ミュシャの大規模展、大作『スラヴ叙事詩』全20作をチェコ国外で初公開
アルフォンス・ミュシャ『スラヴ叙事詩「原故郷のスラヴ民族」』1912年 プラハ市立美術館 ©Prague City Gallery
『国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業 ミュシャ展』が、3月8日から東京・六本木の国立新美術館で開催される。
アール・ヌーヴォーを代表する画家の1人であるアルフォンス・ミュシャ。現在のチェコに位置するモラヴィアに生まれ、27歳でパリに渡ったのちに50歳で故郷に戻り、古代から近代に至るスラヴ民族の歴史を象徴的に描いた連作『スラヴ叙事詩』を17年間かけて制作した。
同展では、最大縦6メートル、横8メートルにおよぶ絵画20点から構成される『スラヴ叙事詩』の全作品をチェコ国外では世界で初めて公開。さらにパリ時代の作品に加え、ミュシャが手掛けた『パリ万国博覧会』の下絵やプラハ市民会館の装飾など約100点を紹介する。
初日の3月8日には、美術評論家で同展の共同監修者であるヴラスタ・チハーコヴァーによる講演会『ミュシャとムハ、アール・ヌーヴォーから《スラヴ叙事詩》への道』を開催。