栗山千明の花嫁姿に中村雅俊が「もう一度結婚したくなる」~『ミッドナイト・イン・バリ』初日前会見

日比谷シアタークリエを皮切りに全国13か所で上演される『ミッドナイト・イン・バリ～史上最悪の結婚前夜～』が2017年9月15日（金）から開幕した。結婚式を翌日に控えた1組のカップルとその親たちによる歌あり笑いありドタバタあり、そしてマシンガン毒舌トークありのコメディだ。初日前日には会見が行われ、栗山千明、溝端淳平、浅田美代子、中村雅俊と演出の深川栄洋が登壇した。

会見場に真っ白なウエディングドレスの栗山、同じく真っ白なスーツ姿の溝端が登場すると「綺麗」「かわいい」と取材陣から声が上がる。溝端は、スタンバイ中に栗山の姿が「女神様みたい」と話していたことを打ち明ける。「ドレスが本当に似合いで！」と浅田。その言葉を受けて、栗山は「最近、役柄でウエディングドレスを着せていただく機会が多くて…また婚期が伸びますね（笑）覚悟しています」と笑っていた。そんな栗山を見ながら、中村が「（栗山を）見ているともう一度結婚したくなるね！」とやや問題発言!?

浅田は舞台に出演するのが実に18年ぶり。稽古が大変すぎて夢の中にまで影響が出てると語った。「夢の中で私が友達にいじめられているんです。よっぽど追い詰められているんだろうなあ」そう語ると取材陣から笑い声があがった。そして歌やダンスを舞台で披露するのは初めてと語る溝端も「ちゃんと（主旋律を）歌っているのに、ハモリを歌ってる？と言われたんですよ！」とここにきて自信のなさをアピール!?

一方「セリフが覚えづらかった」と語る中村の発言をきっかけに、この作品の見どころの一つである「ハイスピードなマシンガントーク」がなかなか乗り越えられない壁だったと語る4人。「一度言葉に詰まるとセリフが全然出てこなくなっちゃうんです」と栗山が言えば、すかさず「みんなの頭が真っ白になっちゃう」と浅田。

4人が四苦八苦していた稽古の演出をつけていた深川は『白夜行』『神様のカルテ』シリーズを手掛けた「映像畑の人」。舞台の演出は初ということで彼自身も当初は緊張を隠せず、稽古中の自分が予想できなかったと語る。「あっという間に稽古が終わってしまって、『今日は楽だった』と思える日が本当になかったですね」

そんな深川は4人がセリフと格闘している原因について、「本当に考えていることを口から出している言葉が違うことが多々あるから。そして栗山たちそれぞれが持つパブリックイメージと異なる役だったから今までやってきたことが使えなくてやりにくかったのでは？」と分析していた。

『ミッドナイト・イン・バリ～史上最悪の結婚前夜～』は、9月15日（金）から9月29日（金）まで東京・日比谷シアタークリエにて上演。その後、全国12ヶ所を公演する。

取材・文・撮影＝こむらさき