初来日のサマンサ・バークスが『CHESS THE MUSICAL』出演への意気込みを語る 稽古場&囲み取材レポートも

レポート
舞台
2020.1.22

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「これだけのキャストが揃うのは奇跡だ」

そう語るのは、『CHESS THE MUSICAL』(以下『CHESS』)にアービター役で出演する佐藤隆紀(LE VELVETS)だ。2020年1月16日(木)、都内某スタジオにて『CHESS』の稽古場披露(歌唱あり)と囲み取材が開催された。さらに同日、今回が記念すべき初来日となるサマンサ・バークスへのインタビューも行った。

『CHESS』は米ソ冷戦時代のチェスの世界選手権を舞台に、ソ連代表のアナトリー、アメリカ代表のフレディ、フレディのセコンドのフローレンスという3人の男女の恋愛模様と政治的思惑が交錯した物語の作品。3人の登場人物とは一線を画した存在として、アービター(チェスの審判)が存在し、時にはナレーターとして物語を俯瞰する。

本作はABBAのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルヴァースが作曲、ティム・ライスが原案・作詞を担当し、1984年にコンセプトアルバムが先駆けてリリースされた経緯を持つ。当時、本作のナンバー「One Night in Bangkok」は全米3位、「I Know Him So Well」は全英1位にチャートインという大ヒットを記録。その2年後にロンドン・ウエストエンドで世界初演を迎えて以降、世界各国で様々な演出で上演され、愛され続けてきた。

日本では荻田浩一による演出で2012年と2013年にコンサート版を上演。2015年にはミュージカル版として上演されている。今回は満を持しての2020年版となるわけだが、本公演では演出を一新。ロンドン初演時の台本を用いた全編英語上演(日本語字幕あり)を試みる。

演出・振付にはロンドンミュージカル界でトップクラスの振付家ニック・ウィンストンを迎え入れ、プリンシパルキャストは奇跡の日英豪華キャストが揃った。近年『エビータ』や『ジーザス・クライスト=スーパースター in コンサート』で来日し、世界で活躍する人気ミュージカル俳優ラミン・カリムルー、映画『レ・ミゼラブル』(2012年)のエポニーヌ役で一躍名を馳せ、ロンドンで開幕予定の『アナと雪の女王』エルサ役にキャスティングされているサマンサ・バークス、英国で注目を集める若手の新星ルーク・ウォルシュ、そして、『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』といった大作ミュージカル作品での活躍が目覚ましい佐藤隆紀。この4名が中心となり、新たな『CHESS』が2020年1月に大阪・梅田芸術劇場で幕を開ける。

少々前置きが長くなったが、以下で公開稽古、囲み取材、サマンサへのインタビューという順でレポートしていく。

公開稽古

稽古場内は英語が飛び交い、日英キャスト同士のコミュニケーションが盛んに行われていた。歌唱披露では1幕から4曲が披露されたのだが、その前に演出家のニックから作品紹介を交えた挨拶の時間が設けられた。

ニック・ウィンストン

ニック・ウィンストン

「本作は1986年が初演ですが、当時の他のメガヒットミュージカル作品(『オペラ座の怪人』、『レ・ミゼラブル』等)とは異なり、確固たる形での青写真が作られないまま続けられてきました。つまり、それぞれの『CHESS』がそれぞれオリジナル作品となり、今回私が演出する『CHESS』もオリジナルということになります。

作品にとって、キャストというものは本当にかけがえのないものです。皆さん難解な英語をしっかりと学び、それに伴って複雑な振り付けも覚えるなど、本当に頑張っていただいています。この素晴らしいカンパニーに恵まれて、私たちは幸運です。一生に一度しかないような貴重な経験になると思います」。ニックが挨拶を終えると、続けて歌唱披露が始まった。

♪The Story Of Chess

まず披露されたのは、これから始まるチェスの物語へと観客を誘う重要なナンバー。チェスの審判・アービターを演じる佐藤が中心となり、チェスがどのように誕生したのかを難解なメロディに乗せて歌い語る。英語の滑らかな重唱は怪しくも耳に心地良い。佐藤は重厚かつ柔らかな歌声を響かせながら、堂々たる風格のアービターを見せてくれた。
注目してほしいのは、大勢のアンサンブルキャストによる一糸乱れぬダンス。曲が進むにつれて舞台全体がチェス盤、人々がチェスの駒のように見えてくる非常に印象的なナンバーだ。

佐藤隆紀

佐藤隆紀


佐藤隆紀

佐藤隆紀


佐藤隆紀

佐藤隆紀

♪Nobody‛s Side

続いては、サマンサ演じるフローレンスの代表曲とも言えるナンバー。サマンサは、フレディとアナトリーの間で揺れ動くフローレンスの想いを切々と、そして力強く歌い上げる。冷戦下で起こったハンガリー動乱で家族を失ったという背景を持つフローレンス。時代に翻弄されつつもまっすぐ生きようとする彼女が内に秘めた孤独を、サマンサはその卓越した歌と芝居で見事に表現していた。

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

♪Pity The Child

3曲目は、ルーク演じるチェスのアメリカチャンピオン・フレディの歌唱がたっぷりと堪能できるナンバーだ。孤高の天才チェスプレイヤーのフレディの心の弱さが垣間見えるシーンでもある。序盤は静かな歌い出しなのだが、後半にはロックテイストで情感たっぷりに魂の叫びを聴かせてくれる。終盤に向けて一気に盛り上がっていく歌唱は迫力満点だ。

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

♪Anthem

最後に披露されたのは、ソビエト連邦を代表するチェスプレイヤー、アナトリーによる1幕終盤のビッグナンバーだ。アナトリーはフローレンスと共にある決断をするのだが、大勢の記者たちに取り囲まれ責め立てられる。国を背負って生きる重圧と戦ってきたアナトリーの苦悩と固い決意が、クラシカルな曲調と相まって深く胸に響いてくる。ラミンの豊かな歌声もちろん、そこに加わるアンサンブルキャストたちの声がいくつも重なり合い、美しいハーモニーが生まれていた。

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

囲み取材

公開稽古後の囲み取材には、ニック・ウィンストン(演出・振付)、ラミン・カリムルー、サマンサ・バークス、ルーク・ウォルシュ、佐藤隆紀の5名が登壇。取材陣との間で質疑応答が繰り広げられた。

ーーまずはキャストの皆さんから一言ずつ挨拶をお願いします。

ラミン:こんにちは!(日本語で)このようにして日本に帰ってくることができて大変嬉しいです。そしてこの素晴らしいカンパニーとご一緒できること、演出家ニックの作品に携わることができるということをありがたく思っております。

ラミン・カリムルー

ラミン・カリムルー

サマンサ:こんにちは!(日本語で)ラミンに日本語をいろいろと教えていただいていて、日に日に上達しているところです(笑)。こうして日本に来ることを本当に楽しみにしていました。ずっと来たかったんですよ。この作品に参加するという形で来日できたことも大変嬉しく思います。素晴らしいカンパニーの皆さんが私たちをすごく歓迎してくださって、稽古場での作業もとても楽しいです。

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

ルーク:私も日本に来るのは初めてで、とても楽しみにしていました。『CHESS』はラミンとサマンサが言ったように本当に素晴らしいカンパニーだと思います。演出家のニックとご一緒させていただくのは今回で2回目です。呼んでくれてありがとうニック! 皆で良い作品を提供できるように頑張っていますので、どうぞご覧ください。

ルーク・ウォルシュ

ルーク・ウォルシュ

佐藤:キャストの皆様の歌声を最初に聞いたときは、奇跡だなと思いました。世界の第一線で活躍されている方々の歌声を日本で聞けるということは、そうないと思います。しかも皆さん優しくて人柄も良いんですよ! 素晴らしい方々に追いつけ追い抜けの気持ちで、日本のカンパニーも一生懸命頑張っています。特にアンサンブルの方たちが頑張る姿には、僕もすごくパワーをもらっているんです。この奇跡をぜひ日本で、このタイミングで観ていただきたいです。

佐藤隆紀

佐藤隆紀

英国キャストに続いて「Hello, Japan. My name is Sugar...」とものすごく自然に英語で挨拶を始めたシュガー(佐藤)さん

英国キャストに続いて「Hello, Japan. My name is Sugar...」とものすごく自然に英語で挨拶を始めたシュガー(佐藤)さん

ーー(ニックへの質問)歌唱披露前の挨拶で「『CHESS』には確立した演出がない」という話がありましたが、それはなぜだと思いますか?また、今回のニックさんの演出と振り付けの狙いを聞かせてください。

ニック:この作品は元々は『コーラスライン』や『ドリームガールズ』などを手掛けた演出家マイケル・ベネットの作品として始まったのですが、残念ながら彼は制作過程で亡くなりました。その後、代わりにトレヴァー・ナンが演出に入ったのです。マイケル・ベネットはとてもフィジカルな作品を作ろうとしていたのに対し、トレヴァー・ナンの演出は少々トーンが変わって、より知的な、フィジカルではない形の演出になりました。そういった経緯から、確固たる形というのができなかったのだと思います。ですので、今回の私の演出・振付は、マイケル・ベネットが作ろうとしたであろう、よりフィジカルな動きで皆さんにお伝えしたいと思っております。

ニック・ウィンストン

ニック・ウィンストン

ーー(キャスト4名への質問)まだ稽古半ばだと思いますが、今日取材陣の前で演じてみた手応えを聞かせてください。

ルーク:初めて皆さんの前で披露したのでちょっと緊張しました。今は私の中でも演技プランや、歌をどう歌うかということを考えながら作っていくところ。そのプロセスをご覧いただいたということになると思います。緊張で汗をかいてしまいましたが(笑)、とてもいい経験になりました。

サマンサ:私も緊張しました。通常だとゲネプロまで皆さんの前で披露することはないので、この時点で皆さんの前で演じる緊張感を味わえたことは、とても良いプロセスだったと思います。

佐藤:このタイミングで緊張する舞台に立たせていただくのは、本番に向けて良い機会になったと思います。もちろんまだやれることはいろいろありますし、自分の中でも日々進化していけるように頑張っていきたいと思います。今日は今の自分をひとつ出せたかな、と。

ラミン:皆さんと同じ想いですが、僕の場合は稽古2日目なんです。個人的なことを言うと、私はお客様の前でパフォーマンスするのが大好き。皆さんの前で披露することによって、一つの指標ができたんじゃないかなと思います。

ーーキャストの皆さんにとっての『CHESS』という作品の印象や、作品への想いを聞かせてください。

佐藤:凄くパワフルな曲があったり、繊細な曲もあったり。曲を聞くだけでワクワクするということを、改めて稽古場に入って感じました。皆さん観ていただいた通り、振りが結構ついていて、めちゃくちゃ踊ってるんですよ。これが本当に観ていて楽しいし、ストーリー的にも歴史の中で翻弄されている者の恋愛模様があって、そういう面もすごく面白い。全部を通して楽しんでいただけるものになっていると思います。

ラミン:シュガーさん(佐藤隆紀)の話に付け加えさせていただくと、この複雑な時代の中心に、複雑なラブストーリーが存在するんです。そこにまた素晴らしい音楽が加わります。そういったところが、皆さんに楽しんでもらえる要素なんじゃないかなと思います。

ルーク:私にとって初めての『CHESS』を、こうして自分の足で立って経験できることがまず素晴らしいと思います。振付を含めてフィジカルなコンセプトが非常に素晴らしいんです。また、物語のコンテクストの中で曲が歌われているので、改めて曲の意味を感じることができると思います。

サマンサ:皆さんがおっしゃっていることに同感しますし、私は音楽がとても面白いと思います。「I Know Him So Well」は子どもの頃から聴いていて大好きな曲でした。そしてここ何ヶ月かは「One Night in Bangkok」にハマっています。家族皆の頭がおかしくなりそうなくらい、何度もかけているんです(笑)。素晴らしいミュージカルのシアターナンバーで、コンサート形式でも素晴らしいのに、今回ご覧いただいたような振り付けもある作品になります。毎日毎日、新しい発見がある作品です。

ーー最後に、一人ずつお客様へのメッセージをお願いします。

ニック:これだけの素晴らしいキャストで、このような素晴らしい『CHESS』というものは本当にもう二度とないかもしれません。ぜひ皆さんご覧いただきたいと思います。

ルーク:本当に私もエキサイトしています。素晴らしい方々と共演できるということ、そして梅田芸術劇場様の作品として皆様にご披露できることを楽しみにしています。何度も言いますが、本当にアンサンブルの皆さんが素晴らしいんです。とても良い作品になると思いますので、ぜひご覧ください。

ラミン:大阪、東京、来てくれてありがとうございます!(日本語で)

サマンサ:私たちを呼んでいただき本当にありがとうございます。私も稽古場でこれまでの皆さんのパフォーマンスを観て、本当にびっくりしています。全部完成したらさらに素晴らしいものになると思いますので、ぜひご覧ください。

佐藤:本当にこれだけのキャストが揃うのは奇跡に近いと思います。日本勢も頑張って世界に通用するようなステージを作ってお待ちしていますので、ぜひお越しください。

サマンサ・バークス インタビュー

囲み取材直後、サマンサ・バークスにインタビューを行った。映画『レ・ミゼラブル』のエポニーヌとして鮮烈な印象を残した彼女は、『CHESS』を通して一体どんな姿を見せてくれるのだろうか。サマンサは、自身が演じるフローレンスという役に対する想いを実に真摯に語ってくれた。

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

ーー日本人にとっては映画『レ・ミゼラブル』でエポニーヌを演じられていたことがとても印象深いサマンサさんですが、映画公開から8年が経ちました。当時からご自身はどんな風に変わったと感じていらっしゃいますか?

今思えば当時22歳だったので、その8年間というのはほとんどの20代ということになります。その間、本当にいろんなことが変わりました。今はやっと年齢が自分の中身に追いついたような感じがしていて、29歳という年齢がすごく気に入っています。歳を取るということに関しては全く恐怖を感じていないので、30歳になるのも今からとても楽しみです。

私の人生は変化してきている一方で、同時に家族やモラルといった重要なものは決して変わらないとも感じています。例えば今私が仲の良い友だちは、10年前からの付き合いでずっと大切です。そういったことは一切変わりません。

ーー変化したところや変化していないところも含めて、今回の『CHESS』という作品を通して日本のファンにどんな自分を見てもらいたいと思いますか?

おそらく日本のファンの皆様にとっての私の印象は、エポニーヌ役というのがすごく強いと思うのですが、今回演じるフローレンスは全く違うキャラクターです。フローレンスはすごく強くて頭がいい大人な女性。そんな彼女に対して、エポニーヌはストリート暮らしをしている幼い少女でした。『CHESS』では全く違う女性を演じるので、注目していただけたら嬉しいです。

フローレンスとエポニーヌという二人のキャラクターには、共通点もあります。それは弱い自分をさらけ出すような面や、とてもロマンチックなところ。そして彼女たちの持つ情熱が、彼女たち自身の人生を変えていくというところも共通していると思います。

ーー今回サマンサさんが演じられるフローレンスは、非常に複雑な背景を持った東ヨーロッパ出身の女性という役どころです。彼女に対して何か共感する部分はありますか?

おっしゃる通り私とフローレンスはバックグラウンドが全然違いますが、このストーリーのテーマは万国共通で“愛”だと感じています。『CHESS』は今の時代にすごくしっくりくるストーリーになっていると思いますし、彼女の対面している困難には現代の女性も共感できるんじゃないでしょうか。

個人的には彼女の恋の旅に共感を覚えます。私は自分が演じる役を好きか嫌いかと判断する立場にはないですし、むしろ彼らの頭の中に入ってそれを演じなくてはいけないのですが、好きか嫌いかで言うとフローレンスのことはとても好きですね。​

ーー物語の中でフローレンスはアナトリーとフレディの間で揺れ動きますが、サマンサさんご自身はアナトリーとフレディ、どちらが好きですか?

ラミン(アナトリー役)とルーク(フレディ役)のことじゃなくて、ですよね?(笑)。私個人が好きなのはアナトリーです。フレディもすごく才能のある人ですが、彼はサポートしてくれるフローレンスの期待を全て裏切ってしまいます。フローレンスはまるで母親のように手取り足取り彼の面倒をみなくてはいけません。こういった関係は絶対に長続きしないと思うんです。そんな自己中心的なフレディに対して、アナトリーはフローレンスの愛をしっかりと受け止めてくれる人。そこがすごく重要で、私がアナトリーの方が良いと思う理由です。

ーー来日してまだ間もないと思いますが、日本の『CHESS』カンパニー、特にアンサンブルの皆さんに対してどんな印象を持っていますか?

Love, Love, Love !  本当に大好きです! 日本のアンサンブルの皆さんは努力家ですし、才能もある。そして今回の公演で全て英語で演じるということも、とてもすごいことだと思います。英語の発音も素晴らしいんですよ。カンパニーの皆さんは本当に温かく私を受け入れてくださって、大好きです。昨日も電話で本国の人と話したばかりなんです。「私本当に素晴らしい経験をしているの! それは素敵な人たちのおかげなの!」って。​

ーー囲み取材でラミンさんと仲良さそうに話していらっしゃいましたが、『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』以来の共演になりますか?

実は、ラミンさんと初めて出会ったのは私が17歳の頃。ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』のワークショップが開催されたときにご一緒したんです。その後、『レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート』で共演し、以降はレ・ミゼラブルファミリーの一員として友人でもあります。本当に素晴らしい才能を持ったラミンさんと共演できることを、とても嬉しく思います。

ーー最後に、『CHESS』という作品を通してどんなことを観客の皆様に伝えたいですか?

私が今回演じるフローレンスという役のことを、できる限り正しくお客様に伝えたいと考えています。彼女はとても力強く、正直な女性です。周りからは下心があると言われてしまうこともあるのですが、彼女は本当に正直に行動しているだけだと私は思うんです。

フローレンスはフレディのために、自分を投げ出してまで献身的に尽くします。ところがあるときフレディが彼女を落胆させてしまう。そんなとき、自分と同じ考えを持ったアナトリーという人物が現れ、恋に落ちていく……。複雑な生い立ちのために誤解されがちなフローレンスという女性を、作品を通して正しく伝えることができたら嬉しいです。

サマンサ・バークス

サマンサ・バークス

『CHESS THE MUSICAL』は2020年1月25日(土)〜28日(火)に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演された後、2月1日(土)〜9日(日)に東京国際フォーラム ホールCにて上演予定だ。初日まで残すところあとわずか。2020年、今の日本で起こる奇跡の公演を、決して見逃さないでほしい。

取材・文・写真 = 松村 蘭(らんねえ)

公演情報

『CHESS THE MUSICAL』
 
作曲:ベニー・アンダーソン/ ビョルン・ウルヴァース
原案・作詞:ティム・ライス
演出・振付:ニック・ウィンストン
出演:
ラミン・カリムルー サマンサ・バークス 
ルーク・ウォルシュ 佐藤隆紀(LE VELVETS)
 
エリアンナ 増原英也
 
飯野めぐみ 伊藤広祥 大塚たかし 岡本華奈 柴原直樹 仙名立宗
染谷洸太 中井智彦 菜々香 二宮愛 則松亜海 原田真絢
武藤寛 森山大輔 綿引さやか 和田清香(五十音順)
※都合によりキャストが変更になる場合があります。

 
日程:発売中

<大阪公演>2020年1月25日(土)~28日(火)梅田芸術劇場メインホール
<東京公演>2020年2月1日(土)~ 9日(日)東京国際フォーラムホールC
 
お問合せ:梅田芸術劇場(10:00~18:00)
〔大阪〕06-6377-3800 〔東京〕0570-077-039
 
公式ホームページ:https://www.umegei.com/chessthemusical2020/
公式Twitter:@musical_chess
 
企画・制作・主催:梅田芸術劇場
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