羽生結弦のNGシーンも解禁!阿部サダヲ&瑛太は撮影秘話を語る 映画『殿、利息でござる!』公開直前トークイベント
NGを出して悔しがる羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
4月28日、映画『殿、利息でござる!』公開直前トークイベントが東京・スペースFS汐留で開催され、主演の阿部サダヲと瑛太、そして映画原作の著者・磯田道史氏が登壇した。
左から原作者・磯田道史氏、阿部サダヲ、瑛太 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
『殿、利息でござる!』は、『武士の家計簿』で知られる磯田氏の近著「無私の日本人」(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を原作とした時代劇。240年ほど前の江戸中期の仙台藩を舞台に、藩の圧政に困窮する宿場町を憂える主人公・穀田屋十三郎こくだや・じゅうざぶろう)ら9人の庶民が、藩に金を貸し利子を全住民に配る「宿場救済計画」のため奔走する姿を描く。
同イベントは「映画を観る前に!『殿、利息でござる!』をさらに楽しむ3つのマル秘情報を“つつしまず”にお伝えしちゃいます」と銘打って行われた。主人公・穀田屋十三郎役の阿部と、その良き相棒であり、町一番の(自称)キレ者の茶師・菅原屋篤平治(すがわらや とくへいじ)を演じた瑛太はそろって登壇。 阿部が「今日は雨の中本当にありがとうございます!」と挨拶すると、瑛太も「沢山の方が集まっていただき嬉しいです。ありがとうございます」と喜びを語った。
スクリーン上に一つ目のマル秘情報【じつは、こんなところで撮影した、でござる!】の文字が登場すると、キャスト陣が山形県の山奥にあるスタジオセディック庄内オープンセットで行われた撮影を振り返っていった。阿部は「ここは、色々な映画で使われている場所みたいですが、僕自身は初めてでした。山の中腹にあって、時代劇向きの自然がたっぷりの場所だったので、とても演技がしやすかった」とコメント。瑛太は「現場に入ってしまえば、物語の世界観に浸れる、役者にはありがたい撮影地でした」と明かす。
また、瑛太は「夜にはカブトムシとかクワガタとかが沢山集まってくるんですよ。虫好きの自分にとっては楽しかったですね。ただ、着物にカナブンが入ってくるのはちょっと嫌でしたね(笑)」と本音もポロリ。阿部も「本当に虫多かったですね。虫よけスプレーも全然聞かないんだよね(笑)」と続け、会場の笑いを誘った。
撮影後の食事お酒の席に話題が移ると、阿部は「瑛太さんが手配してくれることが多かったんです。しかも僕のその日の健康や体調にまで気遣ってお店を選んでくれて、もう本当に最高の相方!」と絶賛。瑛太は照れ笑いを浮かべていた。
二つ目のマル秘情報は【じつは、実話、でござる!】ここでスペシャルゲストとして、磯田氏が登場した。磯田氏は「映画『武士の家計簿』を見た人から『私の住んでいる仙台でも同様の面白い話があるので、ぜひ本にして、映画にしてください!』と連絡をいただいたんです。その熱意が伝わって、書くことにしました」と、作品誕生の秘話を明かした。
また、磯田氏は、阿部とともに舞台となった宮城県黒川郡大和町に酒屋として現存する穀田屋を訪れたという。「(代々穀田屋に受け継がれている)十三郎の木彫りを見せて頂いたのですが、顔が阿部さんに似ているんですよ!」と明かし、阿部も「ちょっと泣きそうになりました」と感動を振り返った。
阿部サダヲと羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
撮影中の羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
三つ目のマル秘情報は【じつは、殿役を知らなかった、でござる!】 フィギュアスケート羽生結弦演じる殿のキャスティングは、キャストの前に現れるまで秘密だったという。羽生が現場に初めて現れた際のメイキング映像が流れると、阿部は「本当にびっくりしました!本番直前まで本当に誰も聞かされていなかったので。色々みんなで話して、最終的にはサンドイッチマンの伊達さんなんじゃないかと推測していました。羽生さんが登場したときは、びっくりしすぎてじっと見ちゃいましたよ」とコメント。さらに「殿様なので見てはいけないのに…(笑)すごく綺麗で演技もとてもナチュラルで、役者として、美しかったです。なんかニヤニヤしちゃいました」と羽生を称賛した。瑛太も「羽生さんが登場した瞬間は、全然演じられていなかったですね。素で驚きと嬉しさが顔に出ちゃってました。本当にキラキラしてましたから」と続け、「終わったあとに2ショットも撮影してもらって、羽生さんから『一緒にスケートしましょう』って言ってくれて。僕は全然できないので、返答に困って『僕もオリンピック目指します!』って訳の分からない返事をしてしまいました」と当時の興奮を語っていた。
中村義洋監督の演出を受ける羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
所作指導を受ける羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
カツラ直しを受ける羽生結弦 (C)2016「殿、利息でござる!」製作委員会
映画『殿、利息でござる!』は5月14日(土)全国公開
5月14日(土)公開
原作:磯田道史『無私の日本人』所収「穀田屋十三郎」(文春文庫刊)
出演:阿部サダヲ 瑛太 妻夫木聡 竹内結子 松田龍平 ほか
監督:中村義洋
制作:松竹、東日本放送
製作:「殿、利息でござる!」製作委員会
給:松竹
公式HP:www.tono-gozaru.jp