パンクメドレーを続けると、そのままヘヴィロック「創傷イノセンス」、ブライトなブラスパンク「Hello,future contact!」を畳みかける、かわいらしくも力強いパフォーマンスを見せつけた。
綾野ましろ
昨年の「リスアニ!LIVE」から導入された期待の新鋭の出演枠「Extra Artist」。「リスアニ!LIVE 2016年」2日目の「Extra Artist」に選ばれた綾野ましろは、文字通り一気呵成のライブを展開した。最新シングル曲「infinity beyond」、toku(GARNiDELiA)がサウンドプロデュースを手がけた「vanilla sky」、メジャーデビュー曲「ideal white」というアッパーチューン3曲をノーMCのまま、矢継ぎ早に叩き込んでオーディエンスの歓声と白いペンライトの光に応えた。
Aimer
同じく武道館を盛り上げながらも、アゲにアゲた内田と綾野とはまた別のスタイルのライブを繰り広げたのがAimerだ。ピアノと、フレット移動時のフィンガーノイズを効果的に使ったギターのインプロビゼーションをオープニングSEに登場した彼女は、原曲よりもスタイリッシュで軽快なアレンジを施した「StarRingChild」「RE:I AM」をドロップ。大会場いっぱいにその歌声を響かせる。その後もバラード「あなたに出会わなければ~夏雪冬花~」をジェントルに歌い上げ、ハードロック仕立ての「LAST STARDUST」「Brave Shine」ではタフなボーカルを披露。またデビュー曲「六等星の夜」でピアノ1本を背に圧巻の歌声を披露すると、客席からは万雷の拍手が送られた。
LiSA
LiSAはフェスならではのカラフルなセットリストを構成した。PABLO(Pay money To my Pain)編曲のヘヴィロック「ID」で自身のステージの幕を開け、直後にはオーディエンスの誰もがハンドクラップを打ち鳴らしたパーティチューン「Rally Go Round」を投下。さらに「最高に楽しみたい?」「誰よりも楽しみたい?」「じゃあ一緒に踊りたいんだけど」と、文字通り“エレクトリック”なダンスナンバー「エレクトリリカル」をパフォーマンスしたのちには、YOOKEY(THE MUSMUS)作曲のヘヴィな1曲「Empty MERMAiD」で無手勝流なステップを踏んでみせる。そして終盤にはロングトーンを聴かせるバラード「シルシ」で感動的なムードを現出させ、キラーチューン「Rising Hope」でまたも客席を熱狂の渦に巻き込み、ピースマークとともに「ありがと」とステージをあとにした。
川田まみ
2日間にわたった「リスアニ!LIVE 2016」のヘッドライナー・川田まみのステージは衝撃的な展開に。ピアノ1本で「緋色の空」を歌い上げドラマチックなスタートを切ったのちには、自らの「安定の川田まみ」との言葉の通り、デジロックナンバー「Borderland」や人力ドラムンベースにリアレンジした「masterpiece」と、エッジーかつ高速な“川田まみサウンド”を連投する。ところが新曲「Contrail ~軌跡~」ののち「まみさん」コールがあちこちで飛び交う中、彼女は「突然なんですが皆さんにお話ししたいことがあります」とポツリ。彼女が2016年中に歌手業を引退することと、5月にファイナルライブを開催することを発表すると、客席からは悲鳴のようなどよめきが巻き起こった。しかし「アニソンシーンはいつでも熱くて温かい場所だった」「11年間、ありがとうございました!」と続け、8000人から大きな拍手が送られると、「よっしゃ、やるか!」「最後まで“安定の川田まみ”で突き進もうと思います」と「radiance」「No buts!」「JOINT」を3連投。カウントダウンイヤー1発目のステージと、今年の「リスアニ!LIVE」を笑顔で締めくくった。
リスアニ!LIVE 2016 SUNDAY STAGE
2016年1月24日 日本武道館 セットリスト
fripSide
01. Luminize
02. Heaven is a Place on Earth
03. white forces
04. 1983-schwarzesmarken-
05. black bullet
06. Two souls -toward the truth- ~ only my railgun
TrySail
07. whiz
08. Baby My Step
09. コバルト
10. Youthful Dreamer
内田真礼
11. からっぽカプセル
12. 世界が形失くしても
13. Hello,1st contact! ~ ギミー!レボリューション
14. 創傷イノセンス
15. Hello,future contact!
綾野ましろ
16. infinity beyond
17. vanilla sky
18. ideal white
Aimer
19. StarRingChild
20. RE:I AM
21. あなたに出会わなければ~夏雪冬花~
22. LAST STARDUST
23. Brave Shine
24. 六等星の夜
LiSA
25. ID
26. Rally Go Round
27. エレクトリリカル
28. Empty MERMAiD
29. oath sign
30. シルシ
31. Rising Hope
川田まみ
32. 緋色の空
33. Borderland
34. masterpiece
35. Contrail ~軌跡~
36. radiance
37. No buts!
38. JOINT