客席360°回転の新劇場、劇団☆新感線『髑髏城の七人』小栗旬主演でこけら落とし
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劇団☆新感線「髑髏城の七人」花鳥風月 produced by TBS キャスト
2017年春、豊洲にオープンするアジア初の没入型エンターテインメント施設「360°シアター StageAround TOKYO」。この施設の正式名称が「IHIステージアラウンド東京」となり、そのこけら落とし公演が、小栗旬主演、劇団☆新感線の『髑髏城の七人』 Season花 produced by TBSとなることが決定した。
「IHIステージアラウンド東京」の建設地は、東京ウォーターフロント・豊洲埠頭地区のゆりかもめ「市場前駅」の駅前。周辺には、今年11月オープンの豊洲新市場や18年夏オープン予定の商業施設「千客万来」、そして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技施設・選手村の建設が計画されている場所。1300人以上もの観客を乗せて360°回転する円形の客席を劇場中央に配置し、その周囲をステージとスクリーンがぐるりと取り囲む斬新で壮大な劇場システムにより、他では決して味わえない刺激的で新しいエンターテインメント体験ができるのが新劇場の最大の魅力。この劇場システムは、2010年10月、オランダにて誕生。以降、この劇場システムを使いたい、と世界各国からオファーが相次ぐなか、TBSが日本でのシステム使用独占権を獲得。ロンドンでも2017年に同システムを使った劇場がオープン予定だが、日本ではこれに先立ち世界で2番目のオープンとなる。
劇場平面図イメージ
そんな斬新な新劇場のこけら落とし公演となる『髑髏城の七人』とは、劇団☆新感線の主宰・いのうえひでのりによる演出と座付き作家・中島かずきが手掛けた脚本による同劇団の代表作のひとつ。神話や史実などをモチーフとしケレン味を効かせた時代活劇【いのうえ歌舞伎】シリーズの真骨頂であり、1990年に産声を上げて以降、1997、2004、2011年と“7年ごと”に上演されてきた。
さて、2017年3月から、“7年ごと”の年にあたる2018年まで、同劇場にて『髑髏城の七人』を1年3か月にわたり上演していくが、この上演期間を“花・鳥・風・月”の4シーズンに分け、シーズンごとに全て異なるキャスト、脚本・演出も練り直し、全く違ったアプローチの『髑髏城の七人』を上演していくという。
その第一弾のシーズン《花》公演に出演するのは、2011年に上演された『髑髏城の七人』で主人公・捨之介を演じた小栗旬。実に6年ぶりの新感線参加となる。さらに、山本耕史、成河、りょう、青木崇高、清野菜名といった新感線初参加となる個性豊かな顔ぶれや、2003年の『阿修羅城の瞳』以来13年ぶりの参加となる近藤芳正、そして古田新太、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、礒野慎吾、吉田メタル、保坂エマといったおなじみの劇団員も集結する。
今回の出演について、小栗、山本、古田は次のようにコメントしている。
<小栗旬>
この劇場は360°セットやプロジェクターがあるので、やろうと思えば、場面転換や暗転がなくても芝居を続けることができるので、お客さんを飽きさせない作品作りがとても豊かにできるのではないかと思います。『髑髏城の七人』への出演オファーをいただいてからできる限り毎日殺陣の練習をしています。次はもっといろいろ準備をして、殺陣の成果もお見せできるかも…。来年の3月から、約3か月の間この劇場に通うので、芝居が生活の一部になる。それがどのような日々になるのかとても楽しみです。それだけ同じ期間一緒に過ごすカンパニーと一つの作品を一から作り上げることも楽しみですね。この作品は、(2011年の時も)どの世代の方も観て喜んで帰ってくれるので、今回も老若男女問わず、日本独自の時代活劇を楽しんでいただけると思います。しかも客席は回りますし、テーマパークに遊びに来た感じで面白い時間を共有してほしいです。
<山本耕史>
ステージアラウンドのこけら落とし公演である『髑髏城の七人』に出演出来ることを光栄に思います。こけら落としの舞台に立つことは人生に何度も経験で出来ることではないので嬉しいですね。劇団☆新感線の作品に参加させていただくのは今回初めてということもあり、いのうえひでのりさんがどのような演出をされるのか、中島かずきさんが今作のためにどのような脚本を書いてくださるのか、とても楽しみにしております。360度すべてが舞台で、客席が回転する劇場がどんなものなのか…今は想像でしかありませんが、間違いなくクリエイターや役者の好奇心をそそるものですし、同時に良い意味で苦しめられる空間になるのではないでしょうか。しかも85公演!共演者の皆様と力をあわせて最高の作品を創っていけたらと思います。来年春までにさらに体力をつけなければですね。
<古田新太>
『髑髏城の七人』には1990年の初演から3回出演しています。最初はラストシーンも決まってないまま本番迎えるという恐ろしい程のバッタバタでしたし、一作前の出とちりの罰ゲームで始まった作品でした。それから1997年の再演、2004年のアカドクロがありましたが、次、おいらが出るときは、バカドクロをやろうなんて思っていたのに、まさか、360度客席が回転する劇場でやることになるなんて。初演のテント小屋で、いや、去年まで、想像もしていなかったですが、この歳で新たな挑戦ができるのは、本当に楽しみです。早く、初日にならないかなぁ!
IHIステージアラウンド東京 外観イメージ
《花》公演に続く《鳥》公演、《風》公演、《月》公演ではどのようなキャストと演出になっていくのか。ひとつの作品で1年以上にわたる超ロングラン公演は、結成36年(2016年6月現在)を越えた劇団☆新感線にとっても初の試み。テーマを変え、人を変え、視点を変えて、長きにわたって物語る『髑髏城の七人』となるに違いない。
まずは来春の《花》公演を楽しみに待ちたい。
■日程:2017年3月30日(木)~6月12日(月)
■会場:IHIステージアラウンド東京(豊洲)
■演出:いのうえひでのり
小栗旬、山本耕史、成河、
りょう 青木崇高 清野菜名、
近藤芳正
古田新太 ほか
■料金:S席13,000円 A席9,800円 (全席指定・税込)
■公式サイト:http://www.tbs.co.jp/stagearound/