村井良大、彩吹真央、駒田一が魅せる胸キュン! 舞台『キム・ジョンウク探し』公開稽古
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村井良大・彩吹真央 (Photo:Komurasaki)
韓国発のオリジナルミュージカルが日本上陸!日本版・ミュージカル『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』が、6月12日(日)からよみうり大手町ホールにて、6月29日(水)からサンケイホールブリーゼ にて上演される。
2006年に韓国・大学路で幕を開け、多くの観客に愛され続け、2014年までロングラン公演となった本作、初恋の人である「キム・ジョンウク」と「初恋を探してあげる男」の2役を村井良大が、「初恋を忘れられない女」を彩吹真央が、そして父、母、インド人、若い女、おばさんなど一人で22役を駒田一が演じる3人芝居。
5月29日、本作の稽古場にお邪魔した。
この日観たのは2幕。初恋を探してあげる男・村井と、初恋を忘れられない女・彩吹のやり取りからスタート。どうやら「キム・ジョンウク」を名乗る様々な男性を呼び寄せて女と対面させてみる…という場面のようだ。二人のやりとりの合間を縫って、駒田が次々と別の人物に扮して登場する様は、本当に笑いが止まらない。稽古ということで、当然ながら「舞台袖」で駒田が次の役にチェンジする姿も見えているのだが、それはまさに時間との闘い。少しでも余裕があると汗だくの駒田をスタッフがうちわであおいでいるのが印象的だった。
(Photo:Komurasaki)
(Photo:Komurasaki)
彩吹が演じる女は、いわゆる「こじらせ女子」とでもいうべきか。テンションの上がり下がりが激しく、身勝手でめんどくさそうな女。だが、どこか彼女に共感できる愛らしさが感じられる。彩吹の様々に変わる表情は観ていて本当に気持ちがいい。先に上演された「九条丸家の殺人事件」でも思ったが、コメディエンヌとしてただいま絶好調といったところかも。
(Photo:Komurasaki)
(Photo:Komurasaki)
そして「探してあげる男」村井は、依頼者の女性に振り回されっぱなしな役どころがこれまたハマリ役。のび太くん(笑)のようなメガネ姿が、より一層、押され弱そうな男子というイメージを深めているようだ。一方で我慢できずブチ切れるときは「あなたを心配しているからこそ」本気で怒っているんです!という想いが非常に伝わる。芯の強さ・心のあたたかさを感じさせる魅力的な俳優だ。
(Photo:Komurasaki)
(Photo:Komurasaki)
なんといっても注目したいのは一人で22役(本当は24役らしい!?)も演じ分ける「マルチマン」駒田。ただ登場するだけでも十分おもしろいのだが、その役に応じたステージのひっかき回し方は見事の一言。もちろんかき回すだけではなく、ときには男女を温かく見守る役割も果たすことで、この物語の「柱」の役割をも果たしている。キャリアも実力も、そして年長者だからこその頼りがいも感じさせる駒田の存在なしでは実現不可能な作品なのかもしれない。
(Photo:Komurasaki)
(Photo:Komurasaki)
本作は韓国発のミュージカル、ということで、もちろんセリフに登場する名前などの単語はハングルだが、登場人物の生活習慣や文化、感情の動きなどは日本人が観て違和感のないものとなっていた。そして音楽は非常にポップで心躍らせる。三人の歌を聴いているだけで胸がキュンとなったり、キム・ジョンウクを探す二人を応援したくなる。終演後はきっと笑顔で会場を後にできそうな作品になりそうだ。
さて、「キム・ジョンウク」は見つかるのか。どんなエンディングが待っているのか。ぜひ本番の舞台で見届けていただきたい。
(Photo:Komurasaki)
【おまけ】
稽古前。すっと近寄ってきた駒田が、弊社のカメラを手に取り、オフィシャルカメラマン風に撮影スタート。駒田に撮られていることに気が付いた村井らが「何やってるんですか(笑)」と突っ込むと「いや、カメラマンに転職しようかなーって!」と口走り、笑いを取っていた。そんな駒田カメラマンの作品と撮影中の様子をご紹介します!
(左)駒田カメラマン、(中)&(右)駒田カメラマン撮影写真
■上演台本・作詞・演出:菅野こうめい
■音楽監督:かみむら周平
■振付:広崎うらん
■出演:村井良大・彩吹真央/駒田一
■演奏:かみむら周平(Key)/窪田晴男・伊平友樹(Gt.)/バカボン鈴木(Ba.)/山下嘉範(Dr.)
■日程・会場:
2016/6/12(日)~2016/6/26(日) よみうり大手町ホール (東京都)
2016/6/29(水)~2016/6/30(木) サンケイホールブリーゼ (大阪府)
■公式サイト:http://hatsukoi-musical.com/