市村正親&大竹しのぶコンビの熱演がついにファイナル!「スウィーニー・トッド」公開稽古
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市村正親・大竹しのぶ/ミュージカル「スウィーニー・トッド」
市村正親と大竹しのぶが主演するミュージカル「スウィーニー・トッド」の公開稽古が3月31日(木)都内で披露された。本作は2007年に初演、今回で4度目の上演となる。
舞台は18世紀のロンドン。フリート街で理髪店を営む男が、彼の妻に想いを寄せる判事によって無実の罪を着せられ、牢にぶち込まれる。それから15年後、牢を出て、名前を「スウィーニー・トッド」と変えて街に戻った男は、妻の自殺そして娘が判事に養われていることを大家のミセス・ラヴェットから聞かされる。かくしてミセス・ラヴェットのパイ屋の2階に理髪店を開き、商売道具のカミソリを手にした「スウィーニー・トッド」はにっくき判事への復讐劇を始める――。
ミュージカル「スウィーニー・トッド」
武田真治/ミュージカル「スウィーニー・トッド」
斉藤暁/ミュージカル「スウィーニー・トッド」
田代万里生/ ミュージカル「スウィーニー・トッド」
今回の上演をもって、市村&大竹コンビでの上演がファイナルとなる。稽古のあとに設けられた囲み会見で、市村は「いよいよ最後です。ファイナルです」と涙をぬぐう真似を。すかさず宮本が「前回も『今回でファイナル』って話をしたけど、今回こそがファイナルです」と話し、場を和ませる。市村は「人生も残り短いから、他にもいろいろやらないとね。長い間お世話になりました」と横に立つ大竹に頭を下げると「まだこれから始まるところじゃないですかー」と大竹が笑顔で返す。先日まで舞台「ピアフ」に出演していた大竹は「バタバタですけどね」と口にすると、市村が「バタバタと言いながらもしっかり身体に役が入っている」とフォロー。すると「でも(共演の)武田(真治)くんには初心者って言われたし」と大竹。「失礼な奴だな!」と、稽古場のどこかにいるだろう武田に聞こえるように大きな声で訴える市村。
宮本や大竹が何かを言えばすかさず市村が返す、見事な連携プレイを見せ、何度も取材陣を笑わせていた。
宮本亜門・市村正親・大竹しのぶ/ミュージカル「スウィーニー・トッド」
このカンパニーのチームワークについて話が及ぶと、宮本は「この二人が演出家の話を聞いてくれなくて!」と冗談で返したが、実際のところは「すごい演劇人なんです。この二人がいることで回を重ねるごとに作品が深くなるんです。凄みがある。役に入り込んでくる。毎回うなるような作品の濃さになる」と演出家としての喜びを語っていた。
ラストステージに向けてコメントを求められると、市村は「今のこの時代にピッタリの作品。音楽もすばらしい。強烈な話だけど、爽快感のある話。亜門ちゃんの演出で、このカンパニーで最高の物をお見せしたい」。大竹も「怖いだけじゃなくワクワクして、笑えるところもあって楽しい。劇場という空間の中で違う世界に連れて行ってもらえる作品です」宮本は「本当に気骨のある大人のミュージカル。大人しかできないし、本物が観たい人に観てほしい。演劇ファン、ミュージカルファン、映画ファン、小劇場のファンにも絶対観ていただきたい。本当に衝撃の舞台です」とそれぞれに作品の魅力をアピールした。
ミュージカル「スウィーニー・トッド」
なお、この日、結婚報告会見をした片岡愛之助と藤原紀香の話が出ると、藤原の初舞台「ドロウジー・シャベロン」、また愛之助の出演作品の演出も務めたことがある宮本は、「これからもテレビや映画、舞台でどんどん活躍してほしい。素晴らしい二人です」とはなむけの言葉を贈りつつも、「でも、この二人には負けるかなあ」と市村と大竹に視線を送る。すると市村が「僕らが辞めたあと、次の(スウィーニー・トッド)は、あの二人でやったらどう?」と提案。「そんな軽いキャステイングでいいの!?」と大笑いの宮本。「愛之助さんは(スウィーニー・トッドと違って)いい人に見えるじゃない!?」と宮本が異議を唱えると「じゃ、こっち(大竹)の役で!」と市村。最後まで笑いが絶えない会見となっていた。
■演出・振付:宮本亜門
<東京公演>
■東京芸術劇場 プレイハウス(東京・池袋)
■期間:2016年4月14日(木)~5月8日(日)
■料金:S席13,000円、サイドシート席8,500円
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■シアターBRAVA!
■期間:2016年5月13日(金)~15日(日)
■料金:プレミアムシート15,000円(公演プログラム付き)、S席13,000円※全席指定・税込
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■愛知県芸術劇場 大ホール
■期間:2016年5月20日(金)~22日(日)
■料金:S席13,000円、A席10,000円、B席7,000円※全席指定・税込
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