京都・南座が初のイマーシブシアターに挑戦 DAZZLE演出『サクラヒメ』~『桜姫東文章』より~の上演が決定

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舞台
2019.10.25

2020年1月24日(金)~2月4日(火)にかけて、京都・南座で『サクラヒメ』~『桜姫東文章』より~が上演される。

歌舞伎発祥の地・京都に建ち、日本最古の歴史を持つ劇場・南座は400年以上前から歌舞伎をはじめさまざまな演劇を上演し続けている唯一の劇場。その歴史ある南座が、ニューヨークで大ブームを巻き起こしている新たな演劇の手法“イマーシブシアター”(没入型演劇)に挑戦する。イマーシブシアターとは、日本でもブームが起こりつつある最新の演劇手法で、廃病院をすべて使ったDAZZLE の『Touch TheDark』やユニバーサル・スタジオ・ジャパンの『ホテル・アルバート』など、イマーシブシアター形式の公演は実施されるたびに好評を得ている。

本公演で演出を手掛けるDAZZLEは、革新的な作品を次々と世に創出し、国内外で数々の受賞歴を誇るダンスカンパニーで、「全てのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩しさ」をスローガンに掲げ、独創性に富んだ作品を生み出し続けている。

今回の見どころは、南座の1階座席を取り外して床をフラット化させ、客席と演者の境をなくしているところだ。また、劇場の新機構を最大限に生かした演出となっており何度も楽しめる5種類のエンディングと2種類の体験方法が用意されている。そして歌舞伎の演目『桜姫東文章』から材を得て、本格的な和の演出(日舞、邦楽など)とストリートダンスの融合で表現されるオリジナル作品となっている。人気急上昇中のイマーシブシアターを、日本の大劇場で初めて上演する本公演に注目したい。

DAZZLEプロフィール
1996年結成。「全てのカテゴリーに属し、属さない曖昧な眩しさ」をスローガンに掲げ、 独創性に富んだ作品を生み出し続けるダンスカンパニー。 ストリートダンスをコンテンポラリーダンスを融合させた独自のダンススタイルで、代表作『花卜囮』は海外の演劇祭含め国内外で受賞多数。日本国内ではイマーシブシアターの新作を次々と手がけ、牽引する存在。2017年 イマーシブシアター『Touch the Dark』を制作し、即日ソールドアウトするなど初演含め2年に渡り3度上演、好評を博す。2018年DAZZLEプロデュース・演出の東京ワンピースタワー×イマーシブシアター『時の箱 が開く時』を上演し、2019年に再演。そして、2019年8月には地上5階、地下1階の6 フロアを使った新作イマーシブシアター 『SHELTER』を上演するなど次々と新感覚の イマーシブ作品を生み出している。

イマーシブシアター『サクラヒメ』~『桜姫東文章より』~とは

本公演は、鑑賞するだけでなく、作品世界に没入したかのような体験ができる、イマーシブシアター(体験型演劇)作品で、死によって恋仲の相手と離れ離れになってしまった姫が転生し、自らの前に現れた5 人の男たちの中から運命の相手を見つけ出す、という物語。同時多発的に行われるパフォーマンスかつ5人の男性が1人の女性の愛を求めて争いあう愛憎劇を身近で目撃することができる。また、観客が5人の男性から運命の人を裁決(投票)する、5種類のマルチエンディング。
1階のフラット空間では観客自身も和風の装具を身にまとい “都人(みやこびと)”として参加し、同時多発的に行われるパフォーマンスや姫と男たちの愛憎劇を、自分の意思で見たいものを選択しながら至近距離で目撃することができる。伝統ある南座の舞台に立つことができる、ということも特別な体験となるだろう。 2階、3階席からはその地上の人々の姿を俯瞰で見下ろしながら、物語の結末を決める裁決(投票)に参加できる“雲上人(うんじょうびと)”として物語に参加することができ、2種類どちらの体験方法を選ぶかも観客次第。観客一人一人が歴史物語の中に飛び込み自分だけの物語をつむぎながら、かつてない体験をすることができるだろう。
一流の技芸を持った出演者による生のパフォーマンスを至近距離で見る迫力と醍醐味が体験できる。

 

公演情報

イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~『桜姫東文章』より~
 
■日程:2020年1月24日(金)~2月4日(火)
■会場:京都四條 南座
■料金:(税込)
1階エリア 7,700円(移動体験型)  
2階エリア 5,500円(着席鑑賞型/指定席)
3階エリア 3,300円(着席鑑賞型/指定席)
■脚本・演出:DAZZLE
 
■主 催:TSプロモート株式会社
■製 作:松竹株式会社
■公式サイト:https://kyoto-sakurahime.com
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