カール=ハインツ・シュッツ(フルート) フルート界最高峰の卓越した音楽性

2016.4.12
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クラシック

©Armin Plankensteiner

 「現代フルート界を代表する名手」と言い切っても、誰も異論はないだろう。ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルの首席奏者を務め、ソロやウィーン・リング・アンサンブルなど数々の室内アンサンブルでも、骨太かつ温かな美音を披露して、わが国でもファンの多いカール=ハインツ・シュッツ。

 オーストリア出身で、オーレル・ニコレら錚々たる巨匠に師事。1999年のクラクフ国際コンクールをはじめ数々の名門コンクールを制し、ソリストとして名門オーケストラと共演を重ねる一方、シュトゥットガルト・フィルやウィーン響の首席奏者も歴任。2011年にはウィーン・フィルの首席に就任した。日本では、パシフィック・ミュージック・フェスティバルなどで、後進の指導にも力を注いできた。昨年12月にはバッハ父子の作品を集めた無伴奏アルバム(カメラータ・トウキョウ)を発表。「フルートの新たな可能性を切り拓く名演」と話題を呼んでいる。

 今回の来日リサイタルは、パリで長年研鑽を積んだピアニストの長崎麻里香と共演。フルート・ソナタの名作であるプーランクの「ソナタ」、ブーレーズ「ソナチネ」、モーツァルト「ヴァイオリン・ソナタ第25番」のフルート版、自らの編曲によるプロコフィエフの組曲「ロメオとジュリエット」を軸に据えた。ここへ、ゴーベール「ソナタ第3番」と最新アルバムにも収録したC.P.E.バッハ「無伴奏ソナタ イ短調」が配される。至福の時間が、お約束できよう。

文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2016年4月号から)


カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
4/28(木)19:00
フィリアホール
問合せ:パシフィック・コンサート・マネジメント03-3552-3831
http://www.pacific-concert.co.jp

 
他公演
4/26(火)いずみホール(06-6944-1188)、4/27(水)宗次ホール(052-265-1718)