大山真志が3年ぶりに『Club SLAZY』に帰ってくる! 若手俳優によるエンターテイメントショーが開幕間近
『Club SLAZY』大山真志 ⒞2016CLIE/CSL
若手実力派のミュージカル俳優やダンサーたちが集結する舞台『Club SLAZY』は、2013年の初演以降シリーズ化され女性を中心に人気の公演である。そんな本シリーズの最新作『Club SLAZY-Another World-』が、2016年7月6日(水)から7月17日(日)まで新宿FACEにて上演される。歌あり、ダンスあり、ドラマありの公演はミュージカルではなく、あくまで“エンターテイメントショー”。そして今回の最新作では、初演に出演した大山真志が再び舞台に立つことも話題となっている。SPICEでは、3年ぶりの『Club SLAZY』への復帰となる大山真志に本作の魅力と出演への想いを語ってもらった。
――大山さんは、3年ぶりの御出演になるんですよね。
はい。久々に帰って来ます。思えば、1st をやった時には、こんなに続編まで出来る作品になるとは思わずに、模索しながらやっていた状態だったので、ここまでこのシリーズが大きくなって僕が帰って来れたというのは、すごく嬉しいことだなと思ってます。続編については、舞台を観にいったシリーズもあるんですけど観に行けなかったものは、ネットの動画配信で……。ちゃんと自分でお金を払って、有料でしっかり観ていました(笑)。
――お客さんとして観た時の感想を教えてください。印象は違いました?
そうですね。最初の頃に比べて、2nd、3rd、4th と続いていくうちに、1人1人の人間性の深みだったり個性だったりっていうのを、すごく濃く、深く描く作品になったんだなというのを感じていました。僕は実は、1st をやった時に自分の中で「あれはこうしとけば良かったな」、「あれ、やっとけば良かったな」というのが結構あって、納得できてない訳ではないんだけど、悔しさが少し残ってたんですよ。だから、2ndと3rdが上演されている時にも、「やりたい、やりたい」とは言っていて。それで今回は「Another World」ということで、また戻ってくることができたので、3年分の想いをぶつけてみたいと思っています。
――周りの方も濃くなったところに、3年分濃くなった大山さんが戻ってくるって感じなんですね。
そうですね。色々経験も積んできましたし、今回のSLAZYの中で、3年分大人になった、役者として成長した自分をお見せできたらなと思います!
『Club SLAZY』大山真志 ⒞2016CLIE/CSL
――では、今回の大山さんの役所を教えてください。
僕は、1st の時には、『Club SLAZY』の中のトップエースのアクトという役をさせていただいたんですけれど、今回も同じ役になります。そして、このアクトが『Club SLAZY』に戻ってきたというところから、物語が始まる感じになります。詳しい内容はというと……。これ、どこまで言っていいのかな(笑)。まだ言えないことが結構多いんですけれど、「Another World」ということもあって、今までの『Club SLAZY』の作品につながる過去の話も、たくさん出てくる作品になっている点が面白いんではないと思っています。「あ、ココとココがつながった!」みたいな部分とか、「実はそうだったのか、謎が解けた」みたいな部分たくさん詰まってるんで。ずっと観て来てくださっている方はもちろん、初めて観る方にも楽しめる作品になっているんじゃないかと思っています。
――今回、新しくチャレンジしたいことなどはありますか?
そうですね……。今回、新しくこの作品に関わる、長倉くんとか東くんとかも出てくるので。僕は今回は、出てくる人達との関わりを大事にして、みんなと色々話し合いながら、深く作っていけたらいいなと思っています。ストーリー的に言うと、1st の以前の話なんですよね。今、4th まで進んできているんですが、その先につながる話もあり、それ以前の話もあり……。過去と未来が交錯していく感じが凄く面白いので、そのあたりを上手に表現できたらいいなと考えています。何故この人がこうなったのか。何故そういう性格になったのか。っていうのが、深く描かれてるんですよ。
――出演者の方々は、皆さん同世代の男性ばかりなんですよね。
はい。同世代の男性ばかりで舞台をやるのは、最近では、結構珍しいんですよね。僕は『グランドホテル』みたいなグランドミュージカルも大好きなんですが、やっぱり、こういう同年代の男性達と、お互い高めあいながら、「俺も負けないぞ!」と、若い力で(笑)、競い合い、協力しながら作り上げていけるという作品に挑戦できるのも、嬉しいですよね。色々なことに挑戦してきて、今のタイミングでまた、こういう作品に戻って来れたというのは、どれだけ成長できたかも確認できますし、自分の力試しみたいな点でも、楽しみだなと思っています。
『Club SLAZY』大山真志 ⒞2016CLIE/CSL
『Club SLAZY』大山真志 ⒞2016CLIE/CSL
――この3年間で、舞台に対する思いやスタンスで、変わってきている点はありますか。
具体的には、何が変わったかな……(笑)。すごく簡単で実は難しいなことなんですけど、相手の言った言葉に対して、素直に言葉を返せるようになった感じはしますね。今回は特に、現代モノということで。役を作るという部分では、どの舞台でもスタンス的には変わらないんですけど、『Club SLAZY』に関していうと、より等身大の部分で色々話し合って作っていけるんじゃないかと思っていて……。というのも、今回の出演者の方達は、ほぼ全員ご一緒させていただいたことがあって、知り合いなんですよ(笑)。だから、気持ち的にも安心できるし。何より、役のキャラクターが、わりと本人の個性に近い部分も盛り込んで描かれているので、話し合いながら作っていくことで、よりお互いの個性も引き出していけたらなという感じですね。みんな役に合っていますし。
――大山さんとアクトの共通点は、何でしょう?
似ているところは……何だろう。わりと素直なところかな。言葉にあまり嘘がないってことが、今回発覚しまして(笑)。自分の役は、わりと素直な人だったんだなというのがわかったんですよ。だからその素直な部分をもっと出していければいいなと。でも僕は、普段はこんなにキザなヤツではないです(笑)。そういう部分は、ちゃんと研究して、アクトになりきって、作っていければと思っています。
――ちなみに、キザだったり、セクシーな部分は、どうやって勉強されているんですか?
何ですかね……。あ、僕は小さい頃、宝塚のビデオがずっと家の中で流れたんですよ。母が好きだったので。それは今、結構役に立っているかもしれません(笑)。僕も結構好きですし。あと、1st の時は初回ということで、とにかくがむしゃらだったので今回は少し余裕を持って、よりアクトの個性を表現していこうと思っています。
『Club SLAZY』大山真志 ⒞2016CLIE/CSL
――では、ファンの皆様へメッセージをお願いいたします。
最近、若手俳優が漫画原作の作品やミュージカルに出演する機会が増えてきていて、その中で『Club SLAZY』は、ミュージカルでもなく、ショーでもなく、結構オリジナルなジャンルだと思うんですよね。ダンスもあるしドラマもあるし、歌もあるけどミュージカルではないし、みたいな部分で。だから、そのオリジナルな作品の感じをお客さんにも楽しんでいただければいいなと思っています。ストーリーは、現時点では言えないことが多くて残念なんですけど。僕、実は今回のラストもの凄く好きなんですよ(笑)。初めて観た方は、最初の作品から観たくなるんじゃないでしょうか。DVDも出ていますし。ということで、期待して観に来てください!
(撮影=児玉大輔)
⒞2016CLIE/CSL
■日時:2016年7月6日(水)~7月17日(日)
■会場:新宿FACE
■出演:大山真志、加藤良輔、法月康平/Kimeru、東 啓介/後藤健流、長倉正明、石坂 勇 ほか