三浦大知 ソロデビューから約11年、自身の道を突き詰めてきた彼が目指すもの

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2016.11.22
三浦大知

三浦大知

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抜群の歌唱力と世界水準のダンスを誇る三浦大知が11月23日にニューシングル「(RE)PLAY」をリリースする。12月3日に名古屋で開催される世界最大級の1on1ブレイクダンスの世界大会『Red Bull BC One World Final 2016』のテーマソングとして、三浦に白羽の矢が立てられ作られた本作は、大会終了後もストリートダンサーのアンセムとなるだろう、すべての人の背中を押すナンバーになっている。三浦が世界屈指のダンサー達と踊るミュージックビデオも必見だ。ソロデビューから約11年。自身の道を突き詰めてきた彼に“三浦大知の目指すもの”に迫る。

理屈じゃない楽しさってエンターテイメントの魅力の一つだと思う。“いいものはいい”っていう、そういうものが作れたら最高だなって思います。

――今回の新曲「(RE)PLAY」はブレイクダンスの世界大会『Red Bull BC One World Final 2016』のテーマソングを、というオファーがきっかけで作られたそうですけれど、そのお話があった時はどう思われましたか?

その大会はすごく有名で僕も毎年映像でチェックしていたんです。そんな有名な大会から“ダンサーに向けてのアンセムを作るなら三浦大知だろう”みたいに名前を挙げていただけたのは、すごく嬉しかったですし、光栄に思いました。

――曲はどういったことをテーマに作っていったんですか?

ブレイクダンスっていうのはヒップホップカルチャーの中で歴史あるダンスジャンルの一つで、ブレイクビーツで踊ることが多いんです。なので、ブレイクビーツを元に今のダンスミュージックのエッセンスを入れて、“今っぽさとクラシカルのハイブリッド”をテーマに作っていきました。とにかくダンサーが盛り上がったり、聴いてる人が踊りたくなる1曲になったらいいなと思って。

――聴いていて、自然と体が動いちゃうアガる曲ですよね。ミュージックビデオのダンスにも惹き込まれました。

ありがとうございます!

――自身で作詞作曲するアーティストの場合はよく、歌詞と曲が同時に降りてくるって言う方が少なくないですけど、大知さんの場合は曲とダンスが一緒に浮かんだりとか?

あ、ダンスは基本的にそういうことが多いです。曲を作っている時に“ここはどういうダンサーとどういうフォーメーションで踊ったらカッコイイかな”とか。そういうのが何となく浮かんでいて、それをもとに振りを作っていくっていう感じです。で、この曲はさっきも言ったように“今っぽさとクラシカルのハイブリッド”というテーマがハッキリしていたので、ダンスも“三浦大知が新しく創り上げているオリジナルスタイル”と、ブレイクダンスとかオールドスクールっていう歴史あるジャンルとの融合がいいんだろうなと思って。ミュージックビデオではそんなことを考えながら自分の振りを作ったり、あとはそういうジャンルのプロフェッショナルな方達をお迎えして一緒に撮っていきました。

――前作「Cry&Fight」はダンスが過去最高難易度だったようですが、今回難易度という点ではいかがでしたか?

う~ん、昔の曲ほどは苦しくないんじゃないですかね(笑)。サビは自然に流れるように作れたので。ただ、今回は自分がやっているスタイルのほかに、ブレイキンとロッキンとポッピンっていう3つのジャンルに僕が挑戦しているんですよ。挑戦というか、基礎として昔やったことはあるんですけど、その道のプロフェッショナルの人達の中に飛び込ませてもらって一緒に踊っているんです。それはやっぱり緊張したし、そこが一番大変だったかなと思います。

――プロフェッショナルなダンサーさん達の振付も大知さんが考えたんですか?

いや、自分のところは自分で作って、プロフェッショナルな人達のところはプロフェッショナルな人達に振りを付けてもらって、それを僕が覚えて踊りました。そうやって人からもらった振りを覚えて誰かと一緒にやるっていうのも久々だったので、すごく刺激的でしたね。特に今回一緒にやってくださったのは、世界的ダンサーばかりだったので、その人達の振付を踊れるんだとか、その人達に交ざって一緒にパフォーマンスできるんだっていうのがとにかく嬉しくてしょうがなかったです。だから、なんとか必死に食らいついていかないとっていう感じでした。

――大知さんほどの方でも“必死に食らいついて”という感じだったんですか?

僕達が創っているジャンルとはまったく違いますから。いわゆるストリートダンスっていうのは、歴史があって年輪が違うんですよ。言わばひとつの刀をずっと磨き上げている職人のような人達で、その中に飛び込んで一緒にパフォーマンスするっていうのはやっぱりドキドキでした。

――確かにあのダンサーさん達のダンスのキレはすごいですもんね。

そうなんですよ。あの方達はほんとに世界的なダンサーばかりなので。だから、ダンス界ですごく注目されるミュージックビデオになるんじゃないかなと思います。

――歌詞に関しては……タイトルもそうですけど、“REPLAY”でも“PLAY”でもなく、「(RE)PLAY」と括弧が付いています。ここに込めた想いというのは?

まず“リプレイ”っていうのは、何度も繰り返して積み重ねていくことの大切さ……それは社会の中でも言えることだし、ダンサーも、特にブレイクダンスはアクロバティックな動きが多くて、何度も練習して乗り越えないと習得できないジャンルなんですよね。だから、リプレイして積み重ねていくことの大切さだったり。あとは、繰り返しリプレイして習得したものをバトルでぶつけ合うのがブレイキンで、その技を見て“あの技、すごいな、もう一度見たいな”って観る側もリプレイしたくなるみたいな、そういった“リプレイ”の意味もあるし。プラス、そういうお客さんの歓声に応えて、このステージを楽しんでいるという意味の“プレイ”もあったりとか。いろんな意味を持たせたいなと思って「(RE)PLAY」にしました。

――なるほど。この曲は大会でどんなふうに流れるんでしょう?

大会を告知するTVCMが全国でたくさんオンエアされているそうなんですが、そのTVCMでもすごくいいかたちで曲を使っていただけてとても有難いです。大会には僕も観に行くんですけど、理想はその大会のバトルで「(RE)PLAY」を使ってくれたら嬉しいですね。ただ、この曲は最初“ダンサーに向けたアンセム”っていうことで作ってたんですけど、ダンサーじゃなくてもすべての人の背中を押せる曲になったので、ぜひみんなに聴いてもらいたいなと思います。

――カップリングの「Look what you did」は、これも表題曲とはまた全然違った風合いのカッコ良さがありますね。

僕、この曲すっごい好きなんですよ。足を踏み鳴らしてる感じとかも好きだし、UTAさんと一緒に作った時も「いい曲ができたな!」ってお互い言い合って(笑)。これは少し前から流行っているトロピカルハウスっていうジャンルをもっとダークな感じにして、ちょっと民族っぽい雰囲気にした、みたいな。だからデモの時のタイトルも“民族”だったんですけど(笑)。なんかモヤモヤした感情を表現したいと思ったんですよね。人間の感情って100か0じゃなくて、もっと複雑なところで揺れてるじゃないですか? そういうところを表現できた曲になったんじゃないかなと思います。

――この曲のダンスはコンテンポラリーな感じですけど、こういうテンポ感だったり曲調の曲に振りを付けるのって、単純な話、難しくないですか?

いえいえ。元々子供の頃から通ってたスクールが、体を動かしながら歌わなきゃいけないっていう教え方だったんですよ。歌と体は関係し合っている、と。だから例えばバラードで踊ってない曲とかももちろんあるんですけど、そこにダンス的な表現がないかって言ったら、もしかしたら手がそういうふうになっているかもしれないし、踊っている曲の中でもストップしているところが実は一番の肝だったりするかもしれない。それはどっちも同じことのような気がするんですよね。


――大知さんにとって歌とダンスは本当に自然に繋がっているものなんですね。ところで、大知さんがソロデビューされた時、“ひとりで歌って踊るスタイルのアーティストをもっと増やしたい”という目標があったと思うんですけど、ここまで約11年間やってきて、その目標に何か変化が生じてきた部分はありますか?

環境はだいぶ変わってきましたよね。単純にダンスと世間との距離は圧倒的に近くなったと思います。今は特にダンスを見ようと思わなくても、テレビを付ければドラマで踊ってたり、CMで踊ってたり、普通にダンスが目に入ってきて、踊るのが恥ずかしいみたいな意識もなくなってると思うんです。そういう部分では、自分が始めた時とだいぶ変わってきたし、いいことだなと思っています。ただ、男で一人で歌って踊ってってなると、まだあんまりいないので、このシーンが楽しいと思ってやり始めた身としては、もっとそういうアーティストが増えたらいいなっていう思いは変わってないです。

――この11年の中で、それ以外にも目標や夢は増えてきましたか?

これも前々から言ってはいるんですけど、日本語の曲が世界のいろんなところで聴けるようなったらいいなって。でも最近は宇多田さんのアルバムが日本語のまま世界で売れてたり、そういうのも普通になってきたので、僕自身も続いていけたら最高だなとは思います。

――でも確かに海外を旅していて日本語の曲が普通に流れてきたら楽しいですよね、日本人として。

日本語って100か0ではなくて、30とか70ぐらいで漂っている人間の気持ちを繊細に表現できる言語だと思うんです。そういうものが音に乗って、後に“あ、こういう意味だったんだ?”みたいなことで広がっていくのも面白いと思うし。あとは単純に自分が子供の頃、海外の曲を聴いて、ジャンルも歌詞もわからないんだけど聴いてると楽しくなって踊りたくなるとか、耳で聴いたまんま真似して歌いたくなるとか、そういう体験をしているから。

――説明不要ですよね、そういう楽しさって。

そうなんですよ。理屈じゃない楽しさってエンターテイメントの魅力の一つだと思うんです。“いいものはいい”っていうのが僕は一番だと思うので、そういうものが作れたら最高だなって思います。なんだかわからないんだけどこの曲を好きだ!っていうことだけはわかる、みたいな。そういうものが作り出せたらなと。

――じゃあ“三浦大知が目指すもの”というと……。

まぁ大きくはその二つですよね。あとは、まだこんな歳で言うのも馬鹿みたいなんですけど、何か残せたらいいなぁとは思います。それが曲なのか、ひとつのエンターテイメントの形なのか、わからないですけど、自分が死んだ後もずっと続いていくもの? 今、エラそうに聞こえてたらすごいイヤなんですけど(笑)、そういう意味じゃなく。例えば画家の人が、その絵を描いた時は評価されなかったけど死んで何百年か後に評価されてずっと残っていく、みたいなことってあるじゃないですか? そういうものが創れたらワクワクするなとは思いますね。

――その目標に向けて今、何かされていることはありますか?

それは積み重ねて行くことが大切なんじゃないですかね。大きい目標には小さい目標が不可欠だと僕は思うので。例えばこういう料理を作りたいと思って、それにはあの秘境にある食材が必要だってことで、そこに行くのも一つの道だし、お金がないから秘境までは行けないけど別の何かを組み合わせたらもっと美味しいものが作れるかもしれないし、たぶんその方法は一つじゃないはずだから。方法や行く道にはとらわれず、今やっていることがそこに繋がっているんだっていうのを信じて、1コ1コ目の前にあるものを積み重ねていけばいいのかなって。

――その1コ1コの中の一つが今回の「(RE)PLAY」でもあり。

そうですね。細かく言えば、ライブだったり、レコーディングだったり、人と話すこともそうかもしれないし。そういう1コ1コをちゃんと大事にしながら日々進んで行けたらいいのかなって思います。

取材・文=赤木まみ

 
リリース情報
ニューシングル「(RE)PLAY」
2016年11月23日発売
 
Music Video盤】 AVCD-16707/B ¥1,800+税
三浦大知 MV盤

三浦大知 MV盤

[CD]
01. (RE)PLAY
02. Look what you did
03. Daydream
[DVD]
01. (RE)PLAY -Music Video-
02. (RE)PLAY -Making-

Choreo Video盤】 AVCD-16708/B ¥1,800+税
三浦大知 CV盤

三浦大知 CV盤

[CD]
01. (RE)PLAY
02. Look what you did
03. Daydream
[DVD]
01. (RE)PLAY -Dance Edit Video-
02. Look what you did -Choreo Video-
03. Look what you did -Making-

CD ONLY盤】 AVCD-16709 ¥1,200+税
三浦大知 CD盤

三浦大知 CD盤

01. (RE)PLAY
02. Look what you did
03. Daydream

 

ライブ情報
DAICHI MIURA LIVE TOUR 2016 (RE)PLAY
09月15日(木)【埼玉】サンシティ越谷市民ホール 大ホール open 17:30 / start 18:30
09月23日(金)【千葉】市川市文化会館 大ホール open 17:30 / start 18:30
09月25日(日)【宮城】仙台サンプラザホール open 16:00 / start 17:00
10月01日(土)【東京】オリンパスホール八王子 open 17:00 / start 18:00
10月03日(月)【神奈川】神奈川県民ホール open 17:30 / start 18:30
10月07日(金)【埼玉】大宮ソニックシティ 大ホール open 17:30 / start 18:30
10月09日(日)【兵庫】神戸国際会館 こくさいホール open 16:00 / start 17:00
10月10日(月・祝)【京都】ロームシアター京都 open 17:00 / start 18:00
10月15日(土)【東京】東京国際フォーラム ホールA open 17:00 / start 18:00
10月22日(土)【大阪】大阪国際会議場 グランキューブ大阪 open 17:00 / start 18:00
10月23日(日)【大阪】大阪国際会議場 グランキューブ大阪 open 16:00 / start 17:00
11月03日(木・祝)【新潟】新潟県民会館 open 16:00 / start 17:00
11月05日(土)【愛知】愛知芸術劇場 大ホール open 17:00 / start 18:00
11月11日(金)【香川】サンポートホール高松 大ホール open 17:30 / start 18:30
11月13日(日)【広島】上野学園ホール open 16:00 / start 17:00
11月26日(土)【福岡】福岡サンパレス ホテル&ホール open 17:00 / start 18:00
11月27日(日)【福岡】福岡サンパレス ホテル&ホール open 16:00 / start 17:00
チケット代金:全席指定 ¥6,800(税込)
※4歳未満入場不可、4歳以上チケット必要。

DAICHI MIURA LIVE TOUR 2016 (RE)PLAY 追加公演
2017年1月22日(日)【東京】国立代々木競技場第一体育館
open 17:00 / start 18:00
チケット代金:全席指定 ¥6,800(税込)
※4歳未満入場不可、4歳以上チケット必要。
詳しくはオフィシャルHPまで http://avex.jp/daichi/


Red Bull BC One World Final 2016
2016年12月3日(土)【名古屋】愛知県体育館
open 17:00 / start 19:30
詳しくはオフィシャルHPまで http://redbullbcone.jp 
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