『ワンピース』で猿之助宙乗り800回達成。博多座公演初日が開幕！

昨年からの上演でスーパー歌舞伎II（セカンド）の人気演目となった『ワンピース』が、博多の地でも大旋風を巻き起こしている。

国民的人気漫画の歌舞伎化に成功し、昨年の演劇界で大きな話題を呼んだスーパー歌舞伎ll『ワンピース』。原作の中でも人気の高い《頂上戦争編》を舞台化。その壮大で魅力あふれる世界観を、四代目市川猿之助が新たなエンターテインメントに仕立て上げ、昨年10、11 月の東京・新橋演舞場公演は、10 万人を超える観客で連日超満員となった。その勢いで本年３ 月の大阪松竹座では新しいキャストに平岳大らを加え、演出もバージョンアップして観客を魅了。その熱を帯びたまま４月にはいよいよ『ワンピース』の最終公開地点である博多座公演に乗り込んだ。
 

博多座は２月末より開館16 年目にして初めての長期休館を行い、館内リニューアルを敢行。最新鋭の音響・照明機材の導入、宙乗り設備の設置、売店の一新など準備は万端で、４月２日、この超人気演目『ワンピース』の初日を迎えた。また、博多座リニューアル記念公演第一弾としても出発する『ワンピース』の初日は、猿之助にとっても記念すべき「宙乗り通算800 回」を達成する日ともなった。
張り替えたばかりの客席が本水で水浸しになり、劇場関係者がはらはらする中で、観客は大喜びでスタンディング！『ワンピース』人気はさらに勢いを増している！
 

【あらすじ】
海賊王を目指す主人公ルフィとその仲間たち・麦わらの一味が “ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）”を巡り、大冒険を繰り広げる！大秘宝ワンピースを探す大いなる航海の次なるステップ、新世界への入り口となるシャボンディ諸島での海軍との戦いの中で、麦わらの一味は散り散りになってしまう。一人になったルフィは兄エースの処刑宣告の知らせを聞き、救出に向かう。侵入不能の海底監獄を突破するルフィだが、エースは海軍本部に移送されてしまった後。そしてついにその海軍本部を舞台に、エースを救おうとする海賊団やルフィと、海軍との間で壮絶な決戦が繰り広げられる！！

【キャスト表】
市川猿之助　ルフィ／ハンコック／シャンクス
市川右近　白ひげ
坂東巳之助　ゾロ／ボン・クレー／スクアード
中村隼人　サンジ／イナズマ
尾上右近　マルコ／サディちゃん
市川春猿　ナミ／サンダーソニア
市川弘太郎　戦桃丸／はっちゃん
市川　寿猿アバロ・ピサロ
坂東竹三郎　ベラドンナ
市川笑三郎　ニョン婆
市川猿弥　ジンベエ／黒ひげ
市川笑也　ニコ・ロビン／マリーゴールド
市川男女蔵　マゼラン
市川門之助　つる
平岳大　エース
嘉島典俊　赤犬サカズキ／ブルック
浅野和之　センゴク／イワンコフ

---

初日を前にプレス公開された通しゲネが行われ、猿之助と博多座出演は初めてという新キャストの平岳大が意気込みを語った。

【囲みインタビュー】
 

市川猿之助

──博多座公演初日を迎えるにあたって意気込みは？

東京、大阪でも大入りの『ワンピース』でした。博多座公演でもきっと入手困難になると思います。大阪公演から新たな演出を加えましたが、リニューアル後の博多座にふさわしく福岡公演ではさらに演出を足しました。自画自賛ですが素晴らしい作品に仕上がったと思います。

──初日に達成する800回宙乗りについて。

博多公演の初日に800回を狙った訳ではないですが、運命的な物を感じます。伯父（猿翁）の記録を達成するには、あと4200回宙乗りしなければいけないので…（笑）、まだまだ遠く及びません。800回を博多座で迎えた事は一生忘れないと思うので、良い時期に公演を迎えられて良かったと思います。『ワンピース』の宙乗りはアトラクションの様な宙乗りになっています。お客様が総立ちで手拍子をしている姿は圧巻！　いつも絶景を楽しんでいます。特に博多座は広さがあるため、吊られて非常に気持ちのいい劇場です。私は日本の劇場の中で一番好きです。

平岳大　

──博多座公演初日を迎えるにあたって意気込みは？

大阪からの参加ですが回数を重ねるたびに芝居が変わっていくので、見どころは言い尽くせないくらいたくさんあります。一度見た方も福岡公演も是非見ていただきたいと思います。次回は是非猿之助さんと一緒に宙乗りをしたいですね（笑）。

 

〈公演情報〉