スカバンド8組集結「KICK ASS HERO」はお祭り騒ぎに

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2016.2.22
「KICK ASS HERO 2016」アンコールの様子。(Photo by watanabe  'kool' syo)

「KICK ASS HERO 2016」アンコールの様子。(Photo by watanabe 'kool' syo)

FEELFLIPとSKALL HEADZによる共同ライブイベント「KICK ASS HERO 2016」が2月14日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催された。

当日は主催の2組のほか、SUNSET BUS、KEMURI、HEY-SMITH、SKA FREAKS、オレスカバンド、FREE KICKという総勢8組のスカバンドが出演。KICK ASS STAGE、HERO STAGEという2つのステージを舞台に熱演を繰り広げた。

イベントの口火を切ったのはKICK ASS STAGEに登場したSUNSET BUS。彼らはサーフミュージックの要素を織り交ぜたサウンドで場内を盛り上げていく。MCではイベント名「KICK ASS HERO」にちなんで、突然TEPPEI(G, Vo)がSATOBOY(B, Vo)のお尻に“キック”するなどユーモアあふれるやり取りで観客の笑いを誘った。続いてHERO STAGEに登場したSKA FREAKSはスカパンクナンバーを次々と投下。クラウドサーファーは次々にステージへ登り、場内は大盛り上がりとなった。

KEMURIはこの日、再結成した2013年以降のナンバーのみでライブを進行。MCでは伊藤ふみお(Vo)が「スカバンドが集まってこんなイベントができてうれしいね」「今、目の前に広がってる景色を誇りに思います」と笑顔を見せた。そして持ち時間に余裕があるとわかると「今日は再結成以降の曲だけをやって帰るつもりだったんだけど……」と前置きし、バンドは最後に「Ato-Ichinen」を披露してステージをあとにした。続いてHERO STAGEに登場したのはこの日唯一のガールズバンド・オレスカバンド。彼女たちは「KEMURIが最高すぎて!」と興奮した様子を見せながら、キュートかつ妖艶にスカチューンを畳み掛けていった。

HEY-SMITHはリハーサルで新曲を披露し、さっそくファンを喜ばせる。その後「Endless Sorrow」でライブをスタートさせると、キラーチューンを重ねて観客をさらにヒートアップさせていった。MCでは猪狩秀平(G, Vo)が、FEELFLIPとSKALL HEADZは初めてできた東京の友達だと言い、2組とのエピソードを語っていく。その中で彼は、出会ったときから2組とともにKEMURIとの競演を熱望していたことを明かし、「マジでバンドって夢あると思うわ!」と高らかに語った。HERO STAGEのトリを飾ったFREE KICKは、登場するなりこの日がバレンタインデーであることからiPhoneを使って国生さゆりwithおニャン子クラブ「バレンタイン・キッス」を流したり、「セキュリティの人を慌てさせようぜ」と観客を煽ったりと自由奔放なパフォーマンスを展開した。

そしていよいよ主催者・SKALL HEADZの登場。彼らが「Live it up」で軽快にライブを始めると、フロアからはシンガロングや「オイ! オイ!」といった掛け声が上がった。MCではAYATOMO(Vo, G)が「ようやくO-EASTでできました! 感無量すぎて言うことがない」と喜びを爆発させる。続けて「次の曲には『君に必要なのはP.M.A(Positive Mental Attitude / KEMURIの掲げる哲学)だ』っていう意味の歌詞があるんだけど、今日この曲をKEMURIの前でやれることを誇りに思います」と感慨深く語り、バンドは「Gonna be alright」を勇ましく届けた。さらにAYATOMOは「今日出てる仲間、先輩、FEELFLIPがいなかったらバンドを辞めてたかもしれない」と共演者へ感謝の気持ちを述べる。そしてバンドは向き合い息を合わせると、「Get down」を最後にプレイしてFEELFLIPへとつないだ。

FEELFLIPはアグレッシブな「For Fighting」でフロアを沸かせると、TOMOYA(Vo, G)の「休憩なんていらねえよな!」という言葉から、IKKE(B)の速弾きが光る「O.K.MAN」、ダビーな「the GAME」といったナンバーを間髪入れずに演奏していった。MCではTOMOYAがイベントについて「どこを探してもこんな日ないでしょ」「1つ夢が叶った」と誇らしげにコメントする。加えてバンドがテイチクエンタテイメントのインペリアルレコードからミニアルバム「I DON'T KNOW MY WAY」を4月20日にリリースし、メジャーデビューすることを発表。ファンからの祝福の言葉を受けた。そしてバンドが新曲「Laugh Away!!!」を披露したあと、TOMOYAは「挑戦は怖いし、新しいことは怖いけど、進まないと何も始まらない。自分で決めたことだから後悔しないと思います」とファンへ言葉を送った。

アンコールではFEELFLIPのTOMOYAとSKALL HEADZのAYATOMOが改めて「KICK ASS HERO」や二つ返事で出演を決めてくれたという競演者についての思いを語る。そしてFEELFLIPとSKALL HEADZの2組で共作曲「KICK ASS HERO」をプレイ。イベントに向けて事前に配信が行われていたこともあり、フロアからは大合唱が発生した。演奏が終わるとTOMOYAとAYATOMOは競演者を呼び込み、全員で「KICK ASS HERO」を再び演奏する。ステージもフロアもお祭り騒ぎとなり、大盛り上がりのうちに「KICK ASS HERO 2016」の幕は下ろされた。

FEELFLIP & SKALL HEADZ presents「KICK ASS HERO 2016」
2016年2月14日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

SUNSET BUS

01. TRY HARD
02. WARNING
03. Go To Jamaica
04. My-My-Mine
05. 5446
06. I Believe
07. Wakattoruwa
08. Tonight

SKA FREAKS

01. Mexico
02. From This Room
03. Ichigo Ichie
04. Egoistic Feeling
05. Get on the Van!
06. Today
07. Enough is enough
08. Go Wrong
09. Live Freaky!Die Freaky!
10. Carry Out
11. More Short and Fast

KEMURI

01. Mr. SMILING
02. smallest big smile
03. creed
04. Standing in the rain
05. FLY
06. I am proud
07. SUNNY SIDE UP!
08. Ato-Ichinen

オレスカバンド

01. Brand New Day
02. PAPAYA
03. Carry On!
04. 夜明けのファシズム
05. キューティーハニー(※カバー)

HEY-SMITH

01. Endless Sorrow
02. DRUG FREE JAPAN
03. Skate Or Die
04. Living In My Skin
05. Jump!!
06. The First Love Song
07. We sing our song
08. Over
09. Longest day

FREE KICK

01. Intro
02. Crack Fuck Steady
03. Rhythm Box
04. Joy
05. Unity(※Operation Ivyカバー)
06. Everything’s Gonna Be Fine
07. Pu Pu Ppi Do!
08. Just Do It

SKALL HEADZ

01. Live it up
02. The GAME of evil
03. It's our party
04. PRETTY FLY
05. Gonna be alright
06. Way Too Much
07. Come on
08. When I was
09. Get down

FEELFLIP

01. For Fighting
02. I HATE YOU
03. O.K.MAN
04. GET LIFE!!
05. the GAME
06. It's revolting
07. By My Side
08. Laugh Away!!!
09. Make your choice
10. I want my freedom back
<アンコール>
11. KICK ASS HERO / FEELFLIP & SKALL HEADZ

音楽ナタリー
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