競うのは演奏ではなく、企画! 宗次ホール主催、“くらしの中にクラシック”コンテスト

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クラシック
2016.8.22
6月26日に行われた中間プレゼンの様子

6月26日に行われた中間プレゼンの様子

名古屋市の中心部に位置する宗次ホール。今までの常識では考えられない“企画力”を武器に名古屋の人々に愛され、クラシック音楽ファンを増やし続けている。

そんな宗次ホールでは、これまでに『宗次エンジェルヴァイオリンコンクール』や『宗次ホール弦楽四重奏コンクール』、さらにはツィゴイネルワイゼン一曲だけで審査をする『ツィゴイネルワイゼンコンクール 』なるものまで行うなど、多くのコンクールを行ってきた。そして、今月31日に新たに行うコンテストは、演奏ではなく「コンサートの企画」を競う“くらしの中にクラシック”コンテスト。

なぜ、このコンテストを開催するのか。それは宗次徳二オーナーの想い、さらにはクラシック音楽業界のさらなる発展のためだという。

「クラシックコンサートへ足を運ぶ人は人口の1%くらいしかいないのではないでしょうか? 宗次徳二は『若手の演奏家に多くの檜舞台を提供したい』という想いがあります。そのためには集客が必要。集客するためにはクラシックファンを増やさなければいけません。そこで、クラシック音楽にあまり興味のない人にもコンサートに足を運んでいただけるよう、様々な戦略を立てて新しいクラシックファンを創出してきました。そして、クラシック音楽業界のさらなる発展を目指し、今回はマーケティングや音楽学、アートマネージメントを学ぶ学生たちに新しい視点でアイディアを提案していただきたい」と、宗次ホール総括支配人 野間晴久氏。

コンテスト当日は、4つの大学の学生がそれぞれ15分でプレゼンを行う。その後はさすが宗次ホール。「一度は聴いてみたいクラシックの名曲たち」と題して弦楽四重奏の生演奏。最後にプレゼンの結果発表というスケジュールになっている。

演奏活動をする人にとって、これまで以上に必要になってくるであろう“企画力”を学ぶことができる場であり、マーケティングに興味があって会場に来た人にとっては“生演奏初体験”の場になるかもしれない。

色々な要素が絡み合って生まれるのが“コンサート”なんだということを改めて考えさせられる機会となるだろう。

イベント情報
”くらしの中にクラシック”コンテスト 音楽ホールマーケティングコンテスト&コンサート

◆日時:2016年8月31日(水)13:30開演(休憩あり/16:00頃終演予定)

第1部:各大学プレゼンテーション
「クラシックコンサートへ足を運ぶ人を増やすためのアイディア・施策の提案」
第2部:クラシックコンサート
「一度は聴いてみたいクラシックの名曲たち」 
第3部:結果発表及び表彰式

会場:宗次ホール(名古屋・栄)
◆出演(第2部 コンサート):亀谷希恵、春日井久美子(Vn) 、樹神有紀(Va) 、堀田裕司(Vc)
◆曲目:
J.シュトラウスⅡ/トリッチ・トラッチ・ポルカ
ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番
真田丸テーマ 他
◆料金:1000円(自由席)

公式サイト:http://www.munetsuguhall.com/​
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