玉城裕規が演出家・菜月チョビに「好きです!」と告白!? 舞台『曇天に笑う』製作発表レポート
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舞台『曇天に笑う』(左から)細貝圭 松田凌 植田圭輔 玉城裕規 百瀬朔
舞台『曇天に笑う』が、5月27日より銀河劇場にて上演される。本作は、2015年の初演時に
殺陣を披露 植田圭輔、百瀬朔、松田凌
曇天火役・玉城裕規
5月15日に開かれた製作発表には取材陣に加え、抽選で選ばれた一般客も参加。オーディエンスの熱い視線が注がれる中、先陣を切って登場したのが、安倍蒼世役の細貝圭だ。殺陣が見どころの本作らしく、挨拶代わりに見せ場の立ち回りを披露。曇空丸役の植田圭輔、曇宙太郎役の百瀬朔、金城白子役の松田凌が次々と姿を見せ、襲いかかる敵たちを鮮やかに切り倒した。そして最後に現れた曇天火役の玉城裕規が、華麗な二刀流で敵を撃破すると、場内からは自然に拍手が。熱気あふれる殺陣を間近で目撃した興奮に、つめかけたファンも頬を紅潮させていた。
唐々煙の描き下ろしイラスト
初演のイメージをもとに描いたという原作者・唐々煙の描き下ろしイラストが紹介された後、主要キャストの玉城、植田、百瀬、細貝、松田に加え、脚本を担当した高橋悠也、演出の菜月チョビの7人が改めて登壇。初演の感想を尋ねられた高橋は「呼吸困難になるくらいだった」とコメント。「3時間ずっと息を止めてたんじゃないかと思うくらいエネルギーある舞台だった」と称賛し、「次に観に行く時はスッポンか何か食べてから行きたい」と笑わせた。もともと人見知りだという菜月は「今回は2回目なので、もう人見知りを超えて、仲良くなるのも超えて、仲悪くなるくらいの勢いで最後まで作品をつくっていけたら」と抱負を掲げ、「二度と会いたくないって言葉をもらえるくらいまでいきたい」とユニークな表現で意気込みを述べた。
脚本・高橋悠也
演出・菜月チョビ
さらにキャスト同士の印象について、まず玉城が植田を見つめながら「若いのにしっかりしていて、ちゃんと芯を持ってて、すごいなあと思う」と口火を切ると、植田は「恥ずかしいですね、何だか」と赤面。バトンを受け取った植田は百瀬に対して「わりと人見知りな子なんで、それが解けた時がやっぱ可愛い」と劇中さながらの兄弟愛を覗かせ、人見知りな百瀬の心を強行突破した秘訣を「お菓子とかご飯をあげまくってなつかせたんです。だから僕はペットだと思っています」と話し、会場の笑いを誘った。
曇空丸役・植田圭輔
そんな百瀬は細貝に向けて「僕がちょっかいとかかけたり、ふざけてたりしたら全部拾ってくれるんですよね」と笑顔。「(稽古場に)靴を脱いで置いてたら隠したりするんですよ。精神年齢は同じだと思っています」とちょうど10歳上の大先輩にまさかの辛口ジョークを飛ばした。これには細貝も「タメ(同い年)と思っています」と苦笑い。また、細貝は初共演の松田について「綺麗な顔してらっしゃりますよね。でもね、凌のいちばん好きなのは笑顔なんですよ。スッとした顔からクシャッとなるのがいい。ちょっと笑ってみ?」とアピール。「そんなの笑えないじゃないですか」と照れ臭そうに顔を隠す松田に、細貝は「クールな子かと思ったら全然明るくてボケたりもするし、すごく面白いなって。共演できて嬉しいです」と目を細めた。
安倍蒼世役・細貝圭
金城白子役・松田凌
「思わぬ汗が滝のように流れているんですけど」と恐縮しきりの松田は、主演の玉城の印象を「役者から信頼される役者」と称え、「個性が強いので、その個性を自分で全面的に活かしているところは役者としても勉強になる」と尊敬の眼差しを送った。「個性を全面的に出してるつもりが一切なかったんだけど。たとえばどんなところが?」と質問を返した玉城に、松田は「顔」と即答。「個性っていうか生まれつきだからね」と玉城がツッコむと、さらに「まつ毛とかすごい長いですよ。3メートルくらいある」とボケ返し、前列の観覧客に「(玉城のまつ毛が)たぶん届いてますよね」と問いかけ、頷く反応を見て「ほら、やっぱり届いていると思った。優しいですね、みなさん」と感心。丁々発止のやりとりを繰り広げた。
曇天火役・玉城裕規
また、稽古中の裏話を聞かれた玉城は、休憩中、演出席に座りながら軽食をする菜月の足が床に届いていないことを指摘。さらに「サンドイッチを両手で持って縮こまって食べるんです」とその様子を細かく描写し、「うん、好きです!」と突然の告白! 稽古中に厳しいダメ出しを受けることもあると言うが、「たまにそういう愛らしいところを見ると、素敵だな、この方についていこうと改めて思う」と信頼を寄せていた。
「お腹が空いた」という台詞が多い百瀬は「普段そんなに食べないんですけど、そういう台詞を言っているとお腹が空いてくるもので、稽古中にケータリングのお菓子を食べてたら、ついに食べ過ぎだって禁止令が出ました」と初演時の想い出を回想。そのため、今回はお菓子を我慢し、稽古場で隠れてカップヌードルを食べているそうで、「そしたら玉城くんが来て、汁だけちょうだいよって中学生みたいなこと言ってくる」と暴露した。カップヌードルの危険な誘惑にふたりとも骨抜きにされたらしく、お互い食べているのを見ると、つい自分も次の日に買ってしまうという連鎖現象が発生中。「ちなみに今日の朝も食べたから、オレ」と明かす玉城に、「じゃあ、明日食べます」と百瀬が茶目っ気たっぷりに応じ、息の合ったところを見せた。
玉城は本作の魅力を「強い絆であったり愛にあふれている作品」と解説し、「それを表現するには、僕ら自身が100%120%の力を出さないとお客様には伝わらない」と気を引き締め直した。「キャスト・スタッフ、身削って魂削って精一杯舞台上で生きますので、アニメ・漫画とは違う舞台『曇天に笑う』ぜひ楽しみにしていただけたらと思います」と宣言。万雷の拍手に自信の表情を浮かべていた。
舞台『曇天に笑う』
■5月27日〜6月5日
天王洲 銀河劇場
<料金>プレミアムシートA/B 9,500円 S席 8,000円 A席 6,000円
<問い合わせ>東京公演:03-5769-0011(10:00〜18:00)
■6月10日~11日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
<料金>S席(非売品特典付き)9,800円 A席8,500円
<問い合わせ>大阪公演:06-6377-3888(10:00〜18:00)
原作:唐々煙(マッグガーデン刊)
脚本:高橋悠也
演出:菜月チョビ
主催:日本テレビ/ローソン
出演:玉城裕規、植田圭輔、百瀬朔/細貝圭、入来茉里、福井博章、横山一敏、蒼山真人/今奈良孝行、秋元龍太朗、兒玉宣勝、仁藤萌乃、橘輝、小澤亮太/佐藤賢一、細川晃弘、柏木佑太、宮川連、杉浦勇一、鍛治洸太朗/松田凌、藤木 孝