松平健、中村梅雀、西郷輝彦は「ファンの方に思っていて貰えること」「音楽」「観客の反応が生む緊張感」

インタビュー
舞台
2015.9.1
 撮影/岩村美佳

撮影/岩村美佳

【あなたの活力源は?】

松平 僕は観てくださるお客様ですね。ファンの方に思っていて貰えるというのが、活力になるんです。

西郷 舞台って毎日、お客様が違いますよね。そうすると昨日よかったところが今日も受けるとは限らなくて、その生な反応がいい緊張感を生むんです。それが活力になるんですよね。劇場によってもお客様の雰囲気が違ってて、明治座のお客様は明治座ならではの雰囲気があります。

松平 明治座のお客さんは上品ですよね。

中村 ロビーのあれを買って帰りましょうという、舞台以外の楽しみ方があってちょっと違いますよね。昔は東京のお客様は冷たいとか言われましたけど、最近はそんなことないし、どこに行ってもお客様の温かさに救われます。2回公演が多かったりするとやっぱり疲れるんですけど、それでもお客様の喜んでいる顔を見ると元気が出ますから。

西郷 地方の劇場だと客席から台詞に突っ込みをされたりしますけど(笑)、それも楽しいんです。

中村 僕は妻とか娘とか音楽とか、他にもいろいろ活力源があるんですが、やっぱり音楽かな。本当になくてはダメなもので、音楽をやるために演劇をやってるようなもので(笑)。

西郷 ライブとかやってて、すごいですよね。

中村 いえいえ、西郷さんはもちろん、松平さんも『マツケンサンバ』で有名で、お二方は音楽でとてつもなくお稼ぎになってて羨ましいですよ(笑)。僕の場合、音楽は出費ですから(笑)。


【プロフィール】
松平健(中央)
まつだいらけん○75年『座頭市物語』でドラマデビュー。78年に『暴れん坊将軍』の将軍・吉宗役に抜擢、シリーズは、25年にわたり放送、累計832回に出演。舞台・テレビでの時代劇作品に留まらず、ミュージカル『王様と私』『ドラキュラ伝説』等でも活躍。明治座にも数多くの作品で出演している。商業演劇としての現代劇作品で主演を務めるのは、今回が初めてとなる。

中村梅雀(右)
なかむらばいじゃく○65年、9歳の時『勧進帳』太刀持ち役で、初代中村まなぶを名乗り初舞台。80年24歳で劇団前進座入座、同年12月歌舞伎座公演で二代目中村梅雀を襲名。07年劇団前進座を退団。NHK大河ドラマなどの時代劇はもちろん、ミステリードラマをはじめテレビでも幅広く活躍している。ベーシストとしても有名。

西郷輝彦(左)
さいごうてるひこ○64年『君だけを』でレコードデビュー。その後も続けてヒットを飛ばし、『17才のこの胸』にて日本レコード大賞新人賞を受賞。“御三家”の一人となり、アイドルスターの地位を確立。73年主演したドラマ『どてらい男』が大ヒット。その後も、時代劇、現代劇を問わず、多くの映像・舞台で活躍している。
 
公演情報
明治座9月公演『三匹のおっさん』

原作◇有川浩(「三匹のおっさん」「三匹のおっさん ふたたび」 )
脚本・演出◇田村孝裕
出演◇松平健、西郷輝彦、中村梅雀 /松金よね子、遠藤久美子、大久保祥太郎、宮﨑香蓮 、河相我聞 、西ノ園達大/竹下景子
●9/4~27◎明治座 (東京都)
 http://www.meijiza.co.jp/info/2015_09/
●10/1(木)~10/8(木)◎中日劇場 (愛知県)
●10/17(土)~10/31(土)◎新歌舞伎座 (大阪府)
●11/28(土)~11/29(日)◎はつかいち文化ホールさくらぴあ大ホール (広島県)

演劇キック - 演劇人の活力源
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