『写真家ソール・ライター展』が開催決定 ニューヨークが生んだ"カラー写真のパイオニア"の日本初の回顧展
ソール・ライター ≪雪≫ 1960年 ⒸSaul Leiter
2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)の期間、Bunkamura ザ・ミュージアムにて『写真家ソール・ライター展』が開催される。
ソール・ライター(1923-2013)は、1950 年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍した写真家。彼が58 歳になった年、自らのスタジオを閉鎖し商業写真から退き、世間から姿を消した。
写真界でソール・ライターが再び脚光を浴びるきっかけとなったのが、2006 年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集だ。この新たな発見は大きなセンセーションとなり、その後、展覧会開催や出版が相次いだことで知られている。2012 年にはドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13 のこと』(日本公開は2015 年)が公開され、その名前と作品はさらに多くの人に知られることとなった。
ソール・ライター ≪Footprints≫ 1950年 ⒸSaul Leiter Estate
本展は、ニューヨークのソール・ライター財団の全面的な協力を得て、同財団所蔵の写真作品(モノクロ、カラー)、絵画作品、その他貴重な資料200 点あまりを一堂に集めた展覧会だ。天性の色彩感覚によって"カラー写真のパイオニア"と称されたライターの創造の秘密に迫る日本初の回顧展となる。
ソール・ライター ≪Taxi≫ 1957年 ⒸSaul Leiter Estate
生涯、美の探究者であったソール・ライターは、「私たちが見るものすべてが写真になる」、という言葉を残したそう。日常で見逃してしまう些細な風景の中にある「美」の存在、そして、その「美」の発見によってそれぞれが生きる姿勢を変えることもできる、ということをライター作品は示唆してくれるのではなかろうか。気になる方はぜひ足を運んでみては。
「57丁目で撮影するソール・ライター」(撮影:マーギット・アーブ) ⒸSaul Leiter Estate
開催期間:2017年4月29日(土・祝)~6月25日(日)予定
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム