クドカン、『TOO YOUNG TO DIE!』で好きな曲は神木隆之介の「スーサイド」。続編の可能性も語る
第29回東京国際映画祭Japan Now部門作品『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の上映が10月26日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、宮藤官九郎監督が観客とのQ&Aセッションに登壇。多くのリピーターが駆けつけた上映会で、続編の可能性について語った。
本作は、17歳でこの世を去った高校生・大助(神木隆之介)が、大好きなクラスメイトにキスしたい一心で、赤鬼と一緒に地獄からの生還を目指して奮闘する奇想天外な物語。
観客のなかには「6回目です」「7回目です」「12回目です」と競うように申し出るなど、熱心なリピーターの姿が多く見受けられたこの日。やはり気になるのは続編の構想のようで、「『2』はありますか?」との質問が上がった。
宮藤監督は「『やる』と早く言ってくれていたら、全部捨てずにとっておいたのに。全部捨てましたからね」と地獄のセットをすでに捨ててしまったと告白し、「『2』をやったとしても、ちょっと地獄の様子が変わると思いますね。同じは無理」とコメント。「でも普通の映画だったら『1』で死んじゃった人は『2』に出られないけど、この映画はみんな出られますからね。死んだ人が全員出られる。いい映画ですね。同じメンバーでできる」と、楽しそうに続編の可能性について語っていた。
また「劇中での好きな曲は?」との質問に、宮藤監督は「神木くんが歌っている『スーサイド』」と回答。「彼は真面目なので、『下手な軽音楽部の練習風景だよ』と言っているのに、空き時間に練習しやがって。『練習しないでください』って言った」と神木の撮影秘話を明かしつつ、「笑いました。こんな歌を歌っていたら、地獄に落ちるよなって」と語り、会場の笑いを誘っていた。
キャスト陣が弾けた演技を見せる本作だが、宮藤監督は「地獄に出てくる場面では、長瀬(智也)くんが引っ張ってくれた。長瀬くんが自由に演技してくれて、それに桐谷(健太)くんが合わせて、それにみんながついて行った。劇団っぽい、不思議な連帯感があった」と長瀬を中心としたチームワークについて話していた。【取材・文/成田おり枝】