楠本桃子のゲームコラムvol.19 夏休みは田舎のパン屋をお手伝い『どきどきポヤッチオ』

コラム
2016.10.27

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本日紹介するゲームは『どきどきポヤッチオ』!

キングレコードより1998年9月10日に発売されたPlayStation用ソフトです。『どきどきポヤッチオ』という不思議な響きのタイトルだけでは、どのようなゲームか想像するのも難しいかもしれません。正式なジャンルは"アクティブコミュニケーションゲーム"となっていますが、戦闘のないRPGのようなもの。恋愛アドベンチャーのように、ヒロインと仲良くなることもできちゃいます。

『どきどきポヤッチオ』というタイトルは、姓名判断ゲーム『ラブフォーチュン』にて占った結果、ラッキーネームが「プエルコルダ」と「ポヤッチオ」と診断されたことに由来するのだとか。※「プエルコルダ」は、舞台となる村の名前

そんな小ネタも紹介したところで、さっそく本作の魅力に迫っていきたいと思います。
 

【走り回ってパンをお届け!村人達との交流を楽しもう!】

主人公は、いとこのマリアおねーさんがやっているパン屋さんのお手伝いをしに小さな村「プエルコルダ」にやってきました。お手伝いをする期間は夏休み中の一ヶ月間だけ。素敵な夏休みになるように、たくさんの思い出を作りましょう!

本作は、"これをしなくちゃいけない"、"こういう行動をするとクリア"というような明確な目的は存在しません。夏休み期間中は、あなたのやりたいように過ごしてください。パン屋のお手伝いを極めるもよし、村の人々と仲良くするもよし、好きな女の子にアタックするもよし。もちろん、なにもせずにだらだらと毎日を過ごしていても大丈夫。自由な夏休みがそこにはあります!

ただ、マリアおねーさんに嫌われるようなことは避けてくださいね! お家を追い出されて、ゲームオーバーになってしまうかもしれません……。

気になる村人をストーキングしたり、怪しい取引に手を出してみたり、やれることは山ほどあるので、やることがなくて困る!という悩みが出てくることはありません。むしろ村を走り回っていると、毎日毎日時間が足りない!という状況に……。 

イベントの数も1000を超えるほど用意されているので、一週目で全部見ることは困難かもしれません。何周も夏休みを楽しんでいるうちに、村人や世界についての新しい発見に出会えるかも!?

ヒロイン候補の女の子たちとは、甘酸っぱい恋愛も楽しめちゃいます。子供同士のキラキラとした、あの友情にちょっと"トクベツ"が足されたような恋愛に、ムズムズすること間違いなし! 夏休みの終わりが寂しくなってしまいますね。
 

【キャラクターはそこに"生きて"いる!】

本作の魅力は、そこにいるすべての人が"生きている"ゲームであることだと言えます。村人たちはひとりひとりが生活し、自分なりの生活習慣のもとに動いているため、最初は誰がどこにいるのかを探すのも一苦労かもしれません。主人公が介入しなくてもみんながそれぞれの生活を営んでいるので、村中をお散歩していたり、村人同士で会話をしていたりと、自由に暮らしています。

村で生活している人々は、皆現実世界の私たちと同じように悩みを抱えながら日々暮らしています。彼らの悩みを解決するため、手助けをしてあげると何か良いことがあるかもしれません。村の人々の生活習慣を把握して、いつどこで誰が何をしているのかを把握してからがゲームのスタートライン! 効率よくパンを配達したり、お目当の女の子に会いに行ったりと、1日1日を無駄にしないように走り回りましょう。
 

【ノスタルジーとファンタジーの融合。あの頃の夏休みをあなたに】

プレイをしているともう1日、もう1日……と、辞めどきがわからなくなる本作。パンの配達名人を目指そう、あの子と仲良くなりたい! と、やりたいことを詰め込んだ日々は大忙しですが、その分とても楽しいです。小さな頃の夏休みを思い出しながら村人との交流を深められる本作は、大人のあなたにこそプレイしていただきたい一本です。

独特ながらも可愛らしいキャラクターは、海腹川背でもお馴染みの近藤敏信氏によるもの。きっとお気に入りのキャラクターが見つけられるハズ。個人的にはリリィとマリンのペチャパイコンビが大好きで、2人のイベントを見るたびに微笑ましい気持ちになってしまいます。

本作は魔王を倒すでもなく、世界を救うわけでもなく、ただただのんびりと夏休みを過ごすゲームです。幼い頃の夏に思いを馳せて、タイムスリップしてみてはいかがですか?

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