7人のアイドルたちの集大成がここに! AIKATSU☆STARS!のミニライブ付上映会を写真つきでレポート
AIKATSU☆STARS! 撮影=牛島康介
『劇場版アイカツスターズ!』 AIKATSU☆STARS! ミニライブ付上映会 2016.8.27(土) 丸の内TOEI
「アイドルの1番星になる」 ——テレビアニメ『アイカツスターズ!』の冒頭で、主人公の 虹野ゆめは 訴えかけてくる。本作では、アイドルを目指すキャラクターたちによるライブシーンがあり、"声"を担当する声優のほかに"歌”を歌う、という大事な役割を持つメンバーたちがいる。
現在、全国の映画館にて上映中の映画『劇場版アイカツスターズ!』の公開を記念して8月27日に丸の内TOEIにて行なわれた『劇場版アイカツスターズ!』 AIKATSU☆STARS! ミニライブ付上映会。映画の上映はもちろん、作品の主題歌と劇中歌を担当する『AIKATSU☆STARS!』のるか、みき、みほ、ななせ、かな、せな、りえ の7名によるミニライブが堪能できる。当日、大歓声で幕を閉じたミニライブの様子をレポートする。
違和感を感じるオープニングナンバーからの幕開けとなった。スタートはテレビアニメのオープニングテーマで始まると予想していたファンが多数だっただろう。しかし、作品の代表曲である「アイカツ!ステップ」からライブは始まったのだ。軽やかな歌声と一致団結したダンスのアンサンブルに、思わず身体でリズムを刻みたくなる。その雰囲気から1曲目にもかかわらず場内は熱狂の渦と化した。いつものライブのセットリストとは違った展開に、たかぶる衝動に駆られる観客の気持ちを感じ取った。
せな 撮影=牛島康介
りえ 撮影=牛島康介
7人で歌い終わったあとは、それぞれソロ曲やユニット曲のパートに進行する。はじめはテレビアニメ『アイカツスターズ!』で1年生の虹野ゆめと桜庭ローラの歌唱を担当する、せな、りえ が「みつばちのキス」をなめらかに踊った。2人にとって、この曲はAIKATSU☆STARS!に加入してから初めて歌ったユニット曲だ。2月のデビュー時とは見違えるほどのパフォーマンスに圧巻する。半年間のアイドル活動から湧き出る楽しさ、映画館のスクリーンを背に歌う心構え、一人前のアイドルの階段を上っていく様をまじまじと見せつけられた。
せな・みき 撮影=牛島康介
ななせ 撮影=牛島康介
みほ 撮影=牛島康介
かな 撮影=牛島康介
フレッシュな2人のパフォーマンスが終了するとすぐ、りえとみきが入れ替わり「トキメキララン☆」のミュージックが流れる。タイトル通り、何が起きるのかという楽しみを綴った歌詞に、ワルツの音楽を乗せてドキドキ感を表現した。そのまま、ななせが登場し「Miracle Force Magic」を歌唱、元気さとハツラツさを持ち前の明るさでアピールしてくれる。“1人では出来なくても、もう1人の仲間がいれば出来ることがある” 歌詞から読み取れるテーマを、彼女なりのパワフルな歌声で伝えてくれた。
続いて、ななせとバトンタッチしたみほが「Summer Tears Diary」を鮮やかな声音で奏でる。会えない相手に対する切ない気持ちを全面的に表すフレーズと見る人が思わず心惹かれる、演舞のような手振りに驚嘆した。ソロパートラストは「8月のマリーナ」を、かながハイテンションにノリノリで熱唱。客席からもクラップが鳴り響き、まさにタイムリーな夏の楽曲を歌い上げた。
彼女たちのソロ曲、ユニット曲にはどれもそれぞれ大事な意味合いが込められているように思う。デビューして初めての楽曲、季節をテーマにした歌詞、人との繋がりや大切な相手への想い。どの視点から見ても深い意味を感じ取ることができ、どう解釈するかは観客にゆだねられているのだ。
るか 撮影=牛島康介
ななせ・るか・みほ・かな 撮影=牛島康介
そして、本編はAIKATSU☆STARS!のライブの目玉ともいえる「episode Solo!」へ。作中に出てくる四ツ星学園のトップアイドル “S4” の歌唱担当、るか、みほ、ななせ、かな、の4人がステージに姿を……と思いきや、るかが1人でマイクを手に持って立ち構え、そのまま独唱した。いままでになかった突然のパフォーマンスにファンの歓声が劇場内を飛び交う。このまま最後まで歌い切るかと思いきや、2番へ入る直前に、みほ、ななせ、かな、が颯爽と現れ、会場が一気にヒートアップした。“孤独を恐れない女の子がいる、同じ勇気を持っている仲間がいる” 楽曲の意味を目の前で表現する4人のトップアイドル。歌を通じて、アーティストとしての堂々たる立ち居振る舞いをこの目に焼きつけることが出来た。
AIKATSU☆STARS! 撮影=牛島康介
夏の思い出として最高のステージを見せてくれたAIKATSU☆STARS!のメンバー。『アイカツスターズ!』の活動が始動してから半年という期間にも関わらず、多くのファンを魅了し、楽しさだけでなく驚きを与えてくれた。ダンスなどのパフォーマンスもさることながら、楽曲の歌詞に込められたメッセージを届けようとする情熱には目を見張るものがある。この夏、全国のファンに会いに行った彼女たちは、ファンに対する感動の伝え方を身につけていた。彼女たちの勢いはここで止まることはないだろう。アイドルとして、アーティストとして、そしてエンターテイナーとして、今後どのようなメッセージを届けてくれるのか気になるところだ。
撮影=牛島康介 取材・文=野島亮佑
M1.アイカツ!ステップ
M2.みつばちのキス
M3.トキメキララン☆
M4. Miracle Force Magic
M5. Summer Tears Diary
M6.8月のマリーナ
M7. episode Solo!
M8. POPCORN DREAMING♪
M9.アイドル活動!
M10.スタートライン!
全国映画館にて上映中
監督:綿田慎也
企画:BN Pictures
原作:BN Pictures
原案:バンダイ
脚本:柿原優子
製作国:日本
配給:東映
上映時間:59分