早稲田大学演劇博物館「あゝ新宿」展で、蜷川幸雄演出舞台の新発見映像を上映

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2016.5.16
特別展チラシ(映画「新宿泥棒日記」の唐十郎)

特別展チラシ(映画「新宿泥棒日記」の唐十郎)

早稲田大学演劇博物館では、5月28日(土)より企画展「あゝ新宿―スペクタクルとしての都市 展」を開催する(8月7日まで)。アンダーグラウンド演劇や反戦フォーク花盛りの1960年代、若者文化の中心だった新宿にスポットをあてる。

「紀伊國屋書店、アートシアター新宿文化、蠍座、新宿ピットイン、DIG、風月堂、花園神社、西口広場……。そこには土方巽、三島由紀夫、大島渚、唐十郎、寺山修司、横尾忠則、山下洋輔らさまざまな芸術文化の担い手たちや若者たちが集結し、猥雑でカオス的なエネルギーが渦を巻いていた。新宿という街自体がハプニングを呼び込む一つの劇場、一つのスペクタクル、あるいは一つの祝祭広場を志向していたのだ。では、現在の新宿はどうか。かつてのようなエネルギーに満ち溢れた新宿独自の文化は失われてしまったのだろうか」(展示概要より抜粋)

この展示では、新たに発見された劇団現代人劇場『想い出の日本一萬年』(作:清水邦夫、演出:蜷川幸雄、アートシアター新宿文化、1970)の貴重な舞台映像や、大島渚監督『新宿泥棒日記』(1969)の上映をはじめ、写真やポスターなどさまざまな資料から新宿の文化史を辿り直すとともに、新宿の今を検証する。そして磯崎新による幻の新都庁案で提示されていた祝祭広場の思想を手がかりに、祝祭都市新宿の未来像の検討も試みる。

かつて唐十郎は「新宿見たけりゃ 今見ておきゃれ じきに新宿 原になる」と、“紅テント”状況劇場のチラシに予言を載せた。唐組の紅テントはいまも新宿で興行を続け健在だが、唐の述べたあの言葉をどう解釈すべきなのだろうか。また、アートシアター新宿文化から騒乱の季節の象徴たる舞台作品を発信し続けた蜷川幸雄の死を、今どのように演劇史のうえに位置付けるべきなのか。そして今なお椎名林檎の歌舞伎町の女王の幻影とすれ違うことは果たして可能なのだろうか。……ともあれ、かように新宿への思い出や思い入れが少なからずある人には興味津々の、刺戟に満ちたイヴェントといえるのではないか。

なお、本展に関連した関連イベント「文化の街・新宿の歴史と未来 ~街を支えるリーダーたち~(座談会)」「新宿 1968―69 ドキュメンタリー/ハプニング/ジャズ(上映会&トーク)」も開催される。

イベント情報
特別展
あゝ新宿―スペクタクルとしての都市 展

 
■会期:2016年5月28日(土)~8月7日(日)
■休館日:6月1日(水)、6月15日(水)、7月6日(水)、7月20日(水)
■会場:演劇博物館・2階展示室
■入館無料
■主催:早稲田大学演劇博物館
■公式サイト:http://www.waseda.jp/enpaku/ex/4395/

<関連イベント>
 
関連座談会
「文化の街・新宿の歴史と未来 ~街を支えるリーダーたち~」


【登壇者(敬称略)】
吉住健一(新宿区長)、高井昌史(紀伊國屋書店代表取締役会長兼社長)、染谷省三(中村屋取締役相談役)、髙野吉太郎(新宿高野代表取締役社長)、鎌田薫(早稲田大学総長)、岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)(司会)
■日時:2016年 6月30日(木)14:45~16:15(14:00開場予定)
■会場:早稲田大学 国際会議場井深記念ホール
※事前申込制/先着順 参加無料

 
関連上映会&トーク
「新宿 1968―69 ドキュメンタリー/ハプニング/ジャズ」


【登壇者(敬称略)】
山下洋輔(ジャズピアニスト)、田原総一朗(ジャーナリスト)、五箇公貴(テレビ東京プロデューサー)、宮沢章夫(劇作家・演出家・批評家、早稲田大学教授)、松井茂(情報科学芸術大学院大学准教授)、岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長)(司会)
■日時:2016年 7月8日(金)17:30~20:30(開場 17:00予定)
■会場:早稲田大学 大隈記念大講堂
※事前申込制/先着順 参加無料
 
■上記全般に関する問い合わせ
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学内
TEL:03-5286-1829(平日9時~17時)
FAX:03-5273-4398
E-MAIL:enpaku@list.waseda.jp

公式サイト:http://www.waseda.jp/enpaku/
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