次は“宇宙人”!?吉田大八監督の新作&キャスト発表!

ニュース
アート
2016.3.1


『桐島、部活やめるってよ』(12) で、第36回日本アカデミー賞最優秀監督賞などを受賞した吉田大八監督が、待望の新作映画『美しい星』(17年5月公開予定)に着手!また同時に、主要キャストも明らかとなった。

本作の原作は三島由紀夫が1962年に発表した異色のSF小説。核兵器に脅える東西冷戦時代を背景に、「自分たちは宇宙人だ」と突如目覚めた一家が、人類を救おうと奮闘する様が描かれる。

今も部数を伸ばし続けているという同小説を、吉田監督が大胆に脚色。太陽系3番目の惑星・地球=“美しい星”を舞台に、突然、火星人や水星人に覚醒した家族が、各々の方法で世界を救おうとバカ真面目に奔走していく。

この“にわか宇宙人家族”の父で火星人となる大杉重一郎を演じるのは、リリー・フランキー。テレビ気象予報士だが、予報が“当たらない”で有名な愛されキャラに扮する。兼ねてより吉田作品のファンだというリリーは「重一郎と自分は、思い込みの激しさが似ていると思います。当然、宇宙人を演じるのは初めてですが、演技をするうちに宇宙人を信じてしまいそうで怖いです(笑)」と、これから始まる撮影にワクワクしている様子。

彼の息子で水星人に目覚める一雄にはKAT-TUNの亀梨和也。定職に就かないフリーターだが、自分を見下す人間を見返してやろうと野心をたぎらせている。そんな一雄役について亀梨は「等身大(同世代)の役を演じることになりましたが同時に水星人でもありますので、しっかりとした水星人になれるように、もっともっと水星について勉強してみたいと思います(笑)!!」と、やる気は十分。

また、美を象徴する金星人に覚醒する長女・暁子役には橋本愛。「頭の良い脚本と大胆で鋭利なテーマにくらっときていますが、美の昇華を一心に目指したい」と、早くも本作の世界観に酔いしれているようだ。

さらに、なぜか家族の中で一人だけ地球人のままの母・伊余子役には中嶋朋子が演じることに。「この作品と関わりを持てる人生になろうとは!なんでしょう、大興奮です。でも、私の役目は地球人だからなぁ、地に足つけないとですね、かなり浮き足立ってますけど、私」と、ユーモアたっぷりに喜びを語っている。

学生時代に原作を読んで以来、映画化を切望してきたという吉田監督。「原作の精神を尊重しつつ、人類生き残りに有り金まるごと賭けて悔いなし、そんな宇宙レベルのエンターティンメントを目指します」と、本作に懸ける思いは並々ならない。撮影は3月中旬から4月中旬にかけて行われ、公開は2017年5月予定。どんな“吉田大八ワールド”に仕上がるのか楽しみに待ちたい!【Movie Walker】
 

MovieWalker
シェア / 保存先を選択