Crack6主催『Crazy Monsters』盛大なハロウィン公演の次は来春に東名阪で開催
-
ポスト -
シェア - 送る
ROLLY×MSTR 撮影=小林裕和
きゃりッキーから2人のフレディ(クルーガー/マーキュリー)、貞子におそ松家、マシュマロマン、ゴーストまで登場。Crack6のMSTR(千聖)が主催する『Crazy Monsters HALLOWEEN PARTY 2016』が開催され、超満員の観客たちを前に熱狂のパーティーを繰り広げた。
千聖(from PENICILLIN)ことMSTRが率いるCrack6が4年前より始めたイベント『Crazy Monsters』。世代の近いバンドたちが一堂に会し深い交遊関係を毎回見せてくれる、胸弾む内容だ。『Crazy Monsters』の始まりを告げたのが、毎年10月末時期に開催している『Crazy Monsters~HALLOWEEN PARTY』だった。このパーティも今年で4回目の開催。出演するバンド(メンバー)たちの仮装も凝っていけば、ただ仮装するだけではなくライブと連動した見せ方をしてゆく人たちも現れるなど、そのステージをどう彩るかも含めてのイベントと化している。内容の質が上がるごとに各バンドごとのアイデアを楽しむ人たちが増え、昨年に続き2年連続開催となった新宿ReNYの会場は、昨年と同じく今年もソールドアウト! 仮装姿をした人たちも大勢来場、会場全体でハロウィンの一夜を楽しんでいた。
10月30日(日)に行なわれた『Crazy Monsters~HALLOWEEN PARTY 2016~』に出演したのが、Crack6/ALvino/THE MICRO HEAD 4N'S/Ricky/C4/S.Q.F/wyseと『Crazy Monsters』ではお馴染みの面々。司会をDaccoと矢田耕平(BRAND X)が担当。今年はスペシャルゲストとしてROLLYがかけつけ、MSTR達とセッションも披露。司会のDaccoは、登場するバンドたちをメインデッシュに味わう」意志のもと、ナイフ(Lida)とフォーク(YURAサマ)姿に扮せば、矢田耕平もカズレーザーの恰好で登場。出演バンドたちとライブ後にトークを繰り広げていた。先に断っておくが、Crack6以外この記事はライブの模様ではなく、各バンド/メンバーの仮装姿をレポートした記事であることを伝えておく。
wyse 撮影=小林裕和
wyseは、ボーカルの月森が貞子の姿で井戸から這い上がり登場。ベースのTAKUMAが『ゴーストバスターズ』に出てくるマシュマロマンに扮せば、ギターのMORIは『エルム街の悪夢』のフレディに、サポートドラマーの安東祐介は『13日の金曜日』でお馴染みのジェイソンに、さらにギターのHIROがクイーンのフレディ・マーキュリーに扮して登場。一人一人が登場するたび、場内に「えっ、誰??」という雰囲気を醸しだしていたように、全員が成りきりぶりを発揮していた。wyseがテーマにしたのは「各々が怖いと思うモンスター」。ギター陣がフレディ違いを演出していたのもクスッとさせるポイントだ。wyseは序盤から熱いロックナンバーを次々と叩きつけ、新宿ReNYのフロアを沸き上がらせていた。
wyse 撮影=小林裕和
C4 撮影=小林裕和
終始、激しく攻めるステージングを見せたC4。TOKIが赤いライトセーバーを振りかざしながら『STAR WARS』のアナキン・スカイウォーカーに、ベースのJunjiが同じく『STAR WARS』のオビワン・ケノービを、ドラムのTomoiが『文豪ストレイドッグス』の芥川龍之介に、ギターの大村孝佳が『アラジン』のジャスミンに成りきって登場。TOKIは大村孝佳の衣装について、「東京都墨田区錦糸町にあるスナック「ティアラ」のアケミに扮してる」とジョーク混じりに紹介していたことも伝えておこう。C4のメンバーたちもそれぞれに仮装を楽しめば、エネルギッシュでパワーあふれる演奏を突き付けながら場内に生まれた熱狂を楽しく浴び続けていた。
C4 撮影=小林裕和
Ricky 撮影=小林裕和
「きゃりッキー(ぷにゅぷにゅ)だぁ!!」、『クレモンハロウィン』に毎回情熱を注いでいるRickyは、今年はきゃりーぱみゅぱみゅの姿で登場。いきなり「ファッションモンスター」をカバー。振り真似の中へ、さりげなくヴィジュアル系のノリを加え、会場にパーティ空間を作りあげていった。場内からは「似てるー!!」の声も飛び交っていたように、Rickyは満更でもない手応えを感じていた。舞台上では、MSTRのアモーレの座を狙っての抗争を芝居仕立てで実施。終盤にはピンクうさぎのフード付きパーカーを身につけたMSTRがアモーレのために1曲ギターで飛び入り参加。さらに、妖しく身体をくねらすダンサーとしてDaccoも登場。最後に客席へ飛び下り客たちと一緒に騒いだりと、役者業も行なうRickyらしい、殺陣を組み込んだエンターテイメントなステージングを描いていった。
Ricky 撮影=小林裕和
S.Q.F 撮影=小林裕和
登場からびっくり。5人全員が、可愛らしい女子高生に扮したのがS.Q.F。全員がウィッグを被るのはまだしも、全員がミニスカート姿。それを着こなしてしまうのが『クレモンハロウィン』のすごいとこ! ギターのYOUに至っては胸まで大きく盛っていた。ライブも、RADWINPSの「前前前世」のカバーからスタート。さすが、何でも有りのパーティだからこそ出来る遊び心だ。ヴォーカルのmichi.も「私こそMSTRのアモーレよぉー」と楽屋まで届けるトークをし、後半には、michi.が黒いブラジャーをタオル代わりにブンブン振り回す場面も。S.Q.Fも、だいぶ殻を破ったステージを見せていた。
S.Q.F 撮影=小林裕和
THE MICRO HEAD 4N'S 撮影=小林裕和
全員が黒装束姿で登場、冒頭から激しくダークにとTHE MICRO HEAD 4N'Sは攻めの姿勢を貫き続けていく。熱を帯びてゆく場内、彼らは演奏を止めることなく会場に生まれた熱をどんどん高め続けていた。Nimoはなるべく女性らしく振る舞おうとするが、すぐに凛々しい男らしさが出てしまう。そこはご愛嬌。この日のTHE MICRO HEAD 4N'Sはダークでラウドな楽曲を軸に演奏。これも、彼ら流の「クレモンハロウィン」仕様に合わせてなのか?THE MICRO HEAD 4N'Sは「ゴシック」をテーマに仮装。コスプレではなくテーマに沿った衣装姿と演目(曲調)も、仮装を楽しむ大切なポイントだ。
THE MICRO HEAD 4N'S 撮影=小林裕和
ALvino 撮影=小林裕和
ALvinoが選んだテーマは『おそ松さん』。ライブは「おそ松家杯トト子の一番になるれのは誰だ選手権」として開催。もちろん、トト子は会場にいる女性たち。潤はおそ松に、KOJIはチョロ松に、Shotaは十四松に扮して登場。トト子を口説き落とすという設定もあり、メンバーは会場に温かい一体感を描き出してゆく。ライブ自体が一つの設定のもとに成り立っていく。さすが、シチュエーションライブが得意なALvinoらしさだ。途中、Daccoの2人もダンサーとして、矢田耕平さんに至ってはカラ松として登場。このイベントは、ただ仮装すれば良いわけではない。その恰好とライブの内容がどれだけシンクロしてゆくかが大切。ALvinoは毎回その設定作りが上手いバンド。楽曲の中にも、潤が爆風スランプのサンプラザ中野の歌真似を入れたりと、楽しむツボを幾つも投入。この選手権で優勝を勝ち取ったのが、矢田耕平!Shotaは「MSTR、ヴォーカルってモテるんじゃなかったのかよ!!」と嘆けば、「トト子が俺たちにとって一番だ」と叫んでいた。短い時間の中にしっかりドラマを描き出していたALvino、さすがだね。
ALvino 撮影=小林裕和
Crack6 撮影=小林裕和
ハロウィンの雰囲気たっぷりの『prelude ~BE.666~』の変形SEが流れ、「We are Crack6!!」とMSTRの声が会場に響き渡ったと同時に、激しく音を突き付ける「電撃ミサイル2006」からCrack6のライブはスタート。メンバーたちの激しいサウンドにシンクロするテーマは、今宵に相応しい「ナイトメア ビフォアー クリスマス」だ!MSTRが主人公「ジャック」、SHIGE ROCKSが「ショック」、TENZIXSが「バレル」、JIRO6が「バンパイアテディ」と完成度といい、演奏といい、全てが完璧な世界感。MSTRに至ってはトレードマークの黒髪をこの時は銀髪に変えまさにヴィジュアル界のジャックであった。2曲目の哀愁シンフォニックロックな「Loveless」を通し、MSTRは観客たちの視線をがっつりつかんでいた。天へ祈りを捧げるようなMSTRのギターソロの『Re-Born』からの、ギター奏でるメロディーと楽曲が心地好く疾走する「Change the World」につながりDaccoがバックダンサーとして登場。会場が歌と楽曲とDaccoの煽りで高揚し、胸が熱い昂りを覚えていた。軽くMCを挟みゲストギターにTKM迎え、泣きのギターに乗せて届けたのがミディアム哀愁ダンスロックの「Baby I love you」。銀髪の貴公子と化したMSTR。そのクールな出で立ちとは裏腹に、「KICK!」を通し熱くストロングな演奏をぶつけてきた。ゲストボーカリストとして登場したのがRicky。ハイトーンボイスをぶつけるRickyとクールな歌声を凛々しく突き付けるMSTRの歌の絡み合いも刺激的だった。MSTRのアモーレとして絡み合うRickyは…それ以上の表現はやめておこう。 ギターを下ろし、マイクを握り旗を振りかざしたMSTRは、最後に「NEO」を通しCrazy Monstersと化した観客たちと韻所に熱い一体化した風景を描き出していった。
Ricky×MSTR 撮影=小林裕和
『Crazy Monsters HALLOWEEN PARTY 2016』 撮影=小林裕和
セッションコーナーでは、Crack6のメンバーとALvinoのKOJIを演奏陣に据えて実施。ゲストとして登場したのが、ハロウィンが最高に似合う男、ROLLY。彼の登場と共に、舞台は一気にロックオペラな舞台に変貌。一緒にセッションしたのが、すかんちの「恋のマジックポーション」。ROLLYは、場内を一瞬にしてポップでカラフルな世界へと塗り変えてゆく。4人のギタリストたちの華やかなセッションも含め、まさにミラクルな、ロックンロールの魔法を体感している気分だった。続いてセッション演奏したのが、千聖の1stソロアルバムに収録していた「Shadow」。この曲に関しては事前のリハーサルも打ち合わせもなく、その場の雰囲気に合わせて演奏。Crack6のSHIGE ROCKSが、ALvinoのKOJIが、MSTRが、ROLLYが、ジャジーなムード携えたクールな楽曲をセッションしてゆく。それぞれがギターで会話してゆく様がなんて心地好い緊張感にあふれていたことか。4人が入り乱れてギター演奏したときのスリリングさには恍惚を覚えたほどだ。 最後は、この日の出演者たちをステージへ呼び入れ、『Crazy Monsters』のテーマ曲「Crazy Monsters」を大セッション。各バンドのボーカリストたちが次々とマイクをリレーし、サビでは会場中の人たちも巻き込み「♪Crazy Monsters♪」の雄叫びを上げながら、6時間に及ぶ熱狂のHALLOWEEN PARTYの幕を閉じていった。
次回の『Crazy Monsters』は、『Crazy Monsters~春の祭典 2017 東名阪TOUR~』と題し、お馴染み「春の祭典」を3月に東名阪で行なう。出演は、Crack6/ALvino/DASEIN/S.Q.F/Dacco/defspiral/wyse(東京公演のみ)/THE MICRO HEAD 4N'S(大阪・名古屋公演のみ)。こちらも楽しみにしていただきたい。
取材・文=長澤智典 撮影=小林裕和
[IN TOKYO:東京春一番!!狂獣達の宴]
2017.03.05(日)
[東京]TSUTAYA O-EAST
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,500(D別)
[出演]
・Crack6
・ALvino
・DASEIN
・S.Q.F
・Dacco
・wyse
・defspiral
・矢田 耕平(司会)
・スペシャルゲストあり
[
★12/25(日)より一般発売!
[IN OSAKA:大阪モンスターズ!!春風狂宴]
2017.03.19(日)
[大阪]大阪MUSE
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,500(D別)
[出演]
・Crack6
・ALvino
・THE MICRO HEAD 4N'S
・DASEIN
・S.Q.F
・Dacco
・defspiral
・矢田 耕平(司会)
[
★11/02(水)22:00~11/28(月)23:59
URL:http://w.pia.jp/t/cm2017-sp/
※PC・モバイル共通
★12/25(日)より一般発売!
(問)キョードーインフォメーション/TEL:0570-200-888
「Crazy Monsters」~春の祭典 2017 東名阪TOUR~
[IN NAGOYA:春の祭典!!名古屋でファイナルステージ]
2017.03.20(月・祝)
[愛知]名古屋BOTTOM LINE
開場16:00/開演16:30
前売券¥5,500(D別)
[出演]
・Crack6
・ALvino
・THE MICRO HEAD 4N'S
・DASEIN
・S.Q.F
・Dacco
・defspiral
・矢田 耕平(司会)
[
★11/02(水)22:00~11/28(月)23:59
URL:http://w.pia.jp/t/cm2017-sp/
※PC・モバイル共通
★12/25(日)より一般発売!
(問)JAILHOUSE/TEL:052-936-6041
日時:
会場:
出演者: