超緻密なペン画で壮大な世界を描く池田学が個展を開催　３年にわたって制作した巨大な新作も

2017年1月20日（金）～3月20日（月・祝）にかけて、アーティスト・池田学の初の大規模個展が佐賀県立美術館で開催される。

池田学は、わずか１mmに満たないペンの線から壮大な世界を描き出すアーティスト。１日ににぎりこぶしほどの面積しか描き進めることができないという画面は、緻密さと空間の広がりを併せ持ち、現実を凌駕する異世界の光景を私たちに見せてくれる。これまで日本をはじめ、韓国、ドイツ、カナダ、アメリカ、ロシアなどでグループ展に参加。2011年のニューヨークで開催された『Bye Bye Kitty!!!』展では、その作品がニューヨーカー誌に「魔法のよう」と評され、同年にニューヨーク・タイムズのアート＆デザインの記者が選ぶ、その年に最もインパクトを与えた作品“Best Of 2011”の一つに選出される注目を集めている。

本展覧会は、これまでの池田の画業の全貌を紹介する、初めての大規模個展だ。アメリカ・ウィスコンシン州のチェゼン美術館の滞在制作プログラムで３年にわたり制作された巨大な新作をはじめ、国内外の美術館やコレクターが所蔵する作品の数々が、佐賀に集結する。

また、2016年12月29日（木曜日）夜9時からのNHK BS1 新番組『明日世界が終わるとしても』の第1回『ペン一本 まだ見ぬ頂へ～画家・池田学~』では、チェゼン美術館での制作の最後の日々に密着した模様が50分間にわたりオンエアされる予定だ。語りは、池田学と同じく佐賀県出身の女優・松雪泰子が担当するとのこと。こちらもあわせてチェックしてみよう。