恒例の野外ライブ見せつけた ウルフルズたる証とパワフル魂

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ウルフルズ 撮影=渡邉一生

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

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クリアアサヒPresents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る! 2016ヤッサ!20年目のバンザイ~やっててよかった~
2016.8.27(Sat.) 大阪・万博公園もみじ川芝生広場

ウルフルズ恒例の野外音楽祭『ヤッサ!』が今年も開催された。2000年の第1回から、バンド活動休止期間の2009年〜2013年を除き、毎年大阪で行われてきた夏の風物詩だ。13回目を迎える今回は、『20年目のバンザイ〜やっててよかった〜』と銘打ち、彼らの名を一躍世に知らしめた3rdアルバム『バンザイ』のリリース20周年をテーマに展開。会場には家族連れから若い世代まで幅広い層が集まり、大ブレイクから20年、彼らが常に新たなファンを魅了してきたことを伺わせた。と同時に、熱くて切なくてバカらしく、どこまでも真摯で優しいウルフルズウルフルズたる証を改めて確認できるステージともなった。

15時45分、おなじみの「世界の国からこんにちは」が流れ終わると4人が颯爽と登場。

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

楽器を手にするかと思いきや、そのまま舞台を降り、会場を練り歩きながら“バンザイ餅”を配って回るという意表を突く演出でイベントの幕が開ける。改めてメインステージに戻ると、いきなり「バンザイ〜好きでよかった〜」でライブがスタート。続けて「あーだこーだそーだ!」「ツギハギブギウギ」が披露されると、約16,000人の観客は手を掲げたり、踊ったり、歌ったり、すでに大盛り上がりだ。

「今年もたくさん入ってくれてありがとー」と最初のMCで語ったトータス松本(Vo)だが、その後も「『ヤッサ!』サイコー」「大阪!」と感謝を何度も口にしていたこの日。台風の接近で「曇り」だった天気予報を覆す強い日射しが照らすなか、総勢42名による水着のダンサーたちとともに華々しくプレイされたイベント定番曲「SUN SUN SUN’95」や「あそぼう」をはじめ、サンコンJr.(Dr)の「バカバカしいことを真面目にやってきて、来年でデビュー25周年を迎えます」との挨拶からトータスが「そんな気分を反映した」という紹介で始まった「ひと ヒト 人」、最近CMに使用され再評価される「笑えれば」など、愛と笑いとソウルに溢れた名曲を次々パフォーマンスしていく。中でも「あついのがすき」の<愛してるよ 何してんの 会えないなんてつまんない>のリフレインをメンバーそれぞれが歌い、最後は観客が歌い呼応し合うシーンは、間違いなくハイライトのひとつだろう。

ステージ転換を経て、中盤は「パパイヤ・ママイヤ」「Let’s Go Monday」という初期のレア曲から。今年の舞台セットは左右に花道とやぐらが組まれたほか、観客エリアの中央に通路を設け、そこをメンバーが通り抜けるなど、よりファンに近づける仕組みになっており、その下手(左側)のやぐらの上でトータスがド派手な法被姿で披露したのは、新曲「せやなせやせや人生は」だ。復活以降のコール&レスポンスで使われている「せやな!」「せやせや!」という言葉だが、元々は真心ブラザーズのYO-KINGがトータスの口癖を真似たことが始まりで、トータスは「『ヤッサ』らしい感じで、大々的に曲にしてみました」と説明、「一生この歌を唄い続けます!」との宣言も飛出した。

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

そんなお祭り調の新曲から一転、トータスが山車に乗って観客の間を横断しながら歌われたのは、ジョンB(Ba)のベースが黒くうねるファンキーなナンバー「今夜どう?(ここまではOK!)」。この音楽的振り幅の大きさはもちろん、そのすべてを表現しきるトータスのヴォーカル力とバンド感はさすがの一言だ。いつになく至近距離でお客さんを煽りながら上手(右側)のやぐらに到着すると今度は「大阪ストラット」が演奏され、待ってましたとばかりに一段と大きな歓声が沸き起こる。曲間にはウルフルケイスケ(Gt)による恒例の「六甲おろし」とジェッド風船飛ばしが行われ、壮観な風景を描いていった。

「年明けぐらいからずっと『ヤッサ!』のことを考えてきて、昨日の練習まであーだこーだ色々想像するんですよ。でも当日になるとその全部がイイ感じになる。それが『ヤッサ!』なんです。それはみんなのお陰やと思う。ホンマにありがとう!」というトータスの言葉をきっかけに、「ボンツビワイワイ」「バカサバイバー」「ええねん」と、ウルフルズのウィットと男気が炸裂するアッパーチューンが連投され、日が落ちて少し過ごしやすくなった会場の熱量をぐんぐん上げていく。そして「いい女」が大合唱され、最高潮のムードのなか本編が終了。

アンコールでは、火柱や音玉が飛び交った圧巻の「ガッツだぜ!!」を1曲目に、「トコトンで行こう!」から「暴動チャイル」、ミニコントを盛り込んだ「ダメなものはダメ」「泣きたくないのに」まで、アルバムをほぼそのまま再現したスペシャルな「BANZAI 20thメドレー」というプレゼントが。

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

ウルフルズ 撮影=渡邉一生

「来年はデビュー25周年です。その来年の『ヤッサ!』に向けて一年張り切っていこうと思っています。よろしく!」とトータスが語り、「最後はね、もう1回“バンザイ”を歌いたいんです。カンカン照りの時と日が暮れてからと、“バンザイ”にも色々あるんです(笑)。僕もそれを体験したい」と2度目の「バンザイ〜好きでよかった〜」を披露。その言葉通り、オープニングでのイケイケな祝祭感から惜別感と慈愛に満ちた大ラスと、異なる景色を見せてくれた。

最後はサポートメンバー・浦清英(key)とダンサーたちとともにセンターステージに集結し、全員でラインナップ。盛大に打上った花火を会場のみんなと見つめながら、魂を揺さぶった3時間超えの『ヤッサ! 2016』の幕が閉じられた。


レポート・文=池田久美 撮影=渡邉一生

セットリスト
クリアアサヒPresents OSAKAウルフルカーニバル ウルフルズがやって来る!
2016ヤッサ!20年目のバンザイ~やっててよかった~
2016.8.27(Sat.) 大阪・万博公園もみじ川芝生広場

01.バンザイ〜好きでよかった〜
02.あーだこーだそーだ!
03.ツギハギブギウギ
04. SUN SUN SUN’95
05.あそぼう
06.愛すれば
07.ひとヒト 人
08.明日があるさ
09.笑えれば
10.あついのがすき
11.パパイヤ・ママイヤ
12.Let’s Go Monday
13.チークタイム
14.せやなせやせや人生は
15.今夜どう?(ここまではOK!)
16.大阪ストラット
17.ワンダフルワールド
18.サムライソウル
19.ボンツビワイワイ
20.バカサバイバー
21.ええねん
22.いい女
[Encore]
23.ガッツだぜ!!
24.BANZAI 20th メドレー
トコトンで行こう!〜暴動チャイル〜SUN SUN SUN '95〜てんてこまい my mind〜大阪ストラット〜ダメなものはダメ〜おし愛へし愛どつき愛〜泣きたくないのに
25. バンザイ〜好きでよかった〜
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