ゴッホが描いた「ゴッホの椅子」、その魅力を探る書籍が敢行

2016.6.3
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アート

『ゴッホの椅子』

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2016年6月2日(木)に、書籍『ゴッホの椅子』が刊行された。

画家のフィンセント・ファン・ゴッホが自身の作品の中で頻繁に描いた椅子。日本では「ゴッホの椅子」と呼ばれて知られている。本書は、この椅子に魅了された人間国宝で木工家の黒田辰秋とゴッホの椅子のかかわり、そしてこの椅子の魅了を余すことなく紹介した一冊。黒田辰秋による椅子の制作現場やスペイン探訪、スケッチなど、初めて公開される貴重な写真や資料を紹介している。

日本にこの椅子を初めて紹介した濱田庄司をはじめ、民藝運動のリーダーたちもこの椅子のファンだったとのこと。彼らの孫にも取材を敢行。また、今でもゴッホの椅子に魅せられている松本民藝家具の池田素民氏や、西洋民芸グランピエの岡田夫婦、建築家の中村好文氏などにもインタビューを行っている。

また、1960年代に辰秋が訪れたゴッホの椅子を制作してスペイン・グアディスへ、約50年の時を経て著者が訪れたルポなど、さまざまな角度からゴッホの椅子の魅力に迫った一冊となっている。椅子や木工、黒田辰秋好きばかりでなく、民藝に関心のある人にもおすすめだ。

 

書籍情報
『ゴッホの椅子』

著 者:久津輪 雅
仕 様:B5変形判、160ページ
定 価:2,300円+税
配本日:2016年6月2日(木)
ISBN:978-4-416-51606-5

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