豊原江理佳、前山剛久のコメントが到着 A New Musical 『ゆびさきと恋々』初日開幕

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2021.6.5
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

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2021年6⽉4⽇(金)下北沢本多劇場にて、A New Musical 『ゆびさきと恋々』が開幕。初日を前にゲネプロ公演が行われた。

本公演は、累計120万部突破、anan漫画⼤賞など数々の賞を受賞する注⽬の少⼥漫画『ゆびさきと恋々』を原作にSDGs×ミュージカル、「誰もが⼼で聴こえるミュージカル」を⽬指し、持続可能な舞台芸術の第1歩として制作された⽇本発のオリジナルミュージカル。

ゲネプロはコンテンポラリーダンスによって表現される雪の内⾯の世界が、次第に美しいハーモニーで歌われ、その後エネルギッシュな全キャストによるオープニングからスタート。ろう者の雪と聴者のコミュニケーションは、スマホのメッセージでのやりとり、⼿話のやりとりを舞台上の背景プロジェクターに意味が映し出す演出で、原作と同じシーンが再現されており、雪の⼼情を理解することができる⼯夫が凝らされている。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

逸⾂(前⼭剛久)と雪(豊原江理佳)が互いに恋をしていることに気づくまで、雪の⼼の動きは⼀つ⼀つ丁寧に歌という形で表現されていき、これは恋なのか、憧れなのか、葛藤する⼼の声、逸⾂からのメッセージや、優しさに⾼鳴る⿎動も、⾳楽にのせて観客に届けられる。

雪と、雪の友⼈・りん(林愛夏)がスマホ上の会話で、⾃分たちの胸のときめきが⼀体何なのか話し合ううちに、雪は逸⾂に恋をしていることを確信するシーンは、⼆⼈の胸の⾼鳴りがポップなナンバーで表現され、逸⾂のいとこであり、カフェバーロッキンロビンの店⻑京弥(上⼭⻯治)が登場するシーンではアクロバットの披露など、⻘春が繰り広げられる⾃⾝の店についてユーモアを交えながらダンスナンバーを披露するなど、ミュージカルとしての⾒所も豊富だ。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

次第に雪と逸⾂が惹かれ合うシーンは原作そのままのセリフも。ラオスから帰ってきた逸⾂は、雪にラオス⼟産を⼿渡すシーンでは「気に⼊った︖」と聞く逸⾂に、「気に⼊りました」と答える雪のかわいらしさに、逸⾂は雪に惹かれている⾃⾝の⼼情を歌い、ロッキンロビンでのアルバイト中、京弥から雪のことをどうするつもりか聞かれた逸⾂は、雪と初めて出会った時から⽬が離せないという⼼情を歌う。

初めて⾒た時から、透明な雪にずっと⾒惚れているという逸⾂の⼼は、⾃⾝の感情が恋であることに気づくシーンを前⼭は繊細な歌声と芝居で表現。海外へ旅⽴つ前に雪と会えた逸⾂が、「帰ってきてから伝えようと思っていた」と⾔って、⼿話で【つきあおっか】と伝え、それに対して雪は⼤きなジスチャーで、腕で丸を作り返事をする名シーンも、⾳楽にのって⼼にキュンと滲みるシーンとなっている。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

雪の幼馴染、桜志(池岡亮介)は雪にあまり調⼦に乗るなと厳しい⾔葉をかける役どころだが、桜志にとってみれば⼈付き合いに慣れていない雪を⼼配して、雪を⼤切に思う気持ちがあってのことで、⻘春のもどかしさを具現化している。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

作品の後半には、キャスト全員で披露する本作品のハイライト「わたしの⼿・あなたの⼿」にて、それぞれの想いが交錯する中、⼿が⼈と⼈を繋ぐものだということを全員で歌い上げている。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

オリジナルのラストシーン展開によって、登場⼈物それぞれが、世界は明⽇にも、たった今にも変わってしまうかもしれないのだから、今想いを伝えようというメッセージを歌い、コロナ禍で変わってしまった⽇常を経験した現代の若者たちの⼼に響く作品となっている。

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より

豊原江理佳コメント

今このような状況のなかで本番を迎えられることが奇跡だと思います。せっかく本番を迎えられるので、来ていただいた皆様にはなにか持って帰っていただきたいですし、⽣きる活⼒、元気を与えられていたらいいなと思います。ありがとうございました。

前山剛久コメント

昨年からコロナで演劇はなかなか⾟い⽴場に置かれていますが、こうしてゲネプロを終えて初⽇を迎えられることを嬉しく思っています。このお芝居で何を感じ取っていただくか、何を与えられたか、それぞれだと思いますが⾒に来ていただいた⽅の⽣きる希望に繋がったら嬉しいと思います。

公演情報

A New Musical 『ゆびさきと恋々』
 
■⽇程:2021年6⽉4⽇(⾦)〜13⽇(⽇)
☆6⽉12⽇(⼟)18:00 ライブ配信あり

■会場:本多劇場
※開場は開演の45分前
※公演中、客席にカメラが⼊る場合がございます。予めご了承ください。
※社会情勢の変化により、スケジュールを変更する場合がございます。
公式ホームページ等をご確認のうえ、ご来場ください。
■料金:
料⾦:8,800円(全席指定/税込)
※未就学児⼊場不可

■原作:森下suu「ゆびさきと恋々」(講談社「デザート」連載)
■脚本:飯島早苗
■⾳楽:荻野清実
■演出・脚本:⽥中⿇⾐⼦
■振付:前⽥清実
 
■キャスト:豊原江理佳、前⼭剛久、林愛夏、⻘野紗穂、池岡亮介、宮城紘⼤、上⼭⻯治、渡辺菜花、⾦
井菜々、⼤津⼣陽、ピアノ:森本夏⽣、チェロ:⽩神あき絵

■協賛:医療法⼈社団直悠会にしたんクリニック
■主催・企画・製作:ワタナベエンターテインメント
 
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