楽曲提供に “リンリン”、深夜ガタンゴトン最新作は霊安室で巻き起こる「痛みを避ける人たち」の物語
「ぬるい体はかたくなる」公演チラシ
深夜ガタンゴトン1年ぶりの最新作「ぬるい体はかたくなる」が2017年1月5日(木)から花まる学習会王子小劇場にて上演される。
舞台は霊安室。他人と接することを怖れて、「人に嫌われたくない」と「めんどくさい」という気持ちをこじらせてしまった人たちが、不器用すぎるぐらいに他人と触れようともがく姿をユーモアたっぷりに描く。
誰もが心の奥底に飼っている「自己愛」をくすぐる、最もときめかない “ある意味” ラブストーリー。主題歌は、バンドシーンにおいて人気急上昇中の “リンリン” こと Ring Ring Lonely Rollss が担当する。
STORY
「この3万返したら、別れよう。」
霊安室でバイトをしている売れないフォトグラファーの江島がそう言った。自称紙くずアーティストの橘は、彼が何を言っているのか理解はできたが受け入れられなかった。
そんなクリスマスを過ごした江島は、今日も霊安室に向かう。先輩のナカモズはフリーの葬儀屋だ。仕事以外はテキトーな男。
クリスマスぐらいまではバタバタと人が亡くなるのに、年末年始は不思議と人は亡くならない。
「年が明けたら、また下りてくるさ。」
江島とナカモズは、誰かが亡くなるのを待っている。
そこへ一人の美人が訪ねてくる………。
何かありそうな期待だけを膨らまし、年末を過ごす、めんどくさい人とめんどくさがりな人たちの物語。
前回公演「つきまとう教室」舞台写真より
裕本恭(深夜ガタンゴトン 代表・脚本・演出)
「痛みを避ける」をテーマに物語を書こうと思い、昔、霊安室でバイトをしていたので、霊安室を舞台にしました。でもタッチみたいに「綺麗だろ……」なんて言わないです。ましてや「おくりびと」でもないです。「エゴ」を描きたい。他人の遺体をダシにして、おセンチになるだなんて。何で、おセンチになっちゃうんだよ?それって「辛い」ことじゃないの?普段はそういうの避けてるじゃないか!
自分が大好きってことは認めた方が幸せになれると思うんです。新年早々、霊安室って、バカじゃないのって思うけど、なんかこう屈折した人や「成人式なんて出ないし」って人に観ていただきたいです。
詳細は公式サイト http://midnightexpresstok.wixsite.com/tokyo で。
(文:エントレ編集部)
深夜ガタンゴトン第2号公演 舞台「ぬるい体はかたくなる」
■脚本・演出:裕本恭
■出演:吉田蒼、五十嵐雄介、藤田りんご(Pityman)、堀田創(ECHOES)、杉浦雄介、近藤なつみ、たかえめぐみ
■日程:2017年1月5日(木)~9日(月)
■会場:東京・花まる学習会王子小劇場
■ぬるい体はかたくなる 公式サイト http://midnightexpresstok.wixsite.com/tokyo