宮藤官九郎の誕生日祝いに「四角い」謎の男が乱入! 映画「TOO YOUNG TO DIE!」舞台挨拶
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清野菜名、宮藤官九郎、皆川猿時
宮藤官九郎監督最新作、長瀬智也・神木隆之介出演「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」が、観客動員数91万人超、興行収入12億円超の鬼ヒット公開中!!ということで、7月19日(火)TOHOシネマズ新宿にて記念の舞台挨拶が催され、映画の上映後に宮藤監督と赤鬼・邪子役の清野菜名、長瀬率いる地獄図(ヘルズ)のライバル、ガールズバンド「デビルハラスメント」ボーカル・じゅんこを演じた皆川猿時が登壇した。
清野菜名、宮藤官九郎、皆川猿時
不慮の事故で地獄に落ちた17歳の高校生・関大助が、黄泉返りを目指して、地獄専属ロックバンド・地獄図を率いる赤鬼・キラーKのもとで鬼特訓する、という物語。
この日の質疑応答は、観客の質問に三人が答えるという和やかなもの。初日から数えて5回目の鑑賞となる、ある男性客は、皆川に「じゅんこ役はハマったか?」と質問。すると皆川は「とにかく恥ずかしかった。嬉々としてやってる訳じゃないんですよ。また地獄より現世のじゅんこになるほうがもっと恥ずかしかった。普通のメイクだからね」と告白すると、宮藤も「小さい声で恥ずかしい、恥ずかしいって言ってたよね」と振り返る。
皆川猿時
宮藤官九郎
清野から見たじゅんこは、「強烈で。でも脚の毛がなくてびっくりしました」と現在ジャングルのような皆川の脛毛を見ながら語る。この言葉に宮藤は、「あの時、毛を剃ったんだよね。当時、舞台をやっていて、皆川は狼男の役だった。だから毛がなくちゃダメ、でも映画のほうは女子高生の役なので毛があっちゃダメ…まさに「ヘア論争」だよね!」と笑いを誘う。結局、女子高生なので靴下を履いている中の部分は剃らずに残し、外に見える部分だけ毛を剃った、と裏話を語っていた。
清野菜名
「じゅんこ」の脚はモジャモジャ!
「宮沢りえさんと中村獅童さんにどのように今回の役をオファーしたのか?」という質問に宮藤は、「(宮沢には)台本を渡して『これが君の役だから!』とマーティン・スコセッシのように言いました。でも獅童さんには自分では言えませんでした。後日、獅童さんから「精子の役、喜んでやらせていただきます」というメールが入ったので「精子ではありません。我慢汁です(笑)」と返したら、「我慢汁、なおのこと頑張らせていただきます」と律儀な返事が届いたそうだ。
「じゅんこがアカデミー賞で助演女優賞を取ったらどうするか?」という予想外の質問について、皆川は「助演女優賞だったらいただきます」と笑いながら答える。この質問について監督としては「和田アキ子さんが白組で紅白に出たくらいの嬉しさかな(笑)でも女優賞だけでなく他の賞もほしいですね。この人だけ助演女優賞を取ったら屈辱ですね。何のために俺映画作ったんだろうって」と困りながら笑っていた。
宮藤官九郎、皆川猿時
「いつも笑ってしまうシーン」として宮藤が挙げたのが「清野さん演じる邪子が『お前、地獄に落ちる要素、満載だな!』って言う前の神木くんの「ある訳ないじゃないですか~!」の発言。あの神木くんがどうしてあの瞬間、あんなバカになるんだ?そう思うくらいバカになるんですよ」
清野菜名
イベント後半では、この日7月19日に46歳の誕生日を迎えた宮藤監督に特製ケーキが贈られるサプライズ企画が!宮藤が誕生日と聞いて清野は「うちのお父さんと同い年!今日お父さんも誕生日です!生年月日全部一緒です!すごい!」その言葉に宮藤は「まったく一緒だね!」と喜びつつも、軽く膝から崩れそうに凹んでいた。
鬼カワイイケーキ☆改めて、お誕生日おめでとうございます!
気を取り直して「西田ひかるさんのバースデーイベント以来ですよ(笑)」と記念撮影に応じようとした宮藤が突然客席を見て笑い出す。宮藤の目線の先、カメラマンが座る最前列ブロックの端席に、黒いキャップに黒縁眼鏡、マスク姿の怪しい人物が座っており、その手には何かを広げていて…。
謎の男!
「あれ…」ああ!(笑)ちょっとあなた、立ちなさいよ!…三宅弘城さんです!」宮藤、皆川と同じく大人計画に所属し(劇団としては三宅はナイロン100℃に所属)、またグループ魂では「石鹸」という名でドラムを担当する三宅弘城が、本当のサプライズで会場に潜んでいたのだった。
「これ、もしストーカーだったら絶対触れちゃいけないヤツだよね(笑)でもよく見たら“四角いな”って」と宮藤。三宅の角ばった顔に突っ込みながら大爆笑。そんな三宅は持っていた手作りの横断幕を宮藤に手渡し、それも持った状態で記念撮影となった。
謎の男、ステージに乱入!
宮藤にお祝いの横断幕を手渡す三宅弘城
予想外の珍客に「勝手にきたの?あたまおかしいんじゃないの?」と内心喜びながらもツッコミつづける宮藤。ちなみに三宅の登場はごく一部のスタッフにしか伝えられておらず、スタッフですら「え?あれ誰?」状態だったそうだ。
ちなみに三宅は「映画、まだ観てない」とのこと。これには皆川が「いい加減にしろよ」とさらに突っ込んでいた。
もうすぐ公開から一か月。自身へのサプライズ企画に喜びつつも「とにかくこの映画は大きな画面で、大きな音で聞いてほしい。DVDになるまで待つという友達がいたらぜひ映画館に連れてきてください」と改めてPRする宮藤だった。
■公開: 2016年6月25日(土)より全国公開
■監督・脚本:宮藤官九郎
■出演:
長瀬智也、神木隆之介
尾野真千子、森川葵
桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、シシド・カフカ、清
古田新太
宮沢りえ
■映画公式サイト:TooYoungToDie.jp