すみだトリフォニーホール パイプオルガン・クリスマス・コンサート 2015

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クラシック
2015.12.19

2つの“神の楽器”が織りなす特別なクリスマス

 すみだトリフォニーホールのオルガンは、古都ドレスデンで200年を超える伝統を持つ名門イェームリッヒ社製。その美しい響きがホール全体に降りそそぐクリスマス・コンサートが今年も開催される。今回はハープとオルガンとの共演も楽しめるのがうれしい。

 パイプオルガンは、オルガン席で後ろ向きで弾くため、奏者の様子が客席にダイレクトには伝わりづらいもの。しかしこのコンサートではステージ上にスクリーンを設置して、3段鍵盤を弾きこなす手元や足鍵盤のダイナミックな操作を映し出してくれるので、圧巻の演奏風景が楽しめる。

 ドイツとフランスで学んだ山本真希は、現在最も活躍しているオルガニストの一人で、新潟市民芸術文化会館・りゅーとぴあの専属オルガニストも務めている。その新潟出身で、今年ドイツ留学を終えて国内での活動を本格始動した注目のハーピストが山宮るり子。名手グザヴィエ・ドゥ・メストレの愛弟子だ。教会の祈りと切り離せないオルガンと、古代の神々も奏でたハープ。2つの“神の楽器”が織りなす特別なクリスマスを。

文:宮本 明
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年12月号から)

すみだトリフォニーホール パイプオルガン・クリスマス・コンサート 2015
■日時:12/19(土)16:00
■会場:すみだトリフォニーホール
■曲目:
L.ヴィエルヌ/カリヨン
C.フランク/天使の糧
J.C.F.バッハ/“ああ、お母さんに言うわ”変奏曲
J.S.バッハ/パッサカリア ハ短調 BWV582
M.グランジャニー/ハープとオルガンのための古典様式によるアリア*
クリスマスキャロル/もろびとこぞりて~オーホリー・ナイト*~聞け、天使の歌~サン=サーンス「クリスマスオラトリオ」より*~きよしこの夜*
■出演:
山本真希[オルガン]
山宮るり子[ハープ]
問合せ:トリフォニーホールセンター03-5608-1212
https://www.triphony.com

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