ゲスの極み乙女。初の日本武道館公演2デイズ大成功!趣向を凝らしたステージで、集まった大勢のオーディエンスを魅了!

2016.4.1
レポート
音楽

ゲスの極み乙女

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ゲスの極み乙女。のワンマンライブ「ゲス乙女大集会~武道館編~」が、3月30日、31日の2日間に渡って、日本武道館で開催された。

彼らにとって初の日本武道館公演ながら、いきなりの2デイズ。最新作『両成敗』からの楽曲を中心に、さまざまな趣向を凝らしたステージで、集まった大勢のオーディエンスを魅了した。ここでは2日目の31日の模様をレポートする。



オープニングのSEと共にメンバーが姿を現すと、川谷絵音とちゃんMARIの2台の鍵盤によるイントロが印象的な「ロマンスがありあまる」からライブをスタートさせ、続けて「私以外私じゃないの」と、アタマからヒットシングルを立て続けに演奏して会場を沸かせる。

「サイデンティティ」では川谷がギターを置いてハンドマイクになり、「武道館!」と呼びかけると、ステージの端まで行ってオーディエンスを煽っていく。ダンサブルな「星降る夜に花束を」、転調を繰り返すAメロと推進力のあるサビの対比が印象的な「勤めるリアル」と、序盤はアッパーな曲が続いた。

ゲスの極み乙女 - 川谷絵音



「キラーボール」の間奏としてファンにはお馴染みのちゃんMARIによる「幻想即興曲」を挟んで、「シリアルシンガー」、「煙る」、「セルマ」と『両成敗』からの曲が続き、「無垢」では川谷による情感たっぷりのポエトリーリーディングから、アルバムの流れと同様に、そのままアップテンポの「無垢な季節」へと流れ込む。

次の「心歌舞く」を演奏し終えたところで、ようやく川谷から「ゲスの極み乙女。です。よろしくお願いします」という挨拶があると、ゲストにNabowaのギタリスト・景山奏が迎えられ、「id1」を披露。この曲では休日課長がベースではなくアコギを弾き、繊細かつ幻想的な空間を作り上げた。

ここでメンバーが一度ステージを降り、打ち込みのトラックが流れ出す。最初は川谷とほな・いこかによるモノローグが乗り、続いてコーラスのえつことササキミオがステージ前方で向き合い、見事な掛け合いを披露。さらに「ダンスダンスダンス」と繰り返す川谷の歌が流れる中、赤を基調とした衣装に着替えたメンバーが再び姿を現すと、ササキのヴァイオリンをフィーチャーした「いけないダンス」を演奏、まるで組曲であるかのような自由な構成と発想は、まさにゲス乙女ならではと言えよう。

ゲスの極み乙女 - ちゃんMARI


「ここからはライブハウスの感じでやります」という言葉から、「パラレルスペック(funky ver.)」、「オトナチック」と再びアッパーな曲が続き、「Mr.ゲスX」では曲の途中で川谷がギターを持ち替えると、ミドルテンポの曲が一転してHR/HM調に変化。スモークと赤い照明に照らされ、ステージ前方でゴリゴリのギターを弾く川谷はロックスターのようだ。その勢いのまま「そろそろ武道館とゲスの極み乙女。で一緒にアソビませんか?」と呼びかけての「アソビ」から、ラストは「両成敗でいいじゃない」で本編が締め括られた。
 

ゲスの極み乙女 - 休日課長


ここまでMCらしいMCはなかったが、アンコールではほな・いこかが「一曲目の「ロマンスがありあまる」から泣きそうだった」、休日課長が「コーラス隊も含めた6人でここに立てたことがすごく嬉しいです」とそれぞれ語り、ちゃんMARIはアリーナ、一階席、二階席と分けて「コポゥ!」でコール&レスポンス。最後に全員での「コポゥ!」が決まると、「ナイス! 武道館でできて嬉しいです」と笑顔を見せる。川谷は音楽がやりたくて上京し、思っていたキャンパスライフとは全然違ったものの、軽音部で休日課長と出会い、そこから今のゲスの極み乙女。につながっているという思い出話を語った。
 

ゲスの極み乙女 - ほないこか


アンコールの一曲目に披露された「続けざまの両成敗」では、打ち込みになる中盤のパートでステージ上手に4本のギターが現れメンバー全員でギターをプレイするというサプライズな演出も。その後は「crying march」、さらに「jajaumasan」と畳みかけ、休日課長による「ドレスを」「脱げ!」というお決まりのコール&レスポンスから始まった「ドレスを脱げ」では、間奏でほな・いこかが椅子の上に立ち、「まだいけるかー?」と煽ると、大サビと共に金色の紙テープが大量に発射されて、フロアを覆い尽くした。

鳴り止まない拍手に応えてのダブルアンコールでは、川谷がこの後もライブハウスツアーが続くことを話し、「俺は死ぬまで歌うからな!」と宣言すると、会場中から大きな歓声が巻き起こる。
 

ゲスの極み乙女


最後は「餅ガール」、「キラーボール」という初期からの人気曲でこの日一番の盛り上がりを見せ、その後メンバー全員がステージ前方に整列し、深々としたお辞儀でオーディエンスに対する感謝を表した。メンバーが去った後も一人ステージに残り、繰り返し感謝を伝えた川谷の姿は、非常に印象的だった。

 

セットリスト
◆ゲスの極み乙女。「ゲス乙女大集会~武道館編~」
2016年3月31日 日本武道館 セットリスト


01. ロマンスがありあまる
02. 私以外私じゃないの
03. サイデンティティ
04. 星降る夜に花束を
05. 勤めるリアル
06. シリアルシンガー
07. 煙る
08. セルマ
09. 無垢
10. 無垢な季節
11. 心歌舞く
12. id 1
13. いけないダンス
14. パラレルスペック(funky ver.)
15. オトナチック
16. Mr.ゲスX
17. アソビ
18. 両成敗でいいじゃない
[ENCORE]
19. 続けざまの両成敗
20. crying march
21. jajaumasan
22. ドレスを脱げ
<ダブルアンコール>
23. 餅ガール
24. キラーボール

 

イベント情報
~ゲスの極み乙女。ワンマンツアー 「ゲスな宇宙旅行」 詳細~

2016年3月13日(日)高松 festhalle
2016年3月15日(火)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
2016年3月16日(水)広島CLUB QUATTRO
2016年4月07日(木)Zepp Sapporo
2016年4月08日(金)Zepp Sapporo
2016年4月13日(水)Zepp Nagoya
2016年4月14日(木)Zepp Nagoya
2016年4月20日(水)なんばHatch
2016年4月21日(木)なんばHatch
2016年4月24日(日)仙台PIT
2016年4月25日(月)仙台PIT
2016年4月27日(水)Zepp Tokyo
2016年4月28日(木)Zepp Tokyo
2016年5月05日(木・祝)鹿児島 宝山ホール
2016年5月08日(日)長崎ブリックホール

 
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